「3番目の魔術師事件」第2回(推理編)

ゲームマスター:夜神鉱刃

【シナリオ参加募集案内】(第2回/*全4回)

 
(ふわあ……。よく寝た……。今、何時だろう?)

 探偵少女ヴィオレッタ・ベルチェ(PC0098)が風紀委員室の時計を確認すると、時刻は午後二時を過ぎていた。

(さて、そろそろみんな帰って来る頃だろうか……)

 がらがら……。
 念力で扉がひとりでに開いた。

(ん!? ポルターガイスト!?)

「おや? ヴィオレッタ殿だな? もう調査は終わったのか? 私は今、ちゃちな事件の調査が終わったところだぞ! それなりに収穫はあったのだな」

 巨大目玉の萬智禽・サンチェック(PC0097)がぷかぷかと浮いて入室して来た。

 その数分後……。

 空いている扉に巨体のアメリカン・レディ・ジュディ・バーガー(PC0032)が入って来る。

「ヘーイ! ディテクティブ(探偵)にビッグアイ!! お早いですネ! コーテス事件のリサーチ、終わったデース!! 報告たくさんありマース!」

 ジュディが入ってきて数分もしないうちに、今度は座敷童子のキューピー・ビリー・クェンデス(PC0096)が入室。

「もうかりまっかー!! コットン事件の調査、終わったでー!! それなりに土産あるでー!!」

 午後二時半前……。

「あら? 皆さん、お早いのね? わたくしは……このとおり、トーマスを調査して、本人を連れて参りましたわ!」

「どうも。最有力容疑者のトーマス・マックナイト(NPC)です。今日はどうぞよろしくお願いいたします。……と、でも言えばいいのかな?」

 フランス令嬢のアンナ・ラクシミリア(PC0046)は、片手にはなぜかタクトをにぎり、トーマスを後ろに連れていた。
 一方のトーマスは、ひょうひょうとした表情で、いつものおどけた調子に戻っている。

 午後二時半過ぎ……。

「あらら? もうほとんどの方がそろわれていますわね? わたくし、大変でしたのよ! リリアンさんの調査をやって、それから謎の襲撃を受けて、負傷されたバードマン先生(NPC)を保健委員室へお連れして……てんてこまいでしたわ!」

「トーマス調査後は、右に同じく。ほんとに、もー、てんてこまい、獅子舞!! あれ? スノウ(NPC)はいないんだね?」

 やや遅れて入室したのは、女子大生・人魚姫のマニフィカ・ストラサローネ(PC0034)にエスパー・女子高生の姫柳 未来(PC0023)だ。

 ともかく、風紀委員室に集まったものの、風紀委員長がいないのであれば、事件の真相を解明する会議が始められない。
 一同は、しばらくの間、スノウを待つことにした……。

 午後三時前……。

「え? うそ!? みんなもう帰ってきたの!? よかった、はぐれたヴィオレッタさんもいるわね! って、あら、もう午後三時ね!」

 やっとのことで、風紀委員長が帰って来た。
 スノウ・ブロッサムは、みんなに説明を求められたので、簡単に事情を話す。

「遅くなってごめんなさいね。実はね、さっき黒魔術学部の掲示板の前でケンカ事件があったのよ。ケンカをしていた男子学生の一人が学生街へ逃亡したので、それを追っていたんだけれど……。逃げられちゃってね……。その後、ケンカ事件の方はひとまず置いておいて、本件の調査を続けていたわ。風紀の仲間たち(モブ)と一緒に、学院の一般学生や一般教員たちから聞き取り調査もしていたのよ。それで遅くなったの、ごめんなさい。では、さっそくだけれど、ここにいる全員で事件の報告と推理でもしましょうか?」

 スノウが推理劇を始めようとしたそのとき……。

「ちょっと待ったー!! 僕を……忘れてもらっては、困ります!!」

 扉越しには、風紀委員会副委員長コーテス・ローゼンベルク(NPC)が、ニヤリと笑って、颯爽と立っていた。

「え? コーテス!? って、あなた、病院にいなくていいの!?」

 スノウが驚いた声で尋ねると、コーテスは、きらりと笑った。

「ご心配なく。さきほど、ジュディさんから頂いた……ウマドラ三点セットのお土産で、早期回復! 僕も、居ても立っても居られず……調査して、参りましたー!! 収穫ももちろん、ありまーす!! ちなみに今、病院には、ホムンクルス・コーテスが……って、それは内緒!」

 コーテスの背後から、意外な人物が入って来た……。
 その白髪の人物は、よれよれの白衣に、『神殺し』の酒瓶を抱えていた。

「あなたは!? 科学的革命残党分子のヴァイス(NPC)!! なぜ、ここに!?」

 スノウは、叫ばずにはいられなかった。
 学院にやって来ては、革命集会を開いて風紀や警備員を困らせる革命ジジイのボスが、コーテスに連れられてここにいるのだ!

