ゲームマスター:夜神鉱刃
【これまでの経過】
◆マギ・ジスタン世界紹介New!◆ ◇「聖アスラ学院のお化け退治作戦」◇ ◆「レヴィゼル教会公園の新年祭に参加しよう!」◆
【シナリオ参加募集案内】(第1回/全2回)
マギ・ジス国家、聖アスラ学院地区のとある一角に冒険者ギルドがあることをご存知だろうか? 冒険者ギルドの名は「ワスプ」と呼ばれ、ここら一帯では知らぬ者がいないほどの人気スポットだ。 「ワスプ」では毎日、たくさんの依頼が申し込まれ、傭兵、魔術師、冒険者などといった人材が日々の仕事を確保している。依頼はおもしろいぐらい色々なものがあるのだ。例えば、強力なモンスター退治、迷い犬探し、食材の調達、危険物の配達、トラップ解除などあらゆるバリエーションが取り揃えられている。 また「ワスプ」は、料理と酒も自慢である。このギルドに所属するコックたちは腕利きの職人気質ばかりなのだ。日夜、美味い飯と酒の提供に粉骨を砕く思いで取り組んでいるという。仕事よし、飯よし、酒よし、と三拍子そろった一流のギルドと言えるだろう。 さてさて、どうやら冒険者たちが仕事依頼を探しに、ギルドへ入って来たようだ。勇者、魔術師、僧侶の男たち三人は、カウンターの席にどっしりと重い腰を下し、注文を始める。 「おーい! バーテンダーの兄ちゃん、生のマギ・ジスビール、大ジョッキで3杯!」 と、荒々しい格好の勇者が頼む。 「おう、つまみもくれ! イモ料理がいいな!」 そして、怪しいローブに包まれた魔術師も注文する。 「そうじゃな。フライドポテトを頼もうかのう! 3皿、欲しいのじゃ!」 さらに、若いのに老人言葉を使う厳つい僧侶も続く。 「はいよ! ご注文、承りました! 生マギ・ジスビール、大ジョッキで3杯とフライドポテト3皿ですね!」 カクテルグラスをキレイに磨いていたバーテンダーの若旦那、ナイト・ウィング(NPC)は、注文を受け、てきぱきと仕事に移った。 この男、素性は確かではないが、バーテンダー&コックとしては一級品の腕前であると、巷では評判だ。たまに手品やナイフ投げといった芸を見せてくれることもあり、ちょっとしたトリックスターである。さらに甘いマスクも女性ウケがいいらしい。しかし、それでも気取らないクール・ガイなのである。 「厨房担当者、すみませーん! フライドポテト3皿入りましたー!」 ナイトは、厨房に指示を出して、自身は生ビールのサーバーへ向かう。そして、冷えたジョッキをかざし、レバーを引く。サーバーからは小麦色の冷たい液体が溢れ出し、泡が美味しそうに盛りつけられる。ギンギンに冷えた大ジョッギに、マギ・ジスビールの生が注入された瞬間、ナイトの眼光がキラリと光った。 「はい、お待ち! マギ・ジスビールの生、3杯!」 ナイトが冒険者たちにジョッキを渡すと、男たちは、豪快に飲み始めた。 「ぷはー! 生き返るぜ、この野郎! ところで兄ちゃん! 何かおもしれー仕事はねえか?」 勇者は依頼がびっしりと貼られている掲示板に向かって、太い指を指しながら質問をする。 「ふふ……。うちのギルドはおもしろい仕事しかないものですよ! 例えばね……今なら、マギ・ジスの森林地帯に生息しているモガモガ・オックスというモンスターを倒してくると、報酬金が5万マギンも手に入るというお得な仕事がありますぜ!」 ナイトは、別の客に頼まれたカクテルをシェイクしながら、笑顔で答える。 「ふむ。噂に聞くモガモガ・オックスか? しかし、ちと難易度が高そうじゃのう? その手の牛系モンスターは暴れ出したら手がつけられん! 最悪、死ぬかもしれん……」 僧侶はジョッキから口を離して、心配そうな顔でぼやく。 「おや? モガモガ・オックス退治はご不満ですかい? ならば、マギ・ジスの森林地帯を抜けた洞窟で魔石の採掘メンバー募集もありますぜ? 丸一日、実働八時間にて、洞窟で石堀りをするだけで日給1万マギンが手に入りますよ。