ノーザン・チョコ&アイスフェスタ

ゲームマスター:夜神鉱刃

【シナリオ参加募集案内】(第1回/全1回)


●今年の冬祭りをノーザンランドで!

 2月14日……。
 マギ・ジスタン世界では、チョコとアイスを祝う神聖なる祝日である。
 この祝日はカップルがスイーツで結ばれる特別な日、バレンタインデーとも言う。


 聖アスラ学院の風紀委員会では、冬祭り参加についての会議が行われていた。
 スノウ委員長(NPC)は委員室の白板に張られた祭りのパンフレットを背に講壇に立つ。
「今年は私達、風紀委員会もノーザンランド・バレンタイン地方のチョコ&アイスフェスタに参加する運びとなりました。私達は会場の手伝いをします。私達は風紀委員会ですので、お祭りでも風紀委員会枠で参加します」
 委員長の明言に対して、風紀委員達は、ざわめいた。
 それもそのはずだ。
「な、なんで、せっかくの学外のお祭りでも風紀委員会なんてするのですかー!?」
 真っ先に声を上げたのは、あろう事か、風紀顧問のウォルター先生(NPC)だった。
 委員長はメガネをきりりと正して即答する。
「それはもちろん、風紀を守る為ですよ? お祭りでは風紀が乱れる傾向があります。ならば、私達の仕事は、正すのみです!」
 顧問はしょぼくれている。
「とほほ……。お祭りでノーザンランド名物のウォッカやウィスキーをがぶ飲みしたいと思っていたのに……。仕事があるんじゃ、酒飲み放題は厳しいですか……」
 そんな顧問に副委員長のコーテス(NPC)が、にこやかに話しかける。
「ま、まあ……。学外の仕事ですし……有志のみの参加、という事ですよね……委員長?」
 スノウも鬼ではない。全員に強制参加はさすがにしない。
「ええ、もちろんよ。私は委員長だから必ず風紀委員参加するけれど、お酒が飲みたい人や、お祭りを楽しみたい人には無理に、とは言わないわね。コーテスはどうするの?」
 コーテスもほっと胸を撫で下ろした。
「そうですね……。お祭りでは……チョコやアイスの早食い大会や大食い大会……気になっているんですよね。あと、チョコファウンテンにアイスハウスも……。屋台も回りたいですし……。まあ、僕は誰かに誘われればそっち行きますが、特になければ……風紀の仕事ですね」
 さて、あなたは風紀委員として参加するのだろうか?
 それとも風紀の誰かと一般参加するのもいいかもしれない。



 冒険者ギルドワスプでは依頼掲示板の張替え作業が行われていた。
 バーテンダーのナイト(NPC)と下っ端少年のティム(NPC)が二人で仲良く掲示板の整理をしていた。既に売れた依頼や期日が過ぎた依頼は剥がし、新しい依頼と入れ替えて張り替える。とある依頼の束を張る仕事に取り掛かる時、ティムが軽く歓声を上げる。
「あ、これ、今年のノーザンランドでの冬祭りの依頼ですね?」
 ナイトもその一群の紙を掲示板に張りながら横目で答える。
「おう。今年もバレンタイン地方でチョコ&アイスフェスタをやるんっすな? 俺も今、ちょうど警備員募集の依頼を張っていた所だったぜい。なにしろ、一地方都市全体を使ったでっけえ祭りだ。ケンカする奴、迷子になる奴、体調不良で倒れる奴とかが出るのは目に見えている。無論、警備もいるさ」
 ティムは、とある依頼の紙を張りながら興味津々に依頼内容を見ていた。
「へぇ……。屋台募集、と……。屋台も沢山出るみたいですね? そうか、チョコとアイスのお祭りって事は……色んな飲食物の屋台も出るって話ですか……」
「おうよ。うちも特に警備や屋台なんかは色々と手伝う予定ですぜい。ティムも手が空いてたら来いよ?」
「ふふ、楽しみだなあ……。そうですね……。考えておきます」
 さて、あなたもワスプとして参加するのだろうか?
 ワスプの誰かを個別に誘ってみるのも面白いかもしれない。



