「3番目の魔術師事件」第4回(最後の決戦編)

ゲームマスター:夜神鉱刃

【シナリオ参加募集案内】(第4回(最終回)/*全4回)

 学院が騒乱で荒れてから、小一時間が経過した。
 魔力召喚機を手にしている夜間学部や居残りの学生たちは、絶大な魔力と共に大暴れをしていた。
 しかも風紀委員会を標的にしているらしく、荒れ狂っている学生たちは、何人も、何度も、風紀がいる体育館を攻めて来た。先ほど(第3回リアクションの最後の場面参照)、アスラ学院長(NPC)によって叩きのめされた学生たちはさすがに撤退したが、それでも次から次と来る。

 風紀は二手に分かれた。
 スノウ委員長(NPC)率いる、攻撃手段が得意な仲間たちは、向かって来る学生たちを叩きのめした。
 コーテス副委員長(NPC)率いる、回復手段に長ける者たちは、スノウたちが倒した学生や巻き込まれてしまった第三者の手当てに力を注いだ。

(それにしても、ヴァイス(NPC)、遅いわね! 何しているのよ!?)

 スノウ委員長は苛立ちを隠せなかった。
 敵の黒幕であるサード博士(NPC)の所在を、これもまたテロリスト風情の科学的革命残党分子に調査依頼をしたのが間違いだったのかもしれない。
 推理編では協力的だったヴァイスだが、まさか自分たちをハメたのでは、とスノウは疑心暗鬼にもなっていた。あるいは、本意で協力してくれていたとすれば、サード博士の居場所を割り出すのに相当手間取っていることだろう。

 時間は少しさかのぼるが、テレサ・イーグルアイ(NPC)の先ほど(第3回リアクションの最後の場面参照)の登場は悲劇的だった。登場するや否や、ぼろぼろで気を失い、倒れてしまった。コーテスが回復魔術を施すと正気を取り戻し、恐るべき事実を語ってくれた。

『風紀委員会が全滅しました。今、学内にいた風紀委員会の多数は、白い拳銃を持ったTMの仲間らしき学生たちとの乱闘により重症を負いました。夜間、何者かが白い拳銃を配り歩いていたようです。同学部の知人でありTMとして告発されたスライス・ウィンドショット(NPC)がTM仲間のサイレンス・ドロンズ(NPC)と一緒に暴れていました。彼らは、風紀委員たちを倒して、どこかへ転送してしまったんです。おそらく誘拐のつもりでしょう。それと、『全滅』というのは、今学院にいる限りの一般風紀が全滅した、ということです。全部で70人程度です。うち20人程度が重症、50人程度が転送されて誘拐。私がモブ風紀の最後の一人となります。委員長、どうかみんなを助けてください!』

 とのことだった。
 負傷しているテレサをこのまま隠密の仕事に返すことを危惧したスノウは、ひとまずコーテス班に彼女を入れた。ケガ人の手当てを任すことにした。

***

「へへへ、にょろにょろっと、登場だぜい!」

 怪しい黒い男の下半身が、体育館のダクトから出てきた。
 現在、体育館はケガ人の手当てに使われているので、コーテスたちは大忙しだ。

「そこ! そこの怪しい人! 何してんの!?」

 怪しい人物を呼び止めたのは、ワスプの探偵少女・ヴィオレッタ・ベルチェ(PC0098)だ。

「怪しいですね! よし、捕まえましょう!」

 ワスプの下っ端少年・ティム・バトン(NPC)も怪しみ、ヴィオレッタと二人で、男のジタバタしている下半身を一気に引きずりおろした。

「ぷはー!! あぶねえ、あぶねえ。って、不審者じゃねえよ、俺は!!」

「キ、キミは!?」
「あ!?」

 ヴィオレッタとティムが驚くのも無理はない。
 そこに現れたのは、ワスプでの上司、ナイト・ウィング(NPC)本人であった。

「おう、ナイト、登場だぜい! つーかよ、おまえら、おせえーぞ! どこをほっつき歩いとる! と説教したいのは、やまやまだが……。ここの学校、今、内乱でもやってんの!? なんか、校庭とかひどいありさまだったぜい!? それで途中から、忍び込んで来たぜい!」

「まあ、これには深いワケがあってね……」

 ヴィオレッタが事のいきさつを説明した。

「おうよ、そんなことだろうと思ったぜ。で、俺も協力するぜい! ええと、スノウ委員長は外で暴れているから……。おい、コーテス副委員長だったか!? 忙しいところすまねえが、ちわーっす、ワスプっす、戦力の配達にやって参りましたー!!」

 コーテスは、ケガ人を手当てしていたが、ナイトに気が付いた。
 遠くで、にこりとして手を振ってくれた。

***

『ぎゅるぎゅるひゅううううううううううん!!』

 謎の巨大カメレオンに乗って、三人の魔術系ユニットらしき者たちも体育館に現れた。
 どうやらこのカメレオンは、転移の魔術を使う召喚獣らしい。

「お!? 隊長やないか!?」

 座敷童子のビリー・クェンデス(PC0096)は鍼(はり)で学生を手当て中、思わぬ人物の登場に叫ばずにはいられなかった。

「おや、魔剣のお兄さんや銃士のお姉さんもいるのだな!?」

 同僚である巨大目玉の萬智禽・サンチェック(PC0097)も、ビリーの助手をしながらも、登場した援軍に歓喜の声をあげた。

「現代魔術研究所チーム、ただいま参上!! って、ところかな!? ビリーと萬智禽、なかなか帰ってこないから心配して見に来たものの……。なにこれ、内乱中!? 学院、夜だっていうのに、ひどいありさま!? ま、あたしたちも手伝うから!」

 ロリータファッションの妖精・シルフィー・ラビットフード(NPC)が、カメレオンから降りるや否や、そう宣言する。

「なぬ、内乱だと!? 俺も暴れさせろおおおおおおおおおお!! 魔剣が唸るぜえええええええええ!! 目玉、俺も暴れてきていいか!?」

 魔炎の精(NPC)は、大剣をぶんぶんと回しながら、叫ぶ。

「このバカもの!! あんたが暴れたら余計に事態は悪くなるのです!!」

 拳銃で、魔炎の精の頭をどかっと、ぶん殴ったのは、魔導ロボ・エリス(NPC)だ。

「さて、ビリーと萬智禽。戦況を報告するのです。状況がわからない分には、戦うことも助けることもできませんね!」

「ええと、状況は……」

 巨大目玉がエリスと魔炎の精に説明をしている中、ビリーはシルフィーをコーテスの元へ案内した。

「コーテス、大丈夫!? あたしも手当てに加わろうか!?」

「あ、シルフィーさん! お久しぶり……です。すみません、今、人手が足りなかったので……ちょうど助かります……」

***

 事態は悪化する一方だ。
 白い拳銃を持った学生たちの数が増えた。
 体育館が爆撃され、食堂が炎上し、図書館が冷凍され、講義棟が崩れた。
 これは暴れている学生たちが全てやったことだ。
 学生たちは、絶大な魔力を手に入れて狂ってしまい、逆上しているのだ。

 そもそも暴れている学生たちは、いわゆる「3番目の魔術師」たちではないが、それに近いものがある者たちだ。夜間学部も学内では地位も評価も低く、居残り学生たちも勉強ができず才能が乏しい故に残されている。ある意味で、彼らも「TM」らしい。

「おい、みんな、学院長やっちまおうぜ!」
「おお、いいな、それ! 日ごろの恨みだ!」
「そうだ、そうだ! 学院長、燃えちまえ!」

 体育館の前の校庭で、白い拳銃を持った学生たち20人が学院長を取り囲んだ。
 さすがにスノウも焦らずにはいられない。

「学院長、私が助けに入ります!!」

 スノウが走って行こうとすると、学院長が剣で制止した。

「助けなどいらん。この程度の不逞の輩(ふていのやから)、私一人で十分だ!」

「おらおらー!! やっちまうぞー!」
「ふはは、調子こいてんじゃねえぜ、アスラ!」
「今の俺らにはこの銃があるから、学院長なんてへっちゃらだ!」
「よっしゃあ、こいつ倒して、俺が今日から学院長だ!」

 20人が白い拳銃を同時に撃ち、凄まじい魔力のもとに莫大な威力の魔術が発せられる!
 フレアキャノン、タイダルウェーブ、ハリケーン・クラッシャー、アサルトコメット、ブラックホール・クラスター、セイント・アロー、強化魔弾……。
 七色に輝く魔力の集合体が、学院長を襲う!!