「おう! 今回の事件に、ちと、協力してやろうと思ってな! あ、この酒瓶だがよ、決して、コーテスに買収されたとかじゃねえからな! いや、マジで! つーか、魔術勢力のてめえらと馴れ合うつもりはねえぞ!」

「まあ、そういうことです。僕の推理では……今回の事件、科学的革命残党分子に、とあることをやって頂きたいと……思ったのです。それで、校門で集会していたところ……ひとり、お借りして、重要参考人として、連れて……来たってわけですね。『神殺し』をあげたら……即答で、ご協力、頂けるとのことで……」

「だー!! おい、コーテス、それ言うなよ!! 俺はな、決して、美酒の魅力に負けて、協力しているわけじゃねえぞ! 飽くまでだなあ、科学者の科学的良心のためにこそ、協力を申し出たわけであってなあ……」

 ぱんぱん、とスノウが手を叩き、ヴァイスの言葉を遮った。

「では、今から……」

 スノウが話し始めると、ヴィオレッタが、言葉を続ける。

「今から、学院で起きている事件について、調査結果の報告会をやろう。それから、各自、調査結果をもとに、今、学院で何が起きているのか、推理してみよう。そして、この際だから、TMの正体を暴いてしまおう……。さあ、真相究明の時が来た。皆の者、存分に推理力を発揮してくれたまえ! 真実は、常にひとつ!!」

「ちょっと、ヴィオレッタさん! それ、私のセリフ!!」

 焦るスノウ。

「ごめん……。仕事が探偵職なんで、つい、くせで……」

 照れるヴィオレッタ。

 ともかく、「3番目の魔術師事件」、ついに真相究明の段階まで来たようだ。
 今から、この風紀委員室で、推理合戦が始まり、事件は最初のクライマックスへと突入する……。

【解説】

このシナリオは、前回の第1回(調査編)の続編である第2回(推理編)です。

第2回では、その名のとおり、皆様に推理バトルをして頂きます。

時系列的には、第1回での各自の調査が終わり、同日の午後3時頃に風紀委員室で集まったところから始まります。

集まって頂いた皆様には、ずばり、この事件の真相を推理して頂きます。
なお、推理して頂く対象は、現状まででわかっている範囲でけっこうです。
主なテーマは、「今、学院で何が起きているのか?」です。

第1回の皆様の調査の出来具合は、90点(100点満点中)となります。
好成績ですが、逆に言えば、あと10点(10%)程度、調査が足りていなかったことも意味しています。

この残り10%ですが、時間が経過していますので、第1回にタイムスリップして調査することはできません。
90%の調査結果を元にして皆さんには、推理して頂きます。
ちなみに足りていなかった10%ですが、第2回「リアクション」中にNPCたちが補ってくれますので、ご安心ください。
繰り返しますが、もし、第2回の推理編で事件解明へと至らなくても、ゲームオーバーややり直しになることはありません。
ただ、NPCに美味しいところを持って行かれるというペナルティがあるだけです。

では、事件関係者のおさらいをしてみましょう。


<容疑者&重要参考人一覧>


●容疑者1=ブラスト・ゴールドブレイズ(黒魔術学部二年生)

特徴:金髪碧眼の王子様みたいな外見だが、性格がきつい。

この事件の起こる少し前、コーテスが補助魔術の学力で表彰されました。
補助魔術で学内1位のランキングを取り、奨学金までもらいます。
そのコーテスが本気で張ったバリアを軽々と突破できる人物は、同じく、攻撃魔術で学内第1位のランキングを取った学生、という推理ができるからです。
(スノウは当時の戦闘現場を見ていませんでしたが、状況証拠やトーマスの証言から判断してそう考えました)
ちなみにブラストは、頭が良くてプライドも高いです。
ブラストは、補助魔術も1位を取るつもりでしたが、コーテスに負けて2位でした。
「コーテスを倒してやる」とよく言っていたので、一応、動機もありえます。