 現代魔術研究所の調査部隊では次なる調査の会議が行われていた。
 シルフィー隊長(NPC)は大きな作戦卓に冬祭りの魔法写真を並べていた。
 魔法写真なので、映像が動いていたり、飛び出したりなんかもする。
「今年の2月14日、つまりバレンタインデーの日に、あたし達の調査部隊も動くよ! 皆でチョコ&アイスフェスタを調査するよ!」
 魔炎の精(NPC)は待ってました、と言わんばかりに、ちんちん、どんどん、ぱふぱふ、と騒ぎ出した。
「よっしゃあ! 雪合戦にフードファイト、やってやるぜ!」
 ぽかり、と同僚を拳銃で叩くのは半ばあきれている魔導ロボ・エリス(NPC)である。
「これ、騒ぐでない、魔炎よ。そうですねぇ……。私は荒っぽい遊びよりもアートやエンターテイメントが楽しみですね。氷の彫刻展示会、氷の迷路、コンサートに花火大会……。まさにカップルの愛を祝うバレンタインデーに相応しいエレガントな祭典ですね」
 魔炎がむふふ、と怪しく笑って反撃に出る。
「そうだな。『カップル』になってくれる人がいれば、だが、なあ? アホロボ?」
 その後、拳銃の乾いた音が響き渡り、魔炎に風穴が空いた事はここでは伏せておこう。
 半殺しになった魔炎に代わり、シルフィーが淡々と答える。
「そうだね? 今回参加するお祭りは、チョコやアイスを交換して祝う物だけれど、もともとは恋とか愛に関する祭典でもあるよね? でも、まあ、人それぞれだね。色気を出したい人は王道ながらそうすればいいし、食い気を出したい人は飲み食いに精を出せばいいし、単に遊びに行きたい人はイベントを満喫すればいいし」
「えっと? そうなると私達の活動方針はどこに重点を置けば良いのでしょうか?」
 シルフィーは部下の質問に対してにこやかに答える。
「自由行動だよ。今回の仕事は、冬祭りがどんな感じなのか覆面調査すればいいだけだから、各自、自由に参加していいよ。最後にレポートは書いて貰うけれどね」
 さて、あなたは現代魔術研究所と共に参加されるのだろうか?
 現代魔術研究所の人達と覆面調査をしてみると新しい発見があるかもしれない。

 今回の冬祭りには色々な楽しみ方がある事だろう。
 皆、それぞれ参加方法を考えているみたいだ。
 冬の祝日の一日を使い切って、うんと羽を伸ばしに行かないか?

【解説】


<成功条件>

・ノーザン・チョコ&アイスフェスタに楽しく参加する。

<失敗条件>

・特になし。(失敗する方が難しいです。難易度は「とても簡単」です)

<概略>

 このシナリオは、ノーザンランドの冬祭りである「チョコ&アイスフェスタ」を楽しむイベントシナリオです。全1回の単発シナリオでもあります。

 毎年、マギ・ジスタン世界では、いわゆるバレンタインデー的なお祭りを2月14日頃に開催しています。チョコとアイスが主役のお祭りです。特にノーザンランドはチョコとアイスが本場ですので盛大に祝われます。一緒にお祝いのお祭りに参加しましょう、というのが今回の趣旨です。

 お祭りへの参加は一般客としての参加でも、お祭り主催側としての参加でも、その他タイプでの参加でもかまいません。冒頭の小説パートでは、風紀、ワスプ、研究所、とそれぞれ分かれてお祭りへの参加予定が出ていましたが、上記3か所のどこかと共に行動しなくても問題ありません。ご自由にどうぞ。

 ちなみにリアル現代日本とのバレンタインデーの違いは、チョコだけではなくアイスも贈られるたり、食べられたりする所です。また、女性から男性へだけではなく、男性から女性へ、女性同士で、男性同士で、その他性別もOK、でのお祝いも可です。(季節の挨拶的な感じでも皆さん、気軽に贈り合ったりします)