『よかろう! 貴様ら、全員、死ぬほど叩きのめしてやる!! 私に逆らう奴は、全員、停学・退学・除籍・破門!! 我が聖剣の威力でおののけ! アスラン、ストラッシュウウウウウウウ!!』

 ちゅどおおおおおおおおおおおん、どっかあああああああん、どかどかどあああああああああん!!!!

 アスラの聖剣魔術の一撃で、学生たち20人が爆撃で吹き飛ばれ、宙を舞った。

「貴様ら、聖アスラの学徒でありながら、その程度か!! 魔力召喚機を使って、20人でかかって来ても、その程度の実力か!! ならば、私が貴様らの根性も実力も一から鍛え直す!! さあ、かかってこい! 次は、どいつだ!? …………、なら、私から行くぞおおおおおおおおおお!!」

「うわー、学院長つよすぎー!!」
「ひえー、ごめんなさーい、もうしませーん!」
「うひゃー、退学になる前に逃げるぞ!!」

 学院長が聖剣を振り回しながら、敗走する学生たちを追い回すのであった……。

***

 校庭で学院長が学生20人を吹き飛ばす騒ぎがあったあと、しばらくは静かな時間が訪れた。暴れていた学生の大半が鎮圧されたからだ。
 そこに、一匹の謎の甲虫が現れ、校庭の街灯の上に止まった。

『ピピピ!!』

 甲虫は、体育館の巨大な外壁に、映像をウィィィン、と写し出す。

『ほっほっほ。風紀の諸君! ご機嫌はいかがですかな!?』

 怪しい老人が映像に出てきた。
 スキンヘッド、白くて長いヒゲ、丸眼鏡、ぼろぼろの白衣……。
 どこか、落ちぶれた科学者を連想させる姿だ。
 スノウは、科学的革命残党分子の姿を思い起こしていたが……。

「サード博士!!」

 スノウ委員長が突然、叫んだ。
 そう、このタイミングで絡んで来る科学者と言えば、数が限られる……。

 映像の中の老人がにんまりとする。

『ほっほっほ。とうとう黒幕登場ですな! いかにも、ワシがかのドライセン・サード博士ですな! 風紀諸君のことはよく存じ上げてますな! ご活躍を科学昆虫のモニター越しで、観察させて頂きましたな! 諸君に宣戦布告がありますな! ぜひ、コーテス副委員長や他の皆さんもお揃いの上で、話を聞いて頂きたいものですな! かっかっか!』

 映像越しであるが、ついに現れたサード博士……。
 敵の言われたとおりにするのは癪(しゃく)に障るスノウだったが、たしかに、こいつの話を聞くときは全員一緒の方がいいだろう。

「アンナさんと未来さん!! 体育館内にいるコーテスたちを呼んできて!!」

 スノウは、一緒に戦闘していた土の魔法少女・アンナ・ラクシミリア(PC0046)と風の魔法少女・姫柳 未来(PC0023)に呼びかけた。

「わかった! わたしたちがみんなを呼んで来る!」
「ラジャですわ!」

 未来とアンナは、体育館に向かって走り出した。

 一方、スノウは、少し離れた場所で戦闘していた人魚姫・マニフィカ・ストラサローネ(PC0034)と教員のジャイアント・レディ・ジュディ・バーガー(PC0032)にアイコンタクトを送った。今、この場をサードが見ている。サードほどの悪党ならば、今すぐ爆撃するなど、何か仕掛けてきてもおかしくはない。マニフィカとジュディはそのときのための保険として、校庭に残した。

***

『ほっほっほ! 全員、揃ったようですな! まず、皆さんに見て頂きたいのは、こちらの衝撃映像ですな!』

 ぷちっ、と映像が切り替わる。
 そこには……。

『うおおおおおおおおおお、助けてくれえええええええええ!!』
『スノウ委員長!! 俺が悪かった!! 風紀から逃げて悪かった! 救助に来てくれよ、マジで!!』
『うえええええええええん、おうちに帰りたいよおおおおお!!』
『風紀モブ死すとも、自由は死せず!!』

 どこかの山脈にある基地の外庭であろうか。
 風紀委員会のモブ50人が、レヴィゼル十字(銀の杖の巨大な棒)に、ロープでぐるぐる巻きに巻きつけられながら、人質に取られていた。
 風紀委員たちは、助けを求める者、泣き叫ぶもの、抵抗するもの、ぐったりしているもの、様々であるが……。

 ぷちっと、映像が切り替わる。

『かっかっか! 実に愉快ですな! 風紀50人を誘拐したわい! さて、ここにありますのは……』

 カメラワークがぐぃぃぃん、と動き、今度は巨大ロボットを映した。
 不細工でぼろいロボットだが、銃を構えていた。

『我が傑作のロボ、サード・インパクトですな! このロボで風紀どもを銃殺しますな! そしてその映像を動画サイトで流せば、魔女狩りですな!! かっかっか!! 科学対魔術の戦争がまた始まることでしょうな! しかもこのロボ、強いですな! 『魔力召喚機』で集めた三流学生たちの命を吸収して組み立てられた故に高性能ですな!』

 風紀委員会一同は青ざめずにはいられなかった。
 予想はしていたが、まさか50人全員が誘拐され、処刑されるところだとは……。
 しかもあの魔力召喚機は、そんなくだらないガラクタを完成させる用途だったとは……。
 スノウは激しい勢いで反論する。

「サード博士!! 処刑なんてさせないわよ! それにそれだけの人数を虐殺したら、あなたの方こそ、ただではすまされない! マギ・ジス警察に逮捕されて死刑になるわよ!」

 かっかっか、と大悪党は笑って見せた。

「ワシは悪の道を極めし、マッドサイエンティストですな! 逮捕も死刑も怖くて悪いことができないなんて、悪党の名の廃りですな! これはジョークではなく、本気なんですが……。そして、これも見て頂きたいものですな!」

 ぷちっと、映像が切り替わる。

『きゃおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 巨大な魔神が咆哮(ほうこう)を上げた。

『ピピピイイイイイイイイイイ、ゴロゴロゴロオオオオオオオオオ!!』

 下半身がUFOの巨大な少女が電波を発した。

「さて、これは、誰でしょう!?」

 ジュディは……信じたくはなかったが、叫ばずにはいられなかった。

「ブラスト(NPC)!! ブラストでしょう、その魔神!! ヘイ、ワイ(なぜ)!?」

 そして、UFO少女の方は……。

「ドロシー(NPC)だよな、あれ!? え、なんでだよ!?」
「博士、どういうことだ! 説明しろ! ドロシーに何をした!!」

 ドニー(NPC)とジェームス(NPC)、つまり前回の戦闘で捕虜になって縄でぐるぐる巻きの彼らも叫ばずにはいられなかった。

 映像が、再び悪の博士を映す。

『ワシは夢を叶えてあげたのですな! スライスの転移魔術で飛んで来たブラストは、ワシに、最強になる方法を教えろと脅迫してきたのですな! それで教えてあげたのですな! 彼は、人間を捨てて、魔神になれたのですな! ドロシーの方も、類(たぐい)まれなる魔導科学の三流の才能の持ち主でしたな! 戦局が不利になる今、仲間を助けたいから強くして欲しい、と頼んできたのですな! それで魔改造して最強の科学兵器にしてあげたのですな! ま、ドロシーも人間辞めたのですがね、かっはっは!!』

「くうぅ……。こんなのって、こんなのって……間違っているよ!!」

 コーテスは、涙を拭いながら、悪党にくってかかった。
 ジュディは、コーテスの肩をぽんぽんと叩いてあげた。
 マニフィカも、映像のサード博士をずっとにらんでいる。
 他の仲間たちも、気持ちは同じだ。
 さすがのドニーとジェームスも泣いていた。

 偽科学者の衝撃映像は、まだ続くようだ……。

「では、問題を出しますな。今、ワシらはどこにいるでしょう? そして、そこからここまで何時間で来られるでしょう?」

 コーテスが、はっ、と閃いた。そして、声を上げる。

「マギプルギス山脈だ! 映像の背景には……森や山が見える! あなたは、さっき、『魔女狩り』と言った。戦争の再来を予告した。現に風紀委員たちは、レヴィゼル十字に張り付けられている。ならば、答えは、大戦中、魔女狩りがあったマギプルギス山脈だ! そう、この学院からならば、マギプルギス山脈まで……転送装置が途中からないので……3時間程度!」