第1回の「リアクション」では、ジェームス・ゴーストソン(新容疑者)と成績のことでケンカになり、ぼこぼこにされました。

●容疑者2=サンダー・フロッグスタイル(魔導科学部三年生)

特徴:ピエロみたいな恰好のお調子者。ピエロ姿は彼の正装。

この学生は、日ごろからいたずら好きで、よく変な魔術トラップや爆弾を作って人を困らせて楽しんでいます。
今回の事件も彼がやったのではないか、とスノウは推理します。
彼ならば、事件で登場した程度のトラップ作りは、お手の物だからです。
動機は、愉快犯といったところでしょうか。

第1回の「リアクション」では、ジェームス対ブラストのケンカ騒ぎのとき傍にいましたが、何もしませんでした。
逃げるジェームスを追いかけて行く風紀委員会に対して、時速100kmの大玉を貸して、追跡に協力しました。

●容疑者3=トーマス・マックナイト(錬金術学部二年生、風紀委員会のヒラ委員)

特徴:茶髪のややロン毛で青い目。中肉中背。軽そうだが、割とまじめ。背広姿。

この学生は、錬金術学部でマープル先生ゼミの弟子です。魔術の腕前は並み程度で、性格もおとなしい感じです。
トーマスの行動に注目してスノウは彼を疑いました。風紀委員会の仲間たちが被害にあったとき、いつも彼が現場にいたからです。しかも毎回、無事に生存しています。
コーテスが爆撃されたときも、見回りでコーテスと一緒にいました。彼がトイレに行っている間、コーテスがやられました。しかし、動機が不明です。

第1回の「リアクション」では、その言動の怪しさから最有力容疑者としてPCさんたちから調査されました。
しかし、本人は、「自分はやっていない!」と強く主張。なんなら、推理合戦でも弾丸論破でもやってくれ、とも言っていました。
第2回の今回では、トーマスの尋問なり犯行の証明なりが行われるものと予測されます。

●容疑者4=スノウ・ブロッサム(風紀委員長、文学部三年生)

特徴:緑色の長い三つ編みの髪に銀色の目。眼鏡をかけている。性格は、生真面目で努力家。でもちょっときつい。

まさかのスノウ委員長犯人疑惑です。第1回の「リアクション」で、手紙の中のトーマスは、スノウが犯人の仲間であると主張しています。
PCさんの中にも、スノウを容疑者として調べた人もいました。
第2回の今回、真相究明の場面で、スノウは白となるのでしょうか、それとも黒となるのでしょうか。

●容疑者5=ジェームス・ゴーストソン(不明)

特徴:立てた青髪でマッチョ。目は黄色。南国人の服装。

第1回の「リアクション」では、PCさんの調査により、「ちゃちな事件」を起こしたうちの一人として暴かれました。
しかも、成績に関することでブラストとケンカ騒動を起こし、スノウにもケンカを売り、逃亡。
しばらく風紀委員会に追跡されましたが、どうやら逃げられてしまったようです。

彼はこの事件に、どう関与しているのでしょうか。

●容疑者6=ドニー・メタファーマン(不明)

特徴:不細工な魔術師風の男。坊ちゃん刈り。四角眼鏡。マープルゼミのゼミ生らしい。

第1回の「リアクション」では、トーマスと一緒にマープルゼミに出ていたようです。
ゼミ後、トーマスを空き教室に呼び出し、××をしました。
しかも第四の犯行まで企てたものの、バードマン先生(NPC)やPCさんたちの活躍により未然に防がれました。
現在、彼は学内を逃げているようです。

彼もこの事件に、どう関与しているのでしょうか。

●重要参考人=ヴァイス(科学的革命残党分子の指導者老人)

特徴:ぼろぼろの白衣、ちょい禿の白髪頭。口に白鬚を蓄えている。眼つきが鋭い。外見は60代。

第2回の「募集案内」でコーテスによって連れて来られた謎の革命老人。
いったい、コーテスは彼を使って、何をしようとしているのでしょうか。
そもそも、今回、科学的革命残党分子は、この事件に関与しているのでしょうか。


そして次に被害者や被害状況ですが、以下のようになります。


<被害者&その他被害の一覧>


●被害者1=コットン・ホワイトハート(白魔術学部二年生)小型爆弾で被害を受ける

特徴:さらさらの長髪の銀髪で紫の目。お嬢様スタイル。聡明で優秀。

最初の被害者は、白魔術学部の女子学生。音楽室でピアノを弾くのが日課です。その日も放課後にピアノを弾こうとしたとき、小型爆弾が作動し、爆発し、被害を受けました。
爆発を聞きつけた付近の風紀委員たちも、急いで現場へ駆けつけました。風紀たちは被害者のそばまでたどり着くや否や、背後から強烈な魔術攻撃を受け、負傷しました。
放課後なのでちょっとした騒ぎとなり、魔導救急車で病院へ運ばれました。

第1回の「リアクション」で、聞き取り調査をしたところ、どうやら元気そうでした。
しかし、事件の関係者たちのリストを見せても、全然知らない人ばかりなようです。
そもそも、狙われた動機が未だに不明でした。
なぜ、彼女は狙われたのでしょうか?