鉱山の採掘なら死ぬ心配もそうそうありませんぜ? いかがですかい?」 ナイトは、トロピカルシェイクをグラスに注ぎながら、にこにこと提案する。 「ふはは! 僕はどっちでもいいぜ! ところで、兄さん! イモはあとどれぐらい待つのかな?」 魔術師は既にジョッキを一気飲みしてしまい、ほろ酔い気分で、にたにたと笑っていた。だが、腹が減っているので、フライドポテトが出てこないことに不満なようである。 ナイトは、カクテルをカウンター席の別の客に渡した後、厨房をちらりと盗み見した。 「そうですね。ちと、遅いですね。厨房を見てきますので、少々お待ち頂けますかい?」 ナイトは、厨房へすたすたと入って行く。 *** 「おい、ティム! おまえ、何をやっているだ! イモの皮も碌に剥(む)けねえのか!!」 「は、はい! すみません……!!」 おやおや、厨房は修羅場だね、と苦笑いをするナイト。 現在、取り込み中のようで、厨房長がバイトの少年ティムを説教していたところであった。どうやらティムは、イモの皮が碌に剥けなかったらしい。それで、別のコックが急いでフライドポテトを作り始め、その様子が視界に入った厨房長は怒り出したのだ。 「あの……。取り込み中のところすんません。カウンターで客がフライドポテトの催促をしているんすけれど……」 ナイトはとりあえず業務連絡をして、間に入る。 「ナイトさん! フライドポテト3皿、上がりました!」 別のコックが急いで皿を運んできた。 「おう、悪いね! じゃ、そういうことで!!」 ナイトは皿を受け取ると、急いでカウンターへと帰って行った。 ナイトが邪魔に入ったので、説教をする気が失せた厨房長は、ティムに新しい指示だけ出して、持ち場へと帰って行った。 とりあえずティムは、皿洗いに回された。 *** そして数時間後……。 ナイトは休憩時間に入るので、厨房の裏方で休むことにした。 ちょうどナイトが来たと同時に、ティムが出て行くところに出くわした。 「よお、バイト! 元気かい? さっきは大変だったな?」 いらぬ心配だろうが、ナイトはとりあえず声をかけてみる。 「あ、ナイトさん? いやあ、気まずいですね。さっきはカッコ悪いところを見られちゃいましたねえ……」 ティムもバツが悪そうに舌を出した。 ところでナイトは、先ほどの会話において気になっていた点があったので、この機会に質問をしてみることにした。 「ええと……ティムだったかな? おまえさん、ここで働いてどれぐらいだ?」 ナイトの唐突な質問にきょとんとするティム。 「え? ここでバイトして? 三カ月ぐらいですかね?」 ふむ、と頷くナイト。 「三カ月もいて、イモの皮の剥き方がわからないのかい? 悪いが、イモの皮剥きなんて、料理において基本中の基本だぜ?」 ティムは、ふう、と溜息をついた。 また説教されるのか、と表情がこわばる。 「いや……別におまえさんを説教するつもりじゃないんだ。三カ月もここにいて、イモの皮が碌に剥けないというのは……技術的な理由ではなくて……何か考え事でもしながら仕事をしていたんで、ミスでもしたのかな、とふと思いついたわけさ?」 ナイトの突然の指摘に、ティムは一瞬、胸がぐさりと刺された気持ちになった。 「え……まあ……その……」 ティムは言葉に詰まり、たじろぐ。 ほら、やはりね、とナイトは微笑する。 「ティム……。俺で良かったら、話してくれないかい? ま、お互いにギルドで働く者同士だし、何より俺はここでのおまえさんの先輩だから、困っているなら何でも言ってくれていいぜ? 問題は……借金かい? それとも女かい?」 心配そうな表情で優しい言葉をかけるナイトだったが、ティムは、ぶんぶんと首を横に振った。 「まあ……お金の問題は少し絡んでいますが……。僕にはジェニーという妹がいるんですけれど……病気なんです。なんとかして、ありったけのお金でお医者さんに診てもらったのですが、風邪をひどくこじらせていまして……このまま長引くと、命にも別状があるって……。