 にやり、と大悪党は笑う。

「コーテス、よくできましたな! だが、もう遅いですな! 処刑は、もう30分もしないうちに行われますな! 風紀委員会の魔術師学生50人の衝撃銃殺映像は、そう遠くないうちに流れますな! かっはっは、実に愉快!!」

 大悪党が勝利を宣言し、風紀の仲間たちが恐怖に陥れられていたところ……。
 どこからか、『インチキ科学、はんたああああああああああああああい!!!!』
 と、シュプレヒコールが聞こえて来た。

『よう、サード! 久しぶり! 相変わらず、うだつの上がらない悪党風情やっているじゃねかよ? わりいが、俺の飛空艇ナポレオン号であれば、3時間どころか、30分すらかからない。ワープで、3秒で飛べるぜ!』

 体育館の校庭に現れたのは、科学的革命残党分子の指導者ヴァイス・フォイエルバッハであった。いつものぼろぼろの白衣姿だが、頭にはゴーグルを装着していた。

『な、貴様、ヴァイス!! ど、どういうことですかな、これは!? まさか科学勢力を裏切って、魔術勢力側につくきか、貴様!!』

 ヴァイスの登場には、サードも慌てずにはいられなかった。

「は、バカくせえ! 魔術勢力なんかと馴れ合うもんかよ! だがよ、サード。俺は、てめえみたいな科学の面汚しに加担する気はないぜ! それと科学勢力の親玉を気取ってんじゃねえよ! てめえに与するぐらいなあ、ちょいと貸しがある魔術勢力を助けるぜ、俺は、いや、俺たち分子は!!」

 サード博士は、湯でタコのように沸騰した。

「よかろう! ヴァイスと分子たち、貴様らも処刑してやります! 積年の決着をつけてやりましょう!」

 ひとまず、「足」の方は、確保できそうだが……。

「困ったわね。魔神とUFO少女の方はどうしましょうか!? 私たちの実力で勝てる相手には思えないわ……」

 スノウは、映像にあった魔神とUFO少女の気迫を思い出し、珍しく弱気だ。

「じゃじゃん! そんなときにご登場、皆さんの明日への道化師、トーマス・マックナイト(NPC)です!」

 トーマスが登場したが……。

「トーマス、あなたねえ!? いきなり登場してどうしまして!?」
「まあ、アンナ……。彼にも考えがあるんだよ、ひとまず聞いてあげよう」

 アンナになじられ、未来にフォローされ、トーマスはバッグから謎の玉を取り出した。

「こんなときこそ、これ!! 錬金術の奥義、『賢者の石』! このトロピカルに光るボール(野球のボールほどの大きさ)を、魔神やUFO少女に当ててヒットすれば、たちまち、時間が戻り、姿も元に戻るのでした! って、マープル先生も言っています!」

 トーマスの付近には、マープル先生(NPC)がいて頷いていた。
 どうやら、受け売りの知識らしいが、トーマスたち錬金術師が使う『賢者の石』さえあれば、魔神もUFO少女も元に戻せるらしい。

「ええと……。その石、効力は大丈夫ですわね? 失礼ですが……」

 マニフィカが恐る恐る聞くと、マープルがにこりと笑った。

「大丈夫です! 以前にゼミで作ったものです! マープル先生監修ですので、問題、ナッシング!!」

 トーマスが胸を張ってそう言うのはある種の不安もよぎるが、マープル先生も監修していたらしいので、ひとまず信じておこう。

 そのやり取りを観ていたサード博士は、ますます湯でタコになる。

『くっはっは!! けしからん、実にけしからん! 風紀どもを絶望させるつもりが、逆に希望を見い出すなど、ありえん! だが、残念ながら、貴様らはここまで来られないですな! さあ、やっておしまいなさい、怪人たちとUFOたち! 風紀をせん滅するのですな!』

 ぎゅいいいいいいいいいいいいいいいん!!
 怪しい効果音と共に、ネコ獣人の機械怪人や小型UFOがわんさかと校庭に現れた。
 おそらく、魔力召喚機を撃ったスライスが転送したのだろう!

『にゃーはっはっは!! 殺人だにゃ! 殺りくだにゃ! 虐殺だにゃ! 風紀どもを皆殺しにしてやるにゃ!』

『ぴぴぴ、ぴこぴこ!!(HPとMPを吸収する装置、スタンバイ、OK!)』

 怪人の数、50匹。
 UFOの数、100機。
 風紀委員たちも、数に押されそうだ……。

 すると、どこからか火炎爆撃が、飛んできて……。

 どかあああああああああん、どかどか、どっかああああああああああああん!!!!

 現れたのは、ファイアドラゴンに乗っているウォルター先生(NPC)だった。

『そこの怪人どもにUFOどもめ! 貴様たちは、聖アスラ学院魔導動物学部教授、ハインリヒ・ウォルターが相手を致そう! さあ、行け、風紀たち! この場は私に任せるのだ! サード博士を倒し、学院に明日を呼び戻すのだ!!』

「きゃあああああああああ、ウォルターせんせええええええええ、素敵ですううう!!」

 風紀委員でウォルターの弟子でもある医学生・レイン・フォレスト(PC0099)は、教授の立ち直りぶり(いや、変わり身の早さ?)に絶叫せずにはいられなかった。

 別の意味で、サード博士も絶叫した。

『貴様!! ウォルターまで!! おい、ウォルター!! 貴様は、我が軍門に下ったはずだと、ジェームスとドニーから聞いていたが……裏切りおるのか!?』

 ふっ、とウォルターがニヒルに笑った。

『バカめ! あれは作戦だったのだ! 実は、今の今まで、全て演技だったのさ! 貴様らに洗脳されたふりをして、この機会をずっと狙っていたのだ! くたばれ、悪党! 私たちの学院の風紀を乱すな!!』

 スノウとコーテスは、このやり取りを見てため息をついていた……。
 あなたがそれ、言わないでくださいよ、と……。

 マープル先生が、こほん、と咳をした。

「ひとまず……。怪人とUFOは私たち教員に任せて……。風紀の皆さんは行ってくださいね!」

 錬金術教授もそう言うや否や、迫り来る怪人やUFO相手に、青いバラのバリケードを張り巡らせて、敵勢を弾き返した。

「おい、俺らもいるぜ! 忘れるなよ!」
「よっしゃあ、マープルとウォルターも潰すぞ!!」
「今の俺たち、セカンド・マジッシャン(2番目の魔術師)に不可能はない!!」

 白い拳銃を手にした暴徒学生の増援まで悪いタイミングでやって来た。
 そこに、巨体の飛行獣人が、飛び降りて来た。

「へっ、てめえらの相手は俺だ!! 魔導動物学部のバードマン准教授、ただいま、参上!!」

 ここは俺がやる、行けよ!
 と、先生がアイコンタクトをすると、風紀たちは、教員たちに任せて学院を去った。

***

 学外に駐車されていた飛空艇ナポレオン号に乗り込む風紀と仲間たち……。
 この後、ヴァイスの言ったとおり、ワープで、3秒でマギプルギス山脈の上空に着いた。

 下方の山脈頂上基地では、サード博士たちが待ち構えていた。

 基地外庭の中央で、レヴィゼル十字で張り付けられている風紀モブ50人。
 巨大な長方形の処刑台を取り囲むかたちで、サード博士の部下である怪人ドラネコ将軍とUFOたちが見張りの巡回をしている。
 サード博士は、巨大ロボのサード・インパクトに既に乗り込み、基地の前線に自ら立っている。右隣には魔神ブラストがいて、左隣にはUFO少女ドロシーがいた。
 そして……。

「よお、風紀委員会! 仲間が世話になったじゃねえか。返してもらうぜ!」
「もらうぜ!」

 サイレンスとスライスが、転移して飛空艇内に現れた!
 船長であるヴァイスが、ああん、とうなる。

「こら、TMのガキども! 要は、人質を取り返しに来たわけか!? なら、外へ出ろ。デッキでどんぱちやれ! 間違っても、ここではやるな! やったら、自爆するからな!」