●被害者2=リリアン・ピンクドルフィン(魔導動物学部二年生)魔術トラップで被害を受ける

特徴:ピンク髪のお団子頭で黄色い目。魔導動物の萌えロゴが入ったローブを着ている。しゃべり方がおもしろいが根はまじめ。

第二の被害者は、魔導動物学部の女子学生。最近は、スライムの合成研究に没頭していました。
その日も、スライムの合成を実験するため、魔導動物研究室で実験をしていたところ、いきなり謎の魔術術式が機材から発動し、HPとMPを吸われて、死にかけました。
彼女が助けを叫ぶところを通りがかりの風紀委員たちが聞き、実験室へ入りますが、同じく、魔術トラップにはまりました。
瀕死になったリリアンと風紀三人は、被害を免れたトーマスと研究室に偶然立ち寄ったバードマン先生によって救助されました。そして、魔導救急車で病院へ運ばれました。

第1回の「リアクション」で、聞き取り調査をしたところ、どうやら元気そうでした。
しかし、事件の関係者たちのリストを見せても、全然知らない人ばかりなようです。
そもそも、狙われた動機が未だに不明でした。
なぜ、彼女は狙われたのでしょうか?

●被害者3=コーテス・ローゼンベルク(文学部二年生、風紀副委員長)が魔術攻撃の被害を受ける

特徴:立っている赤髪に長身、黄金の目。性格はおっとり系だが、熱い一面も。普段はみんなの人気者?の風紀副委員長。ハイランダーズ国家の魔術師ローブを着ている。

TMからの果たし状を受けるべく、夜の警備をしていた風紀たち。その最中に、コーテスが事件現場(学院の裏庭)で被害を受けました。
謎の魔術師から受けた奇襲攻撃をバリアでガードしたところ、全力でガードしたつもりが、大けがしてしまいました。
コーテスが敵と対戦していた当時、一緒に見回りしていたトーマス・マックナイトはトイレに行っていたようです。
彼は、小をしている最中、爆撃音を聞き、驚いて駆けつけたところ、コーテスが瀕死でした。トーマスは、急いでスノウ委員長に知らせ、応急手当をしました。
瀕死のコーテスは、スノウと一緒に来た保健委員会の魔導救急車に乗せられて病院へ運ばれました。

第1回の「リアクション」で、聞き取り調査をしたところ、どうやら元気そうでした。
風紀のタイムシフトなどを検証したところ、どうもトーマスが怪しいという話になりました。
しかし、コーテスは、トーマスが犯人ではない、ありえない、と主張します。

そもそも、狙われた動機が未だに不明でした。
なぜ、彼は狙われたのでしょうか?

*第2回の推理編では真相究明に一緒に加わります。

●その他被害 その1 傷害事件以前に起きたちゃちな事件

上記の傷害事件に発展する前までは、学院内でちゃちな事件が起こっていました。
以下、五つの事件が事前に起こっていました。

・食堂付近でガムを踏んづけたら、ガムが爆竹になった。
・男子トイレの落書き「バカ野郎」に触れたら、バカ野郎と怒鳴られた。
・体育の授業中、走っている学生たちの上からナメクジが大量に降ってきた。
・学院の植物園の花が、美術の授業中に笑い出した。
・図書館で「呪いの魔術札」という変な札が本に貼られていて、黒く光りだした。

PCさんの活躍により、犯人らしき男が浮かび上がったのですが……。

●その他被害 その2 マニフィカさん襲撃事件

第1回「リアクション」にて、PC0034:マニフィカ・ストラサローネさんもTMに狙われました。
その際に、バードマン先生(NPC)が代わりにTMと交戦しましたが、負傷してしまいました。

第四の犯行ターゲットとして、なぜ、彼女は狙われたのでしょうか。
(TMは、バードマン先生を狙って倒すつもりではありませんでした)