だから、滋養のある食材で温かい料理を食べさせて、栄養をつけてもらいたいんですが……どうにも……」 ふむ、ちょいと深刻そうだな、とナイトは目を細めた。 「滋養のある料理? 俺に任せろ。それぐらいすぐに作ってやるが? 何をそんなに深刻になっているんだい?」 「はい……。その食材なんですが……お医者さんが言うには、健康状態の早期の回復のために、ウマウマドラゴンの卵で作った卵料理を食べさせてあげた方が良い、とのことです。ですが、ウマウマドラゴンの卵なんて、最高級食材じゃないですか? 僕、スラム街で妹と二人暮らしのアルバイターだから……とてもじゃないけれど、あの卵を手に入れるだけの金も力もなくて……。食材が食材なので、まさか『ワスプ』で卵を調達して来て、調理してください、とも頼めず……」 なるほどな、と納得するナイト。 そして、トリックスターのナイトは、策を思いつく。 「そうかい……。ウマドラ(ウマウマドラゴンの略称)の卵か……。事情はよくわかった。ならば話は早い! 今から依頼掲示板のところへ行こう! 話はそれからだ!!」 ナイトはティムを引っぱって、掲示板のところへ急いだ。 *** 「で、ナイトさん……。掲示板で何をするつもりですか?」 不安そうなティムにナイトは明るい笑顔で返す。 「へへ、簡単なことだぜい? ここは冒険者ギルドだ。掲示板で依頼の募集をかけるのさ!」 ナイトは厨房から持って来た募集用紙と筆記用具を取り出して、さらさら、と依頼書を書き出した。 「え? ウマドラの卵を冒険者に調達して来てもらうんですか? しかし、ウマウマドラゴンって、噂に聞くところ、ハイランダーズ国家に生息するドラゴンで最強の種族の一種ですよ? あんな怪物相手にどうやって卵を調達するんです!?」 焦るティム。 「おう、そうさ、調達依頼だよ、これは! ま、幸いにも、このギルドは聖アスラ学院地区にあるギルドだから、聖アスラ学院関係者の魔術師たちにでも調達してもらうわけさ! 腕の立つ魔術師どもを何人も派遣すれば、敵があのウマドラであっても、案外、あっさりと、卵が手に入るだろうね?」 ウィンクをするナイト。 「え? さらに驚いたのですが……あの聖アスラ学院の関係者に頼るのですか? でも……。僕、魔術が使えない貧困層の人間ですよ? 彼らが僕みたいな貧乏人でバイト暮らしの人間を助けるとは思えないのですが?」 ティムは、ちょっとつらそうに、うつむいてしまう。 「ははは? いいじゃねえか? 『魔術師様方』に頼んでもよ? 俺だって魔術が使えない層だが、あいつらにはよく依頼を出すぜ? 連中、魔術ができるだけあって、割と働きがいいからな。なあに、世の中、ギブ&テイクよ! 俺たちは奴らに依頼する、奴らは俺たちに戦力と卵を提供する、そして手に入れた卵で俺が奴らに美味い飯を作って報酬を出す、ってのは、なかなかいいシステムじゃね?」 自信のある笑みで、ナイトは内気な少年に語りかける。 それでも何かを言いたそうなティムに向かって、ナイトは言葉をさらに紡ぐ。 「別にお互いに心から分かり合う必要はないさ? お互いにあまり好きじゃなくても、お互いを利用できる関係だっていいんだぜ? それぐらい柔軟に考えねえと、今の乱世のマギ・ジスタン世界ではとてもやっていけねえよ?」 ナイトは、少年の肩をぽんぽん、と叩く。 「そうですよね……。実際にこっちはピンチなわけですし……。僕たちを助けられるだけの力を持った人たちに依頼するのも……手ですよね! わかりました、その依頼募集、よろしくお願いします! それと料理は僕も手伝います!」 やっと笑顔で答えてくれたティムを見て、ナイトは牙がキラリと光る。 「よっしゃ! じゃあ、募集をかけるぜ!!」 *** 【仕事依頼】「ウマウマドラゴンの卵を調達して欲しい!」 依頼人:ナイト・ウィング(当ギルドのバーテンダー&コック) 依頼内容:当店のギルドでウマウマドラゴンの卵を必要としているスタッフがいます。