 ヴァイスは自爆装置を片手に、危機と迫る。

「ご老人、心配無用です。もちろん、外でやりますので。指定する。コーテス、おまえが攻防戦の相手になれ!」
「なれよ!」

 サイレンスとスライスに迫られ……。

「もちろん、相手になるよ! 君には、爆撃されて病院へ送られた……痛い思い出があるからね……。借りは返す!!」

 コーテスが即答すると、トムロウとトーマスも立ち上がった。

「おい、そっちは二人じゃねえか! しかもコーテスは人質を守りながらだ! 分がわりい。俺も入るぜ!」

 トムロウが申し出た。

「僕も入るよ! 人質を守りながらだから、二対二でも分が悪いからね! (ま、コーテスには借りがあるし)」

 トーマスも続いて申し出る。

「よかろう。何人でもかかってこい! では、デッキで待つ!」
「待つからな!」

 サイレンスとスライスは、デッキ上に転移してしまった。
 コーテス、トムロウ、トーマスも、捕虜を連れながら後を追った。

「ええと……。じゃあ、あたしたち現代魔術研究所チーム(のNPC)は、魔神対策をしよう!」

 シルフィーの提案で、このチームは魔神と戦うことになった。

「んと、俺らは……。あのUFOの子、もらいますわ!」

 ナイトがそう提案すると、ワスプチーム(のNPC)は、UFO少女ドロシー対策に決まった。

「私はもちろん、風紀委員会のみんなを助けに行くわ!」

 スノウは委員長自ら、いや、こんなときだからこそ、風紀の仲間たちを救いに行く!

「よし。残ったサードの大バカ野郎は、俺ら分子がやっつけるぜ!」
「よっしゃあ、ボス! やってやりましょう!」(分子たち一同)

 科学的革命残党分子たち(つまりナポレオン号)は、サード博士(つまりサード・インパクト)を迎え撃つことになるようだ。

 さあ、最後の決戦だ。あなたはどこで誰と戦う!?

【解説】

このシナリオは連続シナリオ全4回分の最終回です。
最終回では、最後の仕上げとして、TM、ブラスト、サード博士とその手下たちの鎮圧活動をします。
ここで言う「鎮圧活動」とは戦闘シナリオを意味します。

最終回のシナリオでは、まず戦う場所を選んで頂きます。
戦闘場所は、サード博士の拠点があるマギプルギス山脈の山頂付近です。
ヴァイスたち分子の飛空艇に乗って、そこまで行きます。
飛空艇は停車せず、転送装置で各自、担当場所へ送られます。

・選択1 捕虜(ドニーとジェームス)を取り返しに来るTM(サイレンスとスライス)相手に飛空艇のデッキで戦う。(コーテス、トムロウ、トーマスが同行)

・選択2 ヴァイスたち分子と一緒に飛空艇に乗って、あるいは飛行して、サード博士(サード・インパクト)と戦う。(ヴァイスたち分子が同行)

・選択3 捕虜になっている風紀モブを助ける。見張りの怪人やUFOと戦う。(スノウが同行)

・選択4 魔神ブラストと戦い、元に戻す。(シルフィー、魔炎の精、魔導ロボ・エリスが同行)

・選択5 UFO少女ドロシーと戦い、元に戻す。(ナイト、ティムが同行)

・選択6 その他

これら5つ(その他含めて6つ)の選択からどれかを選び、その持ち場で戦ってもらいます。

以下、全体の成功条件、失敗条件を提示します。

<全体の成功条件>

・サード博士(サード・インパクト)の撃破。

・魔神ブラストを元に戻して救助。

・UFO少女ドロシーを元に戻して救助。

・捕虜になっている風紀モブの救助。

・ドニーとジェームスの奪還を阻止。

これら5つの条件全てを満たせば、大成功判定でハッピーエンドが迎えられます。
最低でも、サード博士の撃破だけは必ず行うようにお願いします。
最低限、サード博士の撃破ができていれば、ハッピーエンドではないものの、一応の成功判定は出ます。

<全体の失敗条件>

・ナポレオン号(ヴァイスたち分子)の撃破。

・PCの全滅。

・味方NPCの全滅。

・サード博士(サード・インパクト)の撃破未遂。(あるいは逃げられる)

これら4つのいずれかの条件に引っかかった時点で失敗判定になります。
特にナポレオン号は、サード・インパクトと一騎打ちをしていますので、気を付けてください。
ナポレオン号が撃破されたら、即ゲームオーバーです。

<ダブルアクションの限定的許可>

今回、敵対NPCの数が多いです。おそらく過去最大かと思われます。
今回に限り、限定的にダブルアクションを許可します。

選択2のヴァイスたちVSサードの選択肢以外を選択した人に許可が出ます。
選択2以外を選んだ人たちは、別の場所(別の選択肢)でまず戦います。
別の場所で戦いを終えた後、選択2のサード戦に参戦できます。

つまり、今回で許可されているダブルアクションとは……。
他の戦場で勝利した後、サード戦に参加できるダブルアクションです。
(アクションは800字以内ですが、自分の最初の持ち場の戦場のアクション、そしてサード戦のアクションを書けます)

それ以外のダブルアクションは許可されませんので、ご了承ください。

<当日の時間帯や天候などの状況>

・戦闘開始時刻は22時頃。

・天気は晴れ。星がきれいに観られる夜。

・季節は春。気温は18℃程度。

・飛空艇のデッキで戦う組は、全長80メートル程度、幅15メートル程度のデッキで戦う。サード・インパクトとも戦闘しているので、揺れや振り落としに注意。

・空中戦は、地上から、標高3,000メートル程度。

・デッキは照明が多く、明るい中で戦える。

・マギプルギス山脈の頂上付近は、サードが基地を造り、道はコンクリートになっている。基地の前線は、300メートル×300メートルの正方形。
(基地の地上戦で戦う組は、この正方形のコンクリートの前線で戦う)

・マギプルギス山脈はかつて魔女狩りがあったモニュメント的な場所。周囲に一般人はいない閑静な山岳。

・基地の外部は照明が充実しているので、明るい中で戦える。

<初期位置>

・マギプルギス山脈の基地外部で敵陣営は待機している。サード・インパクトが最前線。右に魔神ブラスト。左にUFO少女ドロシー。サードの後ろ(基地の中央部分)に風紀モブたちが捕虜として捕まっている。捕虜たちを見張る役目として、周辺に怪人ドラネコ将軍に魔導科学UFO改。

・PCと味方NPCは、最初は、山脈の上空にいるナポレオン号に乗っている。各自、担当場所へ移動するなり転送するなりして、戦闘開始と共に別れる。

<戦場別 NPCデータ>

以下で、戦場別にNPCデータを提示します。
敵対NPC、味方NPC、全てのNPCデータを分割して提示します。

★選択1 飛空艇デッキにて サイレンス&スライスVSコーテス&トムロウ&トーマス

☆敵対NPC

●サイレンス・ドロンズ

年齢:19歳
性別:男性
職業:聖アスラ学院防衛魔術学部一年生。
解説:ずる賢く悪知恵が働く。TMのリーダー格。
外見:黒装束。黒髪のポニーテール。右の眼帯。黒目。やせ型。

HP:中程度
MP:小程度(魔力召喚機で特大程度)
物理攻撃力:中程度
魔術攻撃力:小程度(魔力召喚機で特大程度)
物理防御力:中程度
魔術防御力:小程度(魔力召喚機で特大程度)
敏捷性:中程度
知能:中程度
運:小程度
属性:火、闇。

ジョブタイプ:隠密魔術師(気配殺し、火炎を得意とする魔術師)

デフォルト攻撃:ナイフで白兵戦:近距離攻撃。威力中程度。範囲は単体。

スキル1:ファイアボール:火炎系低位魔術。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。(魔力召喚機で特大ダメージ)

スキル2:ダークボール:闇系低位魔術。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。(魔力召喚機で特大ダメージ)

スキル3:気配殺し:闇系魔術。気配を消せる。(魔力召喚機で完璧気配殺し)

アイテム1:魔力召喚機:寿命と引き換えに絶大な魔力を引き出す。

アイテム2:反重力黒衣:装備している黒衣に重力コントロールの装置が付いている。空に浮かぶことや空中戦で自由に動くことができる。

アイテム3:ポーション:HPとMPの二つのポーション。回復力大程度。

●スライス・ウィンドショット

年齢:18歳
性別:女性
職業:聖アスラ学院時空魔術学部一年生。
解説:おっちょこちょいでドジ。TMのサブリーダー的存在。
外見:ピッグテールで銀髪の小さな子。赤い目。フレイマーズの魔術師服。