●その他被害 その3 ジェームス対ブラストのケンカ事件

第1回「リアクション」では、NPC同士のケンカ事件もありました。
発端は、ブラストがジェームスの成績をバカにして、ジェームスがきれたところからケンカが始まりました。
学部最下位のジェームスと学部最上位のブラストのケンカ。
誰もがブラストの圧勝を信じていたところ、ジェームスが怪しい××を使って、ブラストをぼこぼこにしてしまいました。
その後、ジェームスは逃亡、風紀たちと追いかけっこになり、逃げきったようです。

さて、ジェームスとブラスト、この二人は、今回の事件にどういう関わりがあるのでしょうか。


<推理チップ>


さあ、皆さん、ぜひ推理してくださいね!
と、いきなり丸投げされても困る方もいることでしょう。

リアルで本職の探偵ではないので、いきなり推理なんて無理です!
と言われるかもしれません。

では、事件で問題になっていたことのいくつかを簡単に整理してみましょう。
以下、こういうことが問題にあがっていましたね。

●TMとは、そもそも誰のことなのか? あるいは、何のことなのか? どういう意味?

●TMは、単独犯か? 複数犯か?

●TMは、学内の者? それとも学外の者? どうやって学院や犯行現場へ入ったのか?

●TMは、学生? それとも教員? あるいは、それ以外?

●TMには黒幕がいるのか? それともTMが黒幕なのか?

●TMは、どんな犯行パターンが得意?

●トーマスは、TMなのか? あるいは、TMの仲間なのか? そもそもトーマスは、どういう役割をしていたのか?

●スノウは、TMなのか? あるいは、TMの仲間なのか? そもそもスノウは、どういう役割をしていたのか?

●狙われたコットン、リリアン、コーテス、マニフィカ(PC)の共通点は?

●犯行の動機は? この事件は、愉快犯の無差別的犯行なのか?

●新容疑者ジェームスはTMなのか? 彼は何者?

●新容疑者ドニーはTMなのか? 彼は何者?

●なぜここで、科学的革命残党分子のヴァイスが重要参考人として出てくるのか?

●第1回「リアクション」でPCさんたちが入手した証拠品の数々。どれを推理バトルで使う?

●「犯人は、この中にいる!」という常套句(じょうとうく)があるが、現段階の風紀委員室に集められた者たちの中に犯人は、いるのか?

*上記の<推理チップ>は、飽くまで参考までにどうぞ。このとおりに入力するフォーマットではありません。

【予想されるQ&A】

Q1:このシナリオシリーズの第1回(調査編)に参加していませんでしたが、いきなり第2回(推理編)から参加してもいいですか?

A1:可能です。その場合、参入される際には、「第1回は参加PCにとある事情があって参加できなかったが、第2回の推理開始前に援軍で駆けつけた」というような参加でお願いします。
なお、第2回から参加される場合は、当然、第1回の調査はしていなかったわけですが、第1回の調査に参加したPCさんたちの情報をもとに推理を組み立ててください。
また、第2回からの飛び入り参加をされる際には、第1回の「募集案内」と「リアクション」を事前に読んでおくことを強くお奨めします。

Q2:私は、第1回の「募集案内」と「アクション」の時点では、××が犯人だと思っていましたので、そのつもりで調査していました。ですが、第1回の「リアクション」を読んだところ、犯人は××ではなく、○○だと考えが変わりました。第2回の推理編では、○○が犯人だという説で推理を展開してもいいでしょうか?

A2:可能です。第1回は飽くまで調査の段階だったので、調査結果によっては、犯人説や考え方が変わることもありえます。第2回の推理編では、新たに組み直した推理で臨まれても一向にかまいません。

Q3:第1回の「リアクション」を読んだところ、私のPCの調査は外れを引いたと思います。むしろ、PCの△△さんがやった調査が正解だと思いました。第2回の推理編では、PCの△△さんの調査をもとに推理を組んで披露してもいいでしょうか?

A3:可能です。第1回「リアクション」は、参加PL/PCさんたちの共通の知識であり財産です。誰の調査結果や証拠品を元に推理されてもかまいません。

Q4:ぶっちゃけた話、推理なんかしなくても、トーマスをぼこぼこにして拷問して吐かせれば事件は解決しませんか?

A4:まず、トーマスが犯人だと決まったわけではありません。それと、バウムサイトは18禁が禁止の仕様ですので、拷問などの暴力表現はご遠慮ください。あと、第2回は、推理を楽しむ回でもありますので、皆さん、合法かつ穏便に事件を解明しましょう。

Q5:推理するよりも、ジェームスやドニーなど、新しい容疑者たちを捕まえに行きたいのですが?