<場所、時間帯、天候>

・ゲーム内での時間は、2月14日のバレンタインデー当日です。場所は、ノーザンランドにあるバレンタイン地方(この世界のバレンタインデーは、バレンタイン地方発祥のお祭りという意味)の情緒ある中世ヨーロッパ風地方都市で行われます。参加PCさんの多くがマギ・ジス住まいだと思いますが、ゲーム開始時点では皆さん、既に転送装置等で移動済みです。バレンタイン都市全体で開催される大規模なチョコ&アイスフェスタが今回の舞台です。

・時間帯は「日中」と「夜」がありますが、内容が微妙に違います。例えば、「日中」であれば、雪合戦や食の大会等に参加できます。「夜」はライトアップがあったり花火があったりもします。どちらか一方だけの参加、両方の参加、いずれもできます。

・ノーザンランドは北国で寒いです。ですが、どちらの時間帯でも魔法の暖房のバリアに街全体が覆われていますので、極寒ではないです。軽く着込んでおく程度で十分に暖かいです。天気は晴れですが、雪も軽く降るかもしれません。

<お祭り>

 お祭りでは以下のような事ができます。「アクション」では、やりたい事を書いて送りましょう。

・氷の彫刻展示会・・・氷で象られた神々、魔物、英雄等が一日中、見学できます。夜はライトアップされます。

・氷の迷路・・・氷で作られた迷路を探検できます。お化け屋敷的な感じで、道中でお化けもいるかもしれません。一日中、迷路は開かれていますが、夜はライトアップされます。

・雪合戦・・・雪合戦イベントが随時開催されます。赤組と白組に分かれて気が済むまで雪玉を投げ合います。日中のみ。

・コンサート・・・雪国の精霊さん達や地元の楽団等によるコンサートがあります。広場の中心部で華やかな音楽が流れます。日中はポップス系、夜はクラシック系です。

・チョコ&アイスチャレンジ・・・いわゆる早食いや大食いの大会です。チョコとアイスを死ぬ程食べられます。日中のみ。

・チョコファウンテン&アイスハウス・・・チョコの噴水とアイスのお家があります。どちらも食べられます。日中のみ。

・花火・・・夜になると花火が上がります。見晴らしの良い展望台に上がる事もできます。

・屋台・・・食べ物やゲーム等の様々な屋台がありますが、何といっても中心はチョコとアイスの屋台です。マギンの予算に応じて、お好きなチョコやアイス等の飲食物をご提供します。日中も夜もやっています。

・その他・・・お祭り会場にある物であれば「アクション」申請に対処します。

<登場NPC>

・このシナリオでは今までにマギ・ジスタン世界で登場したお好きなNPCと同行する事ができます。今までに「特別な人間関係」がなかったNPCとは、関係が結ばれる可能性が高いです。また、既に「特別な人間関係」のNPCとは、関係が深まる可能性が高いです。

・とは、言っても、どのNPCと絡みたいかわからない……。そんな場合には、以下のデフォルトNPCを推薦します。

・聖アスラ学院風紀委員会・・・スノウ委員長(生真面目で厳しいが仲間思い。女性。大学3年生)とコーテス副委員長(のほほんとしているがいざとなったらやる奴。男性。大学2年生)。

・冒険者ギルドワスプ・・・バーテンダーのナイト。(気さくなバーテンダー。男性。20代後半)

・現代魔術研究所・・・シルフィー隊長。(研究所の調査部隊隊長。見た目が小学生だが実は100歳を超える元気な老婆の妖精。女性)

・NPCを紹介しましたが、NPCとは絡まず、単独で参加されるのももちろんアリです。あるいはPCさん同士で参加されるのも良いでしょう。

<ショップ>

・今回のシナリオで登場するショップは、まず、お祭りの「屋台」です。チョコとアイスはもちろんの事、お祭りにあるような屋台であれば基本的に登場は可能です。お買い物をする場合、「アクション」では、利用したい「屋台」と「商品名」を書いて送りましょう。値段は自己申告でもかまいませんし、私の方で判定してもかまいません。