HP:中程度
MP:小程度(魔力召喚機で特大程度)
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:小程度(魔力召喚機で特大程度)
物理防御力:小程度
魔術防御力:小程度(魔力召喚機で特大程度)
敏捷性:中程度
知能:小程度
運:中程度
属性:物理

ジョブタイプ:転移魔術師(転移を得意とする魔術師)

デフォルト攻撃:ニードル:ペンほどの大きさの針を転移して飛ばして攻撃。毒や麻痺の状態異常薬品が塗り込まれている。近距離、中距離、遠距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。

スキル1:転移:自分自身あるいは仲間、または物を転移させる。(魔力召喚機で転移距離大幅拡大)

スキル2:交換転移:自分自身とMAP内にいる誰かの居場所を交換転移する。(魔力召喚機で転移距離大幅拡大)

アイテム1:魔力召喚機:寿命と引き換えに絶大な魔力を引き出す。

アイテム2:ポーション:HPとMPの二つのポーション。回復力大程度。

☆味方NPC

●コーテス・ローゼンベルク

年齢:20歳
性別:男性
職業:聖アスラ学院文学部二年生
解説:風紀委員会副委員長。歴史少年だが白魔術の使い手。
外見:立てた赤い髪。黄金の目。おっとりしている。背が高い。

HP:中程度
MP:大程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:小程度
物理防御力:大程度
魔術防御力:大程度
敏捷性:中程度
知能:大程度
運:大程度
属性:無属性

ジョブタイプ:白魔術師(補助・回復魔術しか使えない)

デフォルト攻撃:タクトによる魔弾:無属性の魔弾を撃つ。近距離、中距離攻撃で、ダメージ小程度。範囲は単体。

スキル1:ハイランダーズ・バリア改:コーテスの魔術バリア。自身にも仲間全体にもバリアが張れる。物理・魔術いずれの攻撃も防ぐ。ダメージの大半を軽減。(一度、TMに破られているので改良した)

スキル2:パワームーブ:補助魔術で全ステータスを3ランク上げる。自身のみにかけられる。3ターンで効果が切れる。

スキル3:スキル・ブレイカー:補助魔術。あらゆる攻撃を無効にする。3回まで使える。

スキル4:サード・アイ:光属性の魔術。第三の眼が開き、敵の「気配殺し」を無効にする。3回まで使える。

スキル5:スターライトヒール:回復魔術。同時に戦う仲間全員のHPを大程度回復。

スキル6:風紀副委員長命令:コーテスの特殊スキル。MAP兵器。味方全員の防御力(物理&魔術)が1ターンの間、3ランク上昇。1回まで。

アイテム1:スノウ護符:攻撃魔術が使えないコーテスのためにスノウが調合した護符。強化魔弾を1発だけ撃てる。近距離、無属性の特大程度のダメージで、範囲は単体。

アイテム2:天使の翼:白魔術師が使う飛行アイテム。真っ白い天使の翼が背中に生えて、飛行できるようになる。

●トーマス・マックナイト

年齢:20歳
性別:男性
職業:聖アスラ学院錬金術学部二年生
解説:風紀委員会ヒラ。おどけているけれど、根は真面目でいい奴。
外見:茶髪のポニーテールに背広。

HP:小程度
MP:中程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:小程度
物理防御力:小程度
魔術防御力:小程度
敏捷性:中程度
知能:中程度
運:大程度
属性:金属属性

ジョブタイプ:錬金術師(努力はしているがあまり強くない)

デフォルト攻撃:タクトによるゴールデンボール:金属の魔弾を撃つ。近距離、中距離攻撃で、ダメージ小程度。範囲は単体。

スキル1:サンドゴーレム召喚:ゴーレムの中でもランク低位のゴーレムを召喚。砂の巨人。ゴーレムは、ゴーレムパンチ(土属性、近距離、単体、ダメージ中程度)とストーンボール(土属性、中距離、単体、ダメージ中程度)を放てる。また、通常攻撃3回程度で撃破されるが、援護防御もしてくれる。

スキル2:ホムンクルス召喚:トーマスのホムンクルスを召喚。能力は同じだが、3ターンで消える。2体まで出せる。

アイテム1:マープル護符・回復:トーマスがマープルゼミで調合した護符。護符は1回きりの消耗品だが、同時に戦う仲間全員のHPを大程度回復。(ホムンクルスもそれぞれ1枚ずつ使える)

アイテム2:マープル護符・爆撃:トーマスがマープルゼミで調合した護符。護符は1回きりの消耗品だが、爆発して現敵対者複数に大程度のダメージ。(ホムンクルスもそれぞれ1枚ずつ使える)

アイテム3:飛行錬金リング:錬金術師が使う飛行用の指輪。この指輪をはめると、世界の理(物理)に逆らい、自由に飛行できるようになる。

●トムロウ・モエギガオカ

年齢:20歳
性別:男性
職業:イースタ大学情報科学部二年生
解説:イースタ大学異文化交流委員会副委員長。コーテスの親友。萌えの魔王。
外見:イケメン東洋人だが超オタク。

HP:大程度
MP:中程度
物理攻撃力:中程度
魔術攻撃力:中程度
物理防御力:中程度
魔術防御力:中程度
敏捷性:大程度
知能:中程度
運:大程度
属性:電気と萌え

ジョブタイプ:萌え魔導士(オタクマスターとも言う。東洋の萌えた魔術や銃撃が特技)

デフォルト攻撃:トムロウ・レボルバー:トムロウ愛用の二丁拳銃。痛い萌え絵も付いている。属性は電気。近距離、中距離で中ダメージ。範囲は単体。たまに状態異常、麻痺を与える。

アイテム:回転シューズ:トムロウの動きを通常空間で360度の回転・歩行を可能にする。(飛行アイテムではないが、空中を歩行することもできる)

スキル1:スパイラル・激・電磁砲:二丁拳銃の最大出力砲撃の拡散型。一度に複数の敵にランダムダメージ。近距離、中距離、遠距離で、ダメージは小から特大まで。たまに状態異常、麻痺を与える。

スキル2:ドラキュラ・バレット:銀色の弾丸。デフォルト攻撃の威力だが、闇属性に追加ダメージ。くらうと影に弾丸が刺さり、動きが鈍る。3発まで。

スキル3:変異体質:戦闘不能になっても、10回まで即時に復活できる。ただし、復活時のHPは1程度。

スキル4:萌えた国のアリス:召喚魔術。萌えた国から萌え属性の精霊アリスを召喚する。アリスが萌え萌えうきゅん、とやってくれて味方のオタク系ユニットと萌え系ユニットの全能力が一時的に5ランク上がる。1発まで。MAP兵器。

★選択2 空中戦にて ナポレオン号(科学的革命残党分子)VSサード・インパクト(サード博士)

☆敵対NPC

●サード・インパクト(サード博士)

年齢:外見は60代程度。
性別:男性
職業:マッドサイエンティスト
解説:極悪非道のインチキ博士。
外見:スキンヘッド、白くて長い髭、丸眼鏡、ぼろぼろの白衣、ひ弱。

サード・インパクトの外見:全長15メートルの巨大ロボット。でも、ださくてボロい鉄筋のロボ。黒い機体。飛行もできる。

(以下、サード・インパクトの強さ)

HP:超特大程度
MP:なし
物理攻撃力:特大程度
魔術攻撃力:なし
物理防御力:特大程度
魔術防御力:特大程度
敏捷性:大程度
知能:なし(サード博士は大程度)
運:小程度
属性:物理

ジョブタイプ:マッドサイエンティスト(魔術は一切使えない、科学者の良心を捨てた悪党)

デフォルト攻撃1:サード・サーベル:ビームのサーベル。近距離攻撃。威力中程度。範囲は単体。

デフォルト攻撃2:サード・バルカン:頭部に付いているバルカン。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。

スキル1:サード・ボム改:三流の爆弾の改良版。中距離攻撃。威力は大程度。範囲は複数。

スキル2:サード・レーザー:銃器から発せられる拡散レーザー攻撃。中距離、遠距離攻撃。威力は大程度。範囲は複数。

スキル3:サード・ジ・エンド:サード・インパクトの切り札。全弾発射攻撃で対象を蜂の巣にする。近距離、中距離攻撃。威力は特大程度。範囲は全体。

スキル4:サード・シールド:物理と魔術攻撃の防御壁。ダメージを軽減。

アイテム1:リペアキット:機体の損傷を大程度回復。1回まで。

☆味方NPC

●ナポレオン号(ヴァイスたち分子一同)