つきましては、ウマウマドラゴンの卵を最低2個、調達して頂きたいのです。卵は鮮度が高い物を欲しいので、野生のウマウマドラゴンの巣窟から取って来て頂きたいです。ウマウマドラゴンとその周辺にいるモンスターたちは手ごわいと評判ですので、それなりに腕に覚えがある手練れの方に依頼をお願いしたいところです。なお、飽くまで卵が必要な依頼ですので、ウマウマドラゴンを倒したり狩ったりする必要は全くございません。 現地情報:ハイランダーズ国家に存在するウマウ・マウンテンという山脈へ行って頂きます。ルートとしましては、聖アスラ学院地区の転送装置から、ハイランダーズ大学地区の転送装置まで瞬間移動をして頂きます。その後、現地にてロープウェイに乗り、ウマウ・マウンテンの山頂付近まで移動して頂きます。山頂付近にウマウマドラゴンの巣窟がありますので、そこの巣窟にて、卵の採取をお願い致します。なお現地には、当ギルドスタッフ(で依頼人の)ナイト・ウィングも案内役で同行させて頂きます。 報酬:卵のうち1個は、当店スタッフが使用しますが、手に入れたもう1個(可能であれば複数個)の卵は依頼を引き受けてくださった方々に差し上げます。私、「ワスプ」のコックであるナイト・ウィングが腕によりをかけて卵料理を調理し、ご提供させて頂きます。もちろん、調理に関して追加料金を頂くことはございません。めったに食べることができない最高級品であるウマウマドラゴンの卵料理を、ぜひこの機会にご試食してみませんか? 伝言:勇気と実力のある皆様からのご応募、楽しみにお待ちしております!! |
【解説】
今回のシナリオは、ウマウマドラゴンの卵を採取して来ることが目的です。敵の全滅は目的ではなく、また特定の敵・特定の数を倒すことが目的でもありません。敵は強敵ぞろいの上、しかも数がいますので、上手く戦略を練って、卵を必要なだけ採取しに行きましょう。 今回は「調達編」となり、全2回分のシナリオの初回となります。今回のシナリオでどれだけ卵を採取できたかが、次回のシナリオ「料理編」(卵料理を作る)の内容と関わってきます。ぜひ、できるだけたくさんの卵を効率よく採取しに行きましょう シナリオの「募集案内」では「ナイト(NPC)が料理する」となっていますが、実際の次回のシナリオではみんなで楽しく料理をします。卵の数次第(下記の<採取する卵の数>参照)でパーティをすることもできます。 <採取する卵の数> 1個:シナリオは一応クリアできますが、次回の「料理編」でPC様方は少ししか料理を食べられません。また、次回に「お持ち帰りアイテム」がありません。 2個:シナリオはクリア。次回の「料理編」でPC様方も料理を食べられます。また、次回に美味しい「お持ち帰りアイテム」が入手できます。 3個以上:シナリオは当然クリア。次回の「料理編」でPC様方も料理を食べられます。その上、パーティをすることもできて、当シナリオに直接登場していない人たちにも分け与えることができます。また、次回に美味しい「お持ち帰りアイテム」としてより上等なものを入手できます。 補足:卵は最高で6個まで入手できます。3個以上で既に十分ですが、4個、5個、6個と個数が増えて行く度に、より盛大な「料理」・「パーティ」・「分け与え」ができるようになります。さらに「お持ち帰りアイテム」もより上等なものへ変化して行きます。 <攻略エリア> 今回、皆様が採取・戦闘をする舞台となるウマウ・マウンテンの洞窟は3カ所あります。それぞれ、難易度別に分かれています。エリアAが「易しい」、エリアBが「普通」、エリアCが「難しい」です。エリアによって卵の数が違います。また、エリアBとCでは、卵の他にも「宝」を取ることもできます。(「宝」の取得はシナリオ成功条件とは一切関係がありませんが、「お持ち帰り」ができます)さらに難易度最高レベルのエリアCを攻略できた方には「ウマドラハンター」の称号が与えられます。 ■■■■■ エリアA:卵が1個。難易度「易しい」。洞窟の形状は楕円型。洞窟内は、そんなに広くない。卵1付近:ウマウマドラゴン(大人)1匹。ウマウマドラゴン(子ども)2匹。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ2匹ずつ。卵を守っているのは、ウマウマドラゴン(大人)。洞窟の中央付近で待ち構えている。 ■■■■■ エリアB:卵が2個。難易度「普通」。洞窟の形状は三角型。洞窟内は、まあまあ広い。 卵1付近:ウマウマドラゴン(大人)2匹。ウマウマドラゴン(子ども)3匹。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ1匹ずつ。卵を守っているのは、ウマウマドラゴン(子ども)3匹。洞窟の三角形の頂点の一角付近で待ち構えている。 卵2付近:ウマウマドラゴン(大人)1匹。ウマウマドラゴン(子ども)1匹。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ4匹ずつ。卵を守っているのは、ウマウマドラゴン(大人)1匹と(子ども)1匹。洞窟の三角形の頂点の一角付近で待ち構えている。 その他:洞窟の三角形の頂点の一角のうち、「宝物」のスペースがある。「ウマウマドラゴンの牙」(ステータス状態異常「スタン」&「腹ペコ」の無効化のお守り。次回シナリオ以降に使用可能)という宝物が置かれている。「お持ち帰りアイテム」として入手することができる。だが、敵はそれなりに警備している。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ5匹ずつ警備中。特に誰かが宝を守っているわけではない。 ■■■■■ エリアC:卵が3個。難易度「難しい」。洞窟の形状はドーナッツ型。洞窟内は、とてつもなく広い。卵1付近:ウマウマドラゴン(大人)5匹。ウマウマドラゴン(子ども)5匹。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ5匹ずつ。卵を守っているのは、ウマウマドラゴン(大人)3匹。ドーナツ型の空洞付近で待ち構えている。なお卵2付近と卵3付近とは距離が近いので、乱戦・混戦になる可能性が高い。 卵2付近:ウマウマドラゴン(子ども)10匹。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ4匹ずつ。卵を守っているのは、ウマウマドラゴン(子ども)5匹。ドーナツ型の空洞付近で待ち構えている。なお卵1付近とは距離が近いので、乱戦・混戦になる可能性が高い。 卵3付近:ウマウマドラゴン(大人)1匹。ウマウマドラゴン(子ども)1匹。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ10匹ずつ。卵を守っているのは、ウマウマドラゴンの(大人)1匹と(子ども)1匹。ドーナツ型の空洞付近で待ち構えている。なお卵1付近とは距離が近いので、乱戦・混戦になる可能性が高い。 その他:洞窟の奥に「宝物」スペースがある。「ウマウマドラゴンの遺骨」(装備するとハイランダーズ国家に生息する敵モンスターに対する攻撃ダメージが2倍、受けるダメージが半分というお守り。次回シナリオ以降に使用可能)という宝物が置かれている。「お持ち帰りアイテム」として入手することができる。だが、敵はそれなりに警備している。ドラゴンリーフ、お化けハイランダケ、グリーン・ハイノシシがそれぞれ10匹ずつ警備中。特に誰かが宝を守っているわけではない。なお卵1、2、3付近とは距離的に離れているので、乱戦・混戦になる可能性は低い。 <敵NPCデータ> ウマウマドラゴン(大人) ハイランダーズ国家で養殖される食用ドラゴンとして有名なドラゴン。