「モアの金色の歌声」

ゲームマスター:大木リツ

【シナリオ参加募集案内】(第1回/全3回)

 王国グレンワースの最西地、ティンレミ地方。音楽が盛んな地で、マルトース一の音楽家が集う賑やかな地だ。主な産業は無いが、卓越された楽器や鮮麗された音楽は人を呼び寄せ、音楽だけでティンレミ地方の財政は潤っていた。
 音楽の中心地、トイ街で何十年か振りに歌声を競う王国主催の特別な催しが開催される。王国の命運を賭けた歌姫が選ばれる特別な催しに、マルトース中から歌に自信のある女性が集まってきた。また、その催しを見に来ようと人々が集まりだす。何十年かに一度の大事な催しを、人々は祭りとして楽しもうしていた。
 そんな中、歌姫を巡りトイ街に住む仲の良い幼馴染の少女達が仲違いになってしまう。一人はシャルティース・モア・ヴィヴィリアン、もう一人はコリー・モーティス。二人はトイ街で一、二を争うほど歌の上手い少女でお互いに認め合い、仲が良かったのだが今ではその面影が見えない。
「歌姫になるのは私よ!シャルには絶対に譲らない!」
「いいえ、コリー。貴方を歌姫にする訳にはいきません。歌姫になるのは、モアの名を受け継ぐ…私の使命です!」
 以前のように一緒に楽しく歌い、街の人達や観光客を楽しませていた仲の良い二人の姿は消えてしまう。だが、確かに二人にはそれぞれ譲れない理由があった。

 魔獣ウテルの周辺では、魔の息吹に呼び寄せられるかのように様々な魔物達が集結する。また魔獣ウテルの分身である魔獣子ウヨンが生み出され、大岩に近づく者がいれば襲いかかっていた。
 それに立ち向かうのは王国騎士団「モア・レティス」だ。若干24歳にして騎士団長に就任した青年サバス・イアンを筆頭にして、騎士団は魔獣子ウヨンに立ち向かう。
「今度こそ、魔獣ウテルは我々王国騎士団モア・レティスが討ち取る!モアの加護が宿った、この剣がある限り…勝機は我々に在り!」
 サバスは魔獣ウテルを討たんとして、戦いに挑む。

 トイ街の中心地に金色の葉が生える、「モアの木」と呼ばれる昔から受け継がれてきた大樹が存在した。その大樹には一つの大きな実がなっており、その実は魔獣ウテルが目覚める前に金色に輝く。金色に輝いた時、歌姫の歌声のみに反応し地面に落ちると言われている。そう、その実を落とした者こそが選ばれた歌姫になれるのだ。

【アクション案内】

r1.シャルティースorコリーと接触する
r2.騎士団と一緒に魔物、魔獣子と戦う
r3.王国主催の催しに参加する
r4.その他

【マスターより】

 お久しぶりです。ようやく戻ってきました!去年辺りから脳内で悶々と考えていたシナリオがついに始動します。是非、お付き合いくださいませー。
 今回は歌姫と魔獣のお話です。シリアスになるか、ギャグになるかは皆さんのアクション次第ですので、個性溢れるアクションお待ちしておりますよ。まだまだ、明るみに出ていない事実もありますので、皆さんの力でそれを解き明かして解決して下さい。アクションにはあえて載せませんでしたが、調査や歴史を調べるのも良いですよー。
 補足としまして、歌声選手権(笑)の催しの事です。シャルティースとコリーへのPCさんの接触の仕方、応援等で歌姫がどちらかに傾きます。ですが!PCさんの頑張り次第で、PCさんが歌姫を勝ち取る事も出来ますよ。レッツ横取り歌姫!
 後、騎士団に入って良い働きをしたり、歌声選手権で好成績を収めると賞金も出ます。楽器類は色んな物が手に入りますので、探せば名品・珍品が見つかるかも?
 では、皆さんのご参加心よりお待ちしております!