年齢:外見は60代程度。
性別:男性
職業:革命家の科学者
解説:ギャグキャラややられ役だが、実は意外に強くてまとも!?
外見:白髪、白ひげ、ぼろぼろの白衣。(ヴァイス)

ナポレオン号の外見:巨大な飛空艇。(デッキは、全長80メートル程度、幅15メートル程度で、2階建ての高さ)武装も充実していて、ちょっとした戦艦並み。ちなみに名前は、異世界フランスの革命家から取ったもの。なので、飛空艇の外観は、近代フランス風。

(以下、ナポレオン号の強さ)

HP:特大程度
MP:なし
物理攻撃力:特大程度
魔術攻撃力:なし
物理防御力:特大程度
魔術防御力:特大程度
敏捷性:大程度
知能:なし(ヴァイスが大程度)
運:大程度
属性:物理

ジョブタイプ:科学者(魔術は一切使えない、強力な科学兵器で戦う)

デフォルト攻撃:バルカン:先端に付いているバルカン。近距離、中距離攻撃。威力中程度。範囲は単体。

スキル1:リニアレールガン:強力な電磁砲攻撃。近距離、中距離攻撃。威力大程度。範囲は単体。

スキル2:グラビトン・ミサイル:重力波を内在したミサイル攻撃。近距離、中距離攻撃。威力特大程度。範囲は単体。5発まで。

スキル3:サイエンティフィック・フィールド:科学力を結集したバリア。ダメージを軽減する。

スキル4:クリティカル・レボリューション:MAP兵器。特殊な波動で、1ターンの間、味方全員の攻撃をクリティカルヒットにする。1発まで。

アイテム1:リペアキット:機体の損傷を大程度回復。1回まで。

★選択3 捕虜になっている風紀モブを助ける。怪人&UFO対スノウ

☆敵対NPC

●怪人ドラネコ将軍×5体

年齢:製造されてから1年未満
性別:男性
職業:怪人
解説:殺人が大好きな悪のネコ怪人。
外見:機械でできた獣人ネコ姿の怪人。鎧を着てマントを羽織っている。

HP:中程度
MP:なし
物理攻撃力:大程度
魔術攻撃力:なし
物理防御力:中程度
魔術防御力:小程度
敏捷性:大程度
知能:小程度
運:小程度
属性:物理

ジョブタイプ:機械怪人(魔術は一切使えない、科学的のスキルを使う怪人)

デフォルト攻撃:クロ―攻撃:近距離攻撃。威力は中程度。範囲は単体。

スキル1:殺人クロ―ラッシュ:クロー攻撃のパワーアップ連続攻撃。近距離攻撃。威力は大程度。範囲は単体。

スキル2:殺人奇声:にゃーはっはっは、と奇声を上げて状態異常攻撃。精神的にダメージを受ける。近距離攻撃。範囲は複数。

スキル3:ドラネコのロックンロール:切り札的必殺技。大暴れして特大ダメージ。命中率は高くない。近距離攻撃。範囲は全体。

●魔導科学UFO改×10体

解説:ドロシーが造った魔導科学UFOの改良版。
外見:フリスビー程度の小さなUFO。機械仕掛け。ICカードに強烈な魔力が仕込まれている。

HP:小程度
MP:特大程度
物理攻撃力:大程度
魔術攻撃力:大程度
物理防御力:小程度
魔術防御力:大程度
敏捷性:大程度
知能:なし
運:小程度
属性:物理

ジョブタイプ:自動攻撃のUFO

スキル1:HP/MP吸収:対象のHPとMPを吸い上げる。吸い上げたHPとMPは味方に分配する。

スキル2:自爆:自爆攻撃を起こして、対象のHPを大幅に削減。

☆味方NPC

●スノウ・ブロッサム

年齢:21歳
性別:女性
職業:聖アスラ学院文学部三年生
解説:風紀委員会委員長。文学少女だが黒魔術の使い手。
外見:緑の長髪(三つ編み)、銀の目、メガネ。ちょっときつそう。

HP:中程度
MP:大程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:中程度
物理防御力:中程度
魔術防御力:中程度
敏捷性:中程度
知能:大程度
運:中程度
属性:無属性

ジョブタイプ:黒魔術師(攻撃魔術しか使えない)

デフォルト攻撃:タクトによる魔弾:無属性の魔弾を撃つ。近距離、中距離攻撃で、ダメージ小程度。範囲は単体。

スキル1:フレアキャノン:火炎系中位魔術。大爆発を起こす。現敵対者複数に火属性の大ダメージ+状態異常火傷+爆撃で吹き飛ばす。

スキル2:セイント・アロー:光系中位魔術。鋭い光の矢の一撃を放つ。邪悪な者に追加ダメージを与える。範囲は単体。

スキル3:ブラックホール・アブソーバー:闇系中位魔術。魔術のブラックホールを召喚して、HPとMPを奪う。範囲は周辺全体。(味方ユニットは除く)

スキル4:強化魔弾:デフォルト攻撃の上位魔術。無属性の魔弾を撃つ。近距離、中距離で、ダメージ特大程度。範囲は単体。2発まで。

スキル5:風紀委員長命令:スノウの特殊スキル。MAP兵器。味方全員の攻撃力(物理&魔術)が1ターンの間、3ランク上昇。1回まで。

アイテム:コーテス・ポーション:攻撃魔術しか使えないスノウのためにコーテスが調合してくれたポーション。回復対象はスノウのみで、HP大程度回復。1回きりの消耗品。

●風紀モブ 火炎組 ×10人

解説:風紀委員会のモブたち。火炎系魔術を得意とする。

以下、1人につきのステータス。

HP:小程度
MP:中程度
物理攻撃力:中程度
魔術攻撃力:中程度
物理防御力:小程度
魔術防御力:小程度
敏捷性:小程度
知能:小程度
運:中程度
属性:火

スキル1:ファイボール:火炎系低位魔術。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。

スキル2:フレアキャノン:火炎系中位魔術。大爆発を起こす。現敵対者複数に火属性の中程度のダメージ+状態異常火傷+爆撃で吹き飛ばす。

●風紀モブ 水組 ×10人

解説:風紀委員会のモブたち。水系魔術を得意とする。

以下、1人につきのステータス。

HP:中程度
MP:中程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:小程度
物理防御力:小程度
魔術防御力:中程度
敏捷性:小程度
知能:小程度
運:中程度
属性:水

スキル1:ウォーターボール:水系低位魔術。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。

スキル2:ヒールレイン:水系の回復魔術。対象を中程度回復。範囲は単体。

●風紀モブ 風組 ×10人

解説:風紀委員会のモブたち。風系魔術を得意とする。

以下、1人につきのステータス。

HP:小程度
MP:小程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:中程度
物理防御力:小程度
魔術防御力:小程度
敏捷性:中程度
知能:中程度
運:中程度
属性:風

スキル1:ウィンドボール:風系低位魔術。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。

スキル2:クイック:風系の補助魔術。自身の敏捷性を上昇。攻撃を出す速度も早くなる。

●風紀モブ 土組 ×10人

解説:風紀委員会のモブたち。土系魔術を得意とする。

以下、1人につきのステータス。

HP:中程度
MP:小程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:中程度
物理防御力:中程度
魔術防御力:中程度
敏捷性:小程度
知能:小程度
運:小程度
属性:土

スキル1:ストーンボール:土系低位魔術。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。

スキル2:サンドゴーレム:砂のゴーレムを召喚して防御してもらう。防御壁は通常攻撃数発程度で崩壊。

●風紀モブ 無属性組 ×10人

解説:風紀委員会のモブたち。無属性魔術を得意とする。

以下、1人につきのステータス。

HP:小程度
MP:小程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:小程度
物理防御力:小程度
魔術防御力:小程度
敏捷性:中程度
知能:中程度
運:中程度
属性:無

スキル1:魔弾:無属性低位魔術。近距離、中距離攻撃。威力小程度。範囲は単体。

スキル2:魔力アップ:仲間複数の魔力を上昇させる。魔術の攻撃力も防御力も上がる。

★選択4 魔神ブラストと戦い、元に戻す。(シルフィー、魔炎の精、魔導ロボ・エリスが同行)