その肉の味が柔らかくあまりにもジューシーで美味いことから「ウマウマドラゴン」と名付けられた。略して「ウマドラ」と呼ばれることもある。食用なので弱いドラゴンだと思われがちだが、特に野生のウマドラはめちゃくちゃ強い。 HP:高い MP:まあまあ 攻撃力:高い 防御力:高い スピード:まあまあ 運:食べられる定めなので運は良くない 知能:それなりに頭は良いが、人語は解せない。 色:緑系 全長:20m 体重:1t 攻撃手段: クロー:ダメージ中程度。近距離攻撃。 尾尻攻撃:ダメージ中程度。遠距離攻撃。 突進:ダメージ大程度。近距離攻撃。 ジャンプ&急降下攻撃:ダメージ大程度。近距離攻撃。 ファイアブレス:ダメージ特大程度。遠距離攻撃。 ウマウマビーム:ビームを受けると状態異常「腹ペコ」(飢える)になってしまう。近距離&遠距離攻撃。 雄叫び:スタン効果(1ターン動けなくなる)を与える。近距離&遠距離攻撃。 直感:周囲5メートル以内に入った敵を感知して攻撃する。 ウマウマベビードラゴン(子ども) ウマウマドラゴンの子ども版。大人のウマドラよりも小さくて弱い。だが、飽くまでもドラゴンの一種なので、油断をすると負けることもある。(強さの設定としては、大人のウマドラより1ランク下ぐらい) HP:やや高い MP:まあまあ 攻撃力:やや高い 防御力:やや高い スピード:まあまあ 運:食べられる定めなので運は良くない 知能:それなりに頭は良いが、人語は解せない。 色:緑系 全長:5m 体重:250kg 攻撃手段:ウマウマドラゴン(大人)と同じだが、それぞれ威力が1ランクぐらい落ちる。 ウマドラの卵 滋養が高く、味も絶品。ハイランダーズ国家のみならず、マギ・ジスタン世界全体でも、トップレベルの卵。世界中の料理人が注目している最高品。 卵なのでステータスと攻撃手段はない。むしろ、軽い衝撃を一撃与えるだけで、割と簡単に割れてしまう。色は基本、白。 全長:1m 体重:30kg ドラゴンリーフ ウマウ・マウンテンとウマウマドラゴンの洞窟に生息している生物。植物とドラゴンが合体したミュータント。ウマウマドラゴンとは共生関係にあり、共闘することもある。 HP:まあまあ MP:まあまあ 攻撃力:まあまあ 防御力:まあまあ スピード:動けない 運:弱い 知能:それなりに頭は良いが、人語は解せない。 外見:山や洞窟周辺に生えている雑草で花部分の顔がドラゴン。 全長:2m 体重:50kg 攻撃手段: 花粉攻撃:半径20メートル以内に花粉を飛ばし、状態異常「混乱」を与える。 毒攻撃:半径20メートル以内に毒の霧を吐いて、状態異常「毒」を与える。 蔦攻撃:半径10メートル以内の敵に中程度のむち打ちダメージを与える。 雄叫び:スタン効果(1ターン動けなくなる)を与える。近距離&遠距離攻撃。 お化けハイランダケ ウマウ・マウンテンとウマウマドラゴンの洞窟に生息している生物。特産品である食用植物ハイランダケが化けたキノコ型のモンスター。ウマウマドラゴンとは共生関係にあり、共闘することもある。 HP:弱い MP:まあまあ 攻撃力:弱い 防御力:弱い スピード:遅い 運:まあまあ 知能:知能は低く、人語は解せない。 外見:巨大なお化けキノコ。顔、手足がある。シイタケに似ている。 全長:1m 体重:20kg 攻撃手段: 胞子攻撃:半径20メートル以内に胞子を飛ばし、状態異常「麻痺」(マヒ)を与える。 毒攻撃:半径20メートル以内に毒の霧を吐いて、状態異常「毒」を与える。 キノコアタック:キノコの傘で頭突きをする近距離攻撃。ダメージ中程度。 グリーン・ハイノシシ ウマウ・マウンテンとウマウマドラゴンの洞窟に生息している生物。特産品であるハイノシシの変種。ウマウマドラゴンとは共生関係にあり、共闘することもある。 HP:高い MP:弱い 攻撃力:高い 防御力:まあまあ スピード:割と速い 運:あまり良くない 知能:知能は低く、人語は解せない。 