A5:ジェームスやドニーとは、第3回で改めて戦うことになります。現段階ではご遠慮ください。第2回の推理編では、そもそも彼らがどう関わっていたのかなど、推理をして第3回に備えましょう。

Q6:夜神GM世界の「掲示板」にて、PL同士で事件の議論をしてもいいですか?

A6:もちろんかまいません。ですが、最終決定は、「アクション」送信/到着時の推理となります。

Q7:また「掲示板」に関わる話ですが、「掲示板」で議論した後、誰か1人(1PL=1PC)が代表して推理して解明する、というやり方でも今回は、いいですか?

A7:バウムサイトのシナリオの最低開催PC人数は1PCです。システム上、そのやり方は可能です。ですが、こういう推理ゲームは、けっこう外れたりしますので、複数の推理説にばらけて参加することを強くお奨めします。

Q8:今回、学院のショップの利用は可能ですか?

A8:一応、可能です。ショップのデータを作っていないので、ショップを利用する際には、事前に自分で「アクション」で設定を書いておいてください。なお、第2回「リアクション」では、ショップ利用は、推理バトル前に購買へ寄ったなどの描写で反映されます。

Q9:今回の第2回の推理編で、PCたちの推理が正解だった場合、あるいは全員外れた場合、第3回にどういう影響がありますか? 

A9:推理の正解/不正解で、第3回に特別な影響はありません。もし、不正解であっても、NPCが解明してしまいますので、事件の全体像は見えます。第3回は、そのうえで、始まります。
(だた、やはりこれはゲームですので、がんばって正解になった場合など、アイテムや称号のご褒美があるかもしれませんね)

Q10:リアルで所用があり、欠席したいのですが。その場合、第2回での私のPCの扱いはどうなりますか?

A10:レポートを残して、急用があるため欠席することになった、という展開になります。なお、第2回に欠席されたPCさんが調査した第1回の調査分は、レポートとして、第2回の推理編の推理材料として参加者全員が使えますので、ご安心ください。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【TM】

解説:結局、TMって、何のことだったのでしょうか? あるいは、誰のことだったのでしょうか? 第1回では、誰も「TM」(というイニシャル)そのものについて改めて調査していませんでしたね。今回の推理編、いよいよTMの正体が明らかになるのでしょうか!? TMは、ThoMas(トーマス)あるいはThomas Macknight(トーマス・マックナイト)という説で合っているのか? 外れているのか? TMの真相、とても気になりますね!

【推理バトル】

解説:まるで散らばったジグソーパズルのピースがひとつずつ埋まって行くかのように……いよいよ、事件の全体像が浮き上がって行きます! 前半戦(調査編&推理編)、ついにクライマックスへ突入です! 事件の真相を解明するのは、ネットの前のPLの皆さんです! さあ、みんなで考えよう! スロット、オン!!

【アクション案内】

y1.現段階までにわかる事件の真相を推理して解き明かす
y2.その他

補足1:今回の第2回の推理編は、基本的に推理以外のことはできません。存分に推理バトルを楽しんでください。

補足2:「その他」も一応、用意しました。今回は物語と時系列の都合上、「再調査」ができませんのでご了承ください。
また第2回では、推理に集中するため、なるべく風紀委員室を出ないようにお願いします。(旧容疑者や新容疑者の追跡は第3回でお願いします)

補足3:このシナリオは連続シナリオですが、任意の回のみ参加することもできます。


【マスターより】

第1回の調査編、おつかれさまでした! 参加された皆さん、なかなか良い腕の調査と推理でした。続いて、第2回の推理編。いよいよ事件の全体像とのご対面となるのでしょうか!? ところで一点、皆さんにお伝えしておきたいことがあります。当初は、このシナリオシリーズは、全3回の予定でした。ですが、第1回の調査結果や「リアクション」を省みて、もう1回分、シナリオを追加した方が、物語構成上、良いだろうという結論に至りました。ですので、第3回は、NPCジェームスやドニーとの対決に持って行きます。第4回が最終決戦となります。(推理して解明するのは、第2回までです。第3回からは鎮圧行動の戦闘シナリオへ移ります)最後に一言。最近、『ダヴィンチコード』シリーズの映画版にはまっています。海外の宗教ミステリ、渋くていいよな、とニヤリ。