☆敵対NPC

●魔神ブラスト

年齢:20歳
性別:男性
職業:魔神
解説:ブラスト・ゴールドブレイズ(NPC)が魔神になった姿。自我は喪失している。
外見:10メートルの巨体。全身が真っ青になり、魔術の紋章の刺青が入り、角が生えている。

HP:超特大程度
MP:超特大程度
物理攻撃力:超特大程度
魔術攻撃力:超特大程度
物理防御力:超特大程度
魔術防御力:超特大程度
敏捷性:超特大程度
知能:なし
運:なし
属性:闇

ジョブタイプ:魔神(絶大な魔力を持つ、闇の魔術の頂点に立つ者)

デフォルト攻撃1:ダークボール:近距離、中距離攻撃。範囲は単体。威力は特大程度。

デフォルト攻撃2:魔神の打撃:近距離攻撃。範囲は単体。威力は特大程度。

スキル1:魔神の咆哮(ほうこう):近距離、中距離攻撃。範囲は全体。この叫び声を聞くと1ターンの間行動不能になる。(スキル・ブレイカーのみ無効化できる)

スキル2:魔神ブレス:近距離、中距離攻撃。範囲は全体。魔神の口から闇の炎の火炎噴射。威力は超特大程度。

☆味方NPC

●シルフィー・ラビットフード

年齢:100歳を超える熟練
性別:女性
職業:現代魔術研究所調査部隊隊長
解説:召喚魔術の専門家。魔術戦以外は苦手。
外見:見た目は小学生だが、妖精。ロリータファッション。

HP:中程度
MP:特大程度
物理攻撃力:小程度
魔術攻撃力:大程度
物理防御力:小程度
魔術防御力:大程度
敏捷性:小程度
知能:特大程度
運:大程度
属性:召喚しているときの属性による

ジョブタイプ:召喚魔術師(精霊を召喚できる魔術師)

スキル1:カメレオン:物理属性の精霊。自分、他人、物を自在に転移できる。

スキル2:ゴールデン・ゴーレム:金属属性の精霊。金属の強力なバリアで援護防御してくれる。

スキル3:シャドウ・スパイダー:闇属性の精霊。闇属性のバリアを張ってくれる。闇属性の攻撃を半減。

スキル4:シューティング・スター:光属性の精霊。星に乗っているピエロ。敵をかく乱攻撃する。

スキル5:ジン:風属性の精霊。味方全員の敏捷性を思いっきり高めてくれる。召喚は1回のみ。

スキル6:フェニックス:火属性の精霊。味方全員の戦闘不能を回復、全快。召喚は1回のみ。

●魔炎の精

年齢:10歳を超える若手
性別:男性
職業:現代魔術研究所調査部隊隊員
解説:魔剣を得意とする炎と闇の精霊。
外見:見た目はマッチョ青年、南国風。大剣を担いでいる。

HP:大程度
MP:大程度
物理攻撃力:大程度
魔術攻撃力:大程度
物理防御力:大程度
魔術防御力:大程度
敏捷性:小程度
知能:小程度
運:小程度
属性:火、闇

ジョブタイプ:魔法剣士(精霊だが魔剣を操る剣士)

デフォルト攻撃:魔剣:火と闇の魔剣(大剣)を召喚して振り回す。近距離攻撃。威力は中程度。範囲は単体。

スキル1:ダークフレア・スマッシュ:火と闇の魔術がまとった大剣の一撃を振り落とす。近距離攻撃。威力は大程度。範囲は単体。

スキル2:爆裂魔神剣:火と闇の魔神の力を大剣に込めて放ち撃つ衝撃波。中距離、遠距離攻撃。威力は大程度。範囲は単体。

●エリス

年齢:5歳を超える若手
性別:女性
職業:現代魔術研究所調査部隊隊員
解説:銃撃を得意とする魔導ロボ。
外見:見た目はロボットぽいが金髪碧眼の女の子。高校生程度の外見でガンナーの姿。

HP:大程度
MP:大程度
物理攻撃力:中程度
魔術攻撃力:中程度
物理防御力:中程度
魔術防御力:中程度
敏捷性:大程度
知能:中程度
運:中程度
属性:物理、萌え

ジョブタイプ:ガンスリンガー(銃撃専門の魔導ロボ)

デフォルト攻撃:銃撃:物理属性。近距離攻撃。威力は中程度。範囲は単体。

スキル1:ナゴヤ撃ち:素早い連続銃撃攻撃。近距離、中距離攻撃。威力は大程度。範囲は全体。

スキル2:アサルトシューティング:アサルトライフルによる遠距離、超遠距離攻撃。威力は大程度。範囲は単体。

スキル3:魔導ロケットランチャー:中距離、遠距離攻撃。威力は特大程度。範囲は単体。3発まで。

★選択5 UFO少女ドロシーと戦い、元に戻す。(ナイト、ティムが同行)

☆敵対NPC

●UFO少女ドロシー

年齢:20歳
性別:女性
職業:人造魔人間
解説:ドロシー・ドレイナー(NPC)が人造魔人間になった姿。自我は喪失している。
外見:5メートルの巨体。下半身がUFOになり、浮遊している。全身が機械仕掛けの姿。

HP:超特大程度
MP:超特大程度
物理攻撃力:超特大程度
魔術攻撃力:超特大程度
物理防御力:超特大程度
魔術防御力:超特大程度
敏捷性:超特大程度
知能:なし
運:なし
属性:物理

ジョブタイプ:人造魔人間(絶大な科学力を持つ、闇の科学の頂点に立つ者)

デフォルト攻撃:UFOビーム:謎の科学レーザーで全体攻撃。近距離、中距離攻撃。威力は特大程度。

スキル1:怪音波攻撃:怪しい音波で全体攻撃。心理系の状態異常を与える。近距離、中距離攻撃。

スキル2:HP/MP吸収:変な電磁波で対象のHPとMPをゼロにして全て吸収してしまう。近距離、中距離攻撃。

スキル3:オートポイエーシス:自動でHPが常に微回復。破壊されても再生してしまう。

☆味方NPC

●ティム・バトン

年齢:15歳
性別:男性
職業:ワスプの手下。料理人も冒険者もこなす。
解説:ワスプから派遣されたPCヴィオレッタを援護するべく、ワスプ本部から送られてきた増援。まじめで妹思い。
外見:15歳相応の少年の外見。白人。ワスプに入る前はワルだったこともあり、戦闘時はシーフになる。

HP:小程度
MP:なし
物理攻撃力:中程度
魔術攻撃力:なし
物理防御力:中程度
魔術防御力:小程度
敏捷性:大程度
知能:小程度
運:大程度
属性:無属性

ジョブタイプ:シーフ(敏捷性が高く、盗む系のスキルを持つが、魔術は使えない)

デフォルト攻撃:小型の二丁ブーメラン:白兵戦も投擲(とうてき)もできる優れもの。白兵戦時は、近距離、物理属性小ダメージ。投擲時は、中距離、遠距離、物理属性小ダメージ。投擲しても魔術で細工が施されているので、必ず手元に帰って来る。いずれも範囲は単体。

スキル1:武器を盗む:敵対者一人の武器を盗み、攻撃力を低下させる。

スキル2:パーツを盗む:敵対者一人のパーツを盗み、攻撃の一部を無力化させる。

スキル3:超高速シーフ・ムーブ:シーフの最大速度の限界超えの速度で突っ走る。かく乱や遊撃戦としても使える。

アイテム:スペシャルホットドッグ:ティム特製の豪華で美味しいホットドッグ。対象一人のHPを全快させる。1回きりの消耗品。

●ナイト・ウィング

年齢:20代後半
性別:男性
職業:ワスプのバーテンダー兼指導者のひとり。手品師でもある。
解説:ワスプから派遣されたPCヴィオレッタを援護するべく、ワスプ本部から送られてきた増援。
外見:黒髪長髪。髪は結んである。バーテンダーのスーツ姿。

HP:中程度
MP:なし
物理攻撃力:中程度
魔術攻撃力:なし
物理防御力:中程度
魔術防御力:中程度
敏捷性:特大程度
知能:大程度
運:特大程度
属性:無属性

ジョブタイプ:トリックスター(敏捷性が高く、手品系のスキルを持つが、魔術は使えない)

デフォルト攻撃:ナイフ攻撃:ワスプ特製ナイフによる白兵戦。投擲(とうてき)もできる。白兵戦時は、近距離、物理属性中ダメージ。投擲時は、中距離、遠距離、物理属性中ダメージ。