外見:巨大なイノシシ。色は緑色。 全長:3m 体重:100kg 攻撃手段: 突進:ダメージ大程度。近距離攻撃。 雄叫び:スタン効果(1ターン動けなくなる)を与える。近距離&遠距離攻撃。 グリーン・ストライク:ハイノシシが緑色の光になって突撃してくる。ダメージ特大程度。遠距離攻撃。 <味方NPCデータ> ナイト・ウィング 冒険者ギルド「ワスプ」で働く二十代後半のバーテンダー兼コック。特技は手品とナイフ投げ。魔術は一切使えない。スピードとトリックに自信あり。 |
【参考】
冒険者ギルド「ワスプ」 解説:冒険者ギルド「ワスプ」では、楽しいお仕事、とびっきりのお食事、極上のお酒を皆様にご提供しています。ちなみに「ワスプ」とは、スズメバチを意味しています。「働き蜂の皆様を応援するギルドでありたい」という思いが込められた店名です。なお「ワスプ」と名乗る政治団体もあるようですが、当店はいかなる政治団体とも関係していませんので、お間違えのないようにお願い致します。 ウマウ・マウンテン 解説:山岳国家であるハイランダーズ国家が誇る最大の山脈のうちの一山です。標高4,000メートルを誇る巨大な山です。この山脈には、食用ドラゴンとしても有名な野生のウマウマドラゴンが多数、生息しています。ちなみにハイランダーズ国家は一年中、秋の国ですから、紅葉狩りも楽しめます。美味しそうなドラゴンたちとハンティングで戯れたり、美しい紅葉を眺めながらピクニックをされたり、と地元では楽しまれています。 ウマウマドラゴン 解説:ハイランダーズ国家が誇る最大の食用ドラゴン、ウマウマドラゴンの参考写真となります。見た目は可愛くて萌えなところもあり、ウマウマと鳴きます。しかし戦闘能力は、ハイランダーズ国家最強のハイランダーズ・ドラゴンに次ぐほどの実力を誇る凶暴なドラゴンです。もちろんお味の方も、肉・卵共に、世界トップレベルの実力です。なお養殖よりも野生の方が、鮮度が高くより美味しいと言われています。 |
【アクション案内】
y1.エリアA(難易度:易しい)でウマウマドラゴンの卵を採取しに行く y2.エリアB(難易度:普通)でウマウマドラゴンの卵を採取しに行く y3.エリアC(難易度:難しい)でウマウマドラゴンの卵を採取しに行く y4.その他 |
*アクション案内補足
補足:難易度別にエリアが分かれていますので、ご自分のレベルや作戦などに合わせて、お好きなエリアをご選択願います。なおNPCのナイト・ウィングも同行しますので、事前にPL様方で打ち合わせをするなりして、ナイトをどこのエリアへ連れて行くのかも決めておきましょう。
【マスターより】
PLの皆様、お久しぶりです。今さらですが、あけましておめでとうございます!2015年は、1月半ば頃に新シナリオを公開する予定でしたが、2月頃公開になってしまい申し訳ないです。というのも、僕が年末年始や正月明けに体調を崩してしまったことと、本業の方の都合もあったので、この時期にずれました。しかし、延期してしまった分、今回のシナリオは、去年よりもパワーアップして(いるはず)お届けさせて頂きます! さて、今回は「調達編」ということですが、敵からアイテムを奪ったり、戦闘をしたりもします。戦闘がメインのシナリオではありませんが、数いる強敵たちと殴り合ったりする熱いシナリオですので、戦略、戦術、戦法、色々と練って挑戦してみてくださいね。 なお今回のシナリオは割と難易度が高いので、ヒントをひとつ出します。ヒントは、所持している「アイテム」を上手く使いこなすと良いでしょう。過去3回分のマギ・ジスタン世界のシナリオ、そして僕以外のマスターのシナリオで手に入れたアイテムをお持ちかと思います。強敵と勝負するときは、正面から挑むのもひとつのやり方ですが、トリックを弄して挑むという方法もまたひとつのやり方です。 では、ご健闘を祈ります! |