・このシナリオでは事前に「チョコ」か「アイス」か「その両方」を購入する事ができます。購入する商品の形態や金額は「アクション」で申請して下されば対応します。バレンタインデー的なイベントですので、購入した物はNPCにプレゼントする事ができます。プレゼントを受けたNPCからはお返しもあります。あるいは、PCさん同士でプレゼントし合う事もできます。


<シナリオルール改訂のお知らせ>

1.参加PC人数の制限と公開期日について

この度、参加PC人数を「無制限」から「6PCまで」(1PLにつき2PCまで)と改訂させて頂きます。
その代わりですが、公開期日は「3週間」から「2週間」の短縮に改訂させて頂きます。

主な理由は、本業等が多忙な為、執筆の負担を軽くするためです。
また公開期日3週間は頂き過ぎであると反省し、2週間の短期納品に変えさせて頂きます。

2.予約制の導入

この度、私のシナリオへの参加に対して「予約制」を導入させて頂きます。
参加人数6PCまでの改訂にあたり、もしかすると7PC以上が参加検討をされる場合もあるかと思います。
その場合の交通整理に備えての「予約制」です。

「予約」の方法は簡単です。
・登録済PL様の場合は、私のシナリオ(募集案内)に毎回登場している「相談の掲示板」
この掲示板 →(https://main-baumsite.ssl-lolipop.jp/pl/ply_ev/mbbs.php
に意思表明を書き込んで頂きます。
シナリオへ予約参加される場合、「PC名」と「参加希望」をご記入願います。

例:アリス・ローゼンベルク(PC番号***)「参加を希望します」

・新規PL様の場合は、まず「新規PL参加予約専用フォーム」よりお知らせください。あわせて、新規PC登録締め切り日までに諸登録をお願いします。

参加の意思表明がありましたら、予約の早い順番に6PCまでを参加確定とさせて頂きます。

今後、「予約制」となりますが、「予約」は必ずしないといけない訳ではありません。「予約」がない場合でもシナリオに参加する事はできます。ですが、その場合、予約枠が全部埋っていない事が参加条件になります。要は、予約した方が優先されますので、予約されていない方は参加ができない場合もあります。

なお、同業他社のPBWでは、「予約」に500円程度の料金を取られますが、バウムサイトでは「無料」です。ただし、早い者勝ちの「予約制」ですので、参加を検討されている場合は、早めに意思表明をして頂いた方が良いかと思われます。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【ノーザンランド】




解説:ノーザンランドは一年中、冬の雪国国家です。地理的にもマギ・ジスタン世界の最北端に位置します。大自然の厳しい環境は時に芸術的・娯楽的でもあり、スノーアートや温泉の観光、雪山登山、スキー&スノボでも有名です。そして寒いだけあって、温かい食べ物や酒類は非常に充実しています。天然かき氷にチョコやアイスの名産地でもあります。また、神秘的な存在が跋扈(ばっこ)しているミステリスポットも多数あります。


【冬のお祭り】



解説:以前の冬のお祭りは、マギ・ジスのレヴィゼル教会公園で開催されましたね。記念撮影されましたのは、アリューシャ・カプラート(PC0055)さん(お写真向かって右)とアルヴァート・シルバーフェーダ(PC0052)さん(お写真向かって左)のカップルです。今年はどんなカップルが出るのでしょうか!? お写真は火星元ILに感謝!


【バレンタイン的な何か】



解説:チョコにアイスで祝いましょう! リアル・バレンタインデーではなかなか苦いダークチョコレートみたいな現実が待っている場合もありますが、まあ、そこはゲームです。ゲーム内では楽しくバレンタインです!

【アクション案内】

y1.ノーザン・チョコ&アイスフェスタに参加する
y2.その他



【マスターより】


 そろそろ2月です。今年の冬はバレンタインデー的なイベント祭りでも一緒に楽しみませんか? ちなみに私は、チョコもアイスも大好きです。2つが合体したチョコアイスはさらに好きです。冬であっても私は食べます! 演出的に今回は2月14日過ぎ頃に「リアクション」がちょうど届いたりします。ハッピー・バレンタイン・デー!!