スキル1:バラバラ殺人トリック:ナイトの体を全身バラバラにして動かす。まるでバラバラ殺人の犯行現場のような姿で敵を脅かし、意表を突く。

スキル2:密室のネコ:敵の動きを密室に閉じ込めたような動きで封じる。敵は密室の中に閉じ込められたと錯覚して動けなくなる。

スキル3:双子アリバイトリック:ナイトが分身して双子のようになる。要は本物と偽物のナイト二人が登場する分身の手品。

アイテム:スペシャルホットピザ:ナイト特製の豪華で美味しいピザ。味方全員のHPを全快させる。1回きりの消耗品。

<補足 属性対応表>

・この世界での属性対応は以下のようになります。戦闘のご参考にどうぞ。

・強弱(>)がある属性は、自分が攻撃対象よりも強い属性なら攻撃ダメージ増加、自分が攻撃対象よりも弱い属性なら攻撃ダメージ減少となります。自分が防御対象よりも強い属性なら防御ダメージ減少、自分が防御対象よりも弱い属性なら防御ダメージ増加となります。

・正反対の属性は、お互いにダメージ増加となります。

風>水>火>土>風

光←→闇

物理(科学)←→魔術

萌え←→萎えているもの

電気←→水、金属、ゴムなど

金属←→電気、酸化・腐食など

無属性:全ての属性のダメージ増減はデフォルトのまま一定。

【予想されるQ&A】

Q1:今さらかもしれませんが、第4回から参加することはできますか?

A1:第4回から(つまり最終回のみ)の参加も受け付けています。むしろ歓迎します。その場合、第1回から第3回までの募集案内/リアクションを読んでおくと参加がスムーズです。

Q2:今回が最終回ですが、もし、風紀側が負けた、作戦が失敗した場合、どうなりますか?

A2:風紀委員会が潰れる可能性があります。そうなると、今後、風紀シナリオは出なくなるかもしれません。

Q3:捕虜のドニーとジェームスですが、彼らはTMに救助されたとしても、戦闘には参加しないのですか?

A3:はい、ドニーとジェームスは、今回は戦闘には参加しません。戦意が失せていますので。

Q4:飛空艇から振り落とされることってありますか?

A4:はい、あります。サード・インパクトと交戦中でもありますので、揺れます。参加する場合は、落ちないように、飛行アイテムを持って行くことをおススメします。

Q5:風紀モブのNPCデータもありましたね。風紀モブを助けると、戦闘に参加させられますか?

A5:はい、できます。

Q6:魔神ブラストって、倒せますか? あるいは、人間に戻した後、戦力に加えられますか?

A6:魔神ブラストは仕様的に倒せないようになっています。(コンシューマーのRPGではよくありますよね)彼を「賢者の石」で元に戻してあげてください。人間に戻しても、消耗しているので、今回は戦闘にそのまま参加はしません。(NPCデータも作ってないですし)

Q7:UFO少女ドロシーって、倒せますか? あるいは、人間に戻した後、戦力に加えられますか?

A7:こちらも、仕様的に倒せないようになっています。同じく、「賢者の石」で元に戻してあげてください。こちらも戻っても、消耗しているので、戦闘は基本的に参加しません。(NPCデータもありません)

Q8:今回、戦闘シナリオですが、技能習得ってありえますか?

A8:ありえます。戦闘演習シナリオではないので、新しい技能は基本的に習得しません。ですが、使い続けている技能を使うとレベルアップする可能性はあります。

Q9:今回、味方NPCが多いですね。アクション内容を、自分のPCよりも味方NPCメインで書いてもいいですか?

A9:判断は皆さんにお任せします。味方NPCをフル活用する作戦の場合、アクションで自分の持ちPCよりもNPCの行動の入力を多めに書かれてもかまいません。アドリブも歓迎します。(ただし、動かせるNPCは、自分が所属する戦局で一緒に戦うNPCに限ります)

Q10:今回、選択肢も敵キャラも多いです。戦局によっては、投入PC数ゼロ人で、NPC同士で自動戦闘させることはできますか?

A10:はい、できます。ですが今回も敵・味方のNPCの強さがばらけています。戦局により投入PC数ゼロ人の組を作るのであれば、どこの組ならば大丈夫か、は事前に見極めておきたいところです。

Q11:3番目の魔術師事件が終わった後、今年は他にもシナリオを出しますか?

A11:はい、その予定です。時間的に遺跡探索のシナリオが難しい場合、代替案で何か別のことをしたいと考えています。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【サード・インパクト】

解説:ついに連続シナリオのラスボス登場です。サード博士は、サード・インパクトという巨大ロボットに乗って戦いを挑んで来ます! ミステリシナリオから始まって、戦闘シナリオを経由して、最後は終わり方がガ●ダムやス●ロボのノリですが、楽しんで頂けたのならば幸いです。俺たちがマギ・ジスだ!! みたいな熱いテンションで、ぜひこの悪の巨大ロボを撃破してください!

【怪人ドラネコ将軍】

解説:にゃーはっはっは! 殺人だにゃ! 殺りくだにゃ! 虐殺だにゃ! あれ? このノリもどこかで見たような? い●ちマスターではありませんが、怪人の登場です! このネコさんも悪党なので、ぜひ叩きのめしてあげてください。

【科学的革命残党分子】

解説:ついにヴェールを脱いだ科学的革命残党分子。いつもは、やられ役でギャグ役で登場ですが、今回の魔術対科学が背景となるシナリオでは割とシリアスに登場しています。しかも最終回は、飛空艇に乗って颯爽と現れるという、渋い登場。飛空艇も最先端の科学が装備されているなかなかのメカです。果たして分子の革命老人たちは、強いのか、弱いのか!? ぜひシナリオで共闘してみてください。

【ワスプ】

解説:今回の大事件にワスプも参戦です。ワスプNPCからは、ナイトとティムが参戦です。ワスプ系って、敏捷性が高いけれど魔術が使えない、という特徴があります。シーフやトリックスターの特性を活かして、ぜひUFO少女を元に戻してあげましょう。ちなみにイラストの蜂さんは、過去シナリオで登場したワスプのロゴです。火星IL作成。

【現代魔術研究所】

解説:今回の大事件に現代魔術研究所も参戦です。現代魔術研究所NPCからは、シルフィー、魔炎の精、魔導ロボ・エリスです。さすがに現代魔術研究所なだけあり、NPC全員、何かしらの魔術が得意です。召喚魔術、魔剣、魔銃。ぜひ、現代魔術研究所のメンバーたちと共に魔神ブラストを元に戻してくださいね。ちなみにイラストの女の子はシルフィーです。これも過去シナリオに登場したイラスト。真向IL作成。

【アクション案内】

y1. 捕虜(ドニーとジェームス)を取り返しに来るTM(サイレンスとスライス)相手に飛空艇のデッキで戦う。(コーテス、トムロウ、トーマスが同行)
y2. ヴァイスたち分子と一緒に飛空艇に乗って、あるいは飛行して、サード博士(サード・インパクト)と戦う。(ヴァイスたち分子が同行)
y3. 捕虜になっている風紀モブを助ける。見張りの怪人やUFOと戦う。(スノウが同行)
y4. 魔神ブラストと戦い、元に戻す。(シルフィー、魔炎の精、魔導ロボ・エリスが同行)
y5. UFO少女ドロシーと戦い、元に戻す。(ナイト、ティムが同行)
y6. その他

補足1:このシナリオでできることは基本的に戦闘のみです。

補足2:このシナリオは連続シナリオですが、任意の回のみ参加することもできます。


【マスターより】

ついに最終回、やって参りました! 全4回って、思えば長い道のりでしたね。調査から始まり、みんなで推理して、鎮圧活動をして、いよいよ最後の戦い。はたして、3番目の魔術師事件、どんな最後を迎えるのでしょうか。PBWは臨機応変で流動的なゲームですから、第1回から現在まで、GM本人も予想がつかなかった流れになったことが何度もありました。物語の最後を決めるのは、GMではありません。それは、PLとPCの皆さんです。GMは皆さんが望む物語のアクションを汲み取り、組み立てる役目以上ではありません。できれば、みんなでハッピーエンドを迎えたいものです。無事に今回の事件を解決された場合、GMの方から皆さんへ、ゲーム内で大変使える報酬を出したいと考えています。ぜひ最後の最後、がんばってください!