『バッタもの奇譚』

ゲームマスター:田中ざくれろ

【シナリオ参加募集案内】(第2回/全6回)


「おい、知ってるか。あの『笑い仮面』の話」
「ああ。十年ぶりじゃないか。……いや、それ以上だな……二十年……か」
「彼を見た事はおろか、名前を知らない若い奴も多かろうな」
 『パルテノン』の冒険者ギルドで市井の冒険者達がまた新しい噂話に飛びついていた。
 二十年以上前、冒険者には素顔を笑顔の黄金仮面で隠し、粋なデザインの黒マントと帽子で飾った、強力な魔法剣士である一人の冒険者がいたという事だ。
 彼がかつて笑い仮面と呼ばれ、自分でもそう名乗っていた事以上に彼の正体は知られていない。
 数数の危険な依頼をこなしていた笑い仮面は二十年以上前のある日、ふと姿を消した。
 それが長い年月を経て、突然、復活したらしいのだ。
「その笑い仮面が今頃、何をしてるというんだ」
「それが詳しい話は解らないんだが、どうも女を探している様なんだ。各地の冒険者ギルドでそんな感じの依頼を受け、冒険に参加するんだが、どうも目当ての女性と違うらしい」
「一体、今までどこにいたんだろうな……笑い仮面」
 冒険者達の噂が陽が暮れた後の酒場で行き交う。
 こんな日常が、スリラーの悪の跳躍と一緒に市井の冒険者達に語られていた。

★★★
(次回予告)
 我らが冒険者を狙うスリラー本部が送った次なる使者は、悪の怪人『クモ男』!
「すりかえておいたのさ!」
 粘着糸を吐き、冒険者達をがんじがらめにしようというクモ男!
 猛毒カプセルを作ったスリラー一味が企む毒水計画とは何か?
 川の上流に何が起こるというのか。
 この計画に立ち向かう我らの冒険者!
 そして、謎の『笑い仮面』とは敵か味方か!?
 では次回の仮面バッター『地獄の怪人・クモ男』に、ご期待下さい!

 ……というわけで次回より、皆様には大怪我を負ったカワオカ・ヒロシテンに代わって『地獄の軍団スリラー』と実際に戦ってもらいます。
 物語フォーマットは特撮ドラマ『仮面〇イダ―』と同じ、
1:怪人が社会相手に悪さを行う。
2:PCがその悪事を聴きつける。
3:怪人がまた悪事を行っている所にPCが現れる。
4:怪人と戦闘員とPCの戦闘。
5:PCと怪人の戦闘。怪人大爆発。PCの勝利。
 となりますが、この枠に捉われないアクションもどんどんお寄せ下さい。
 では次回もオトギイズム王国で僕と握手!
 仮面バッターの真似は危険だからちびっこは絶対にしないでね。
★★★

【アクション案内】

z1:悪の怪人『クモ男』の貯水池毒汚染計画を挫く。
z2:トゥーランドットを探す。
z3:『笑い仮面』に絡む。
z4:その他。

【マスターより】

 最近、通勤時に車に背後から轢かれたり、マスタリング中に眼鏡がポッキリ折れたりと不幸続きの田中ざくれろです。
 事故は幸いかすり傷です。死んではいませんよ。死んじゃったらマスタリング出来ないじゃありませんか。
 眼鏡は以前に使っていた物を見つけ出し、新しい物が出来るまでかけていますが以前より近視、乱視が進んでいるので正直、見にくいです。っていうか、普通に眼鏡拭いてるだけでなんでフレ−ム折れんねん!
 もし、よかったら「まあ、色色あるけど元気出せよ」とメッセージで声をかけて下さい。
 さて、今回初登場のNPC『ソラトキ・トンデモハット』ですが、やっと設定が出来たからのお披露目で今回のシナリオには深く関わりません(予定では)。ソラトキは漢字で『宇宙』と書きます。
 次回からがっつり仮面〇イダ―のパロディで行くつもりです。
 次回予告で次回のネタがバレていますが、それはそれで!
 では、次回にもよき冒険があります様に。

 追記:予備の眼鏡まで壊れたーっ!!