「英雄復活リベンジ・オブ・ジャスティス」
第3部「宇宙編」

ゲームマスター:いたちゆうじ

【参加募集案内】(第1回《通算第7回》/第3部全3回)

サブタイトル「うちゅうからやってきただいかいじゅうの巻」

 20××年1月。
 デッドクラッシャーズによって占領された首相官邸を何とか奪還した日本では、臨時国会が開催されようとしていた。
 既に次の首相は決まっており、その日はあらたな案件が審議される見通しだ。
 日本政府は、官邸奪還にあたって、在日米軍に多大な援助を受けた。
 現段階の日本政府の軍備は、デッドクラッシャーズの攻撃により弱体化され、事実上無に等しい。
 そんな中で、在日米軍の総司令官ローリー・コンドラチェフは、日本政府の治安維持機能が回復するまでの間、日本国の防衛及び治安維持を担当し、のみならず、危機管理について日本政府に指示・命令できる立場となっていた。
 一時、ローリー司令は任務を放棄して南太平洋の孤島に空母を向かわせたことが問題となったが、新兵器ゴッドクロスの実験のためとの本人の弁により、どうにか処分をまぬがれていた。
 もちろん、アメリカ政府はローリー司令を完全に信頼しているわけではないだろう。
 だが、当分の間はローリーが間接統治という形式で日本をとりしきることになりそうである。

 その日。
 自衛党の滅入芸太郎(めいるげいたろう・62歳)は、臨時国会の場に足を踏み入れた。
 与党で二番目の勢力を誇る「滅入派」のボスである彼は、もちろんその日の案件を知っていた。
 世界的犯罪組織デッドクラッシャーズの超甲人と超甲人機たちにより、日本の治安はめちゃくちゃにされ、ついには首相が暗殺される事態にまでなった。
 これまで、各国政府はおもてだってデッドクラッシャーズ対策を実施することに躊躇していたが、日本国は、もはや、犯罪組織との全面戦争を公的に追究することを迫られる段階になっていた。
 臨時国会で審議されるのは、当然、デッドクラッシャーズの取り締まりについて定めた特別法である。
 そして。
 臨時国会が始まり、官僚の用意した文面を大臣が読みあげていく。
「えー、只今より、日本国の恒久的平和を求める策として、『対アーマードピジョン法』法律案の審議にかかりたいと思います」
 一瞬、議場がざわつく。
「な、何だって!?」
 特に、滅入の驚きは大きかった。
「バカな。今日審議されるのは『対デッドクラッシャーズ法』だったはずだ。誰が勝手に内容を変えたんだ!?」
 審議内容の変更は、党の中で重要な地位にある滅入にさえ知らされてはいなかった。
 驚くのは当然である。
 しかも……。
「日本におけるデッドクラッシャーズの勢力は、在日米軍の多大な活躍により著しく衰えており、残留勢力については、現段階での自衛隊と在日米軍との共同作戦により、十分駆逐することが可能と考え
られております。つまり、現段階での最大の脅威は、平和維持を盾に、日本の法制・警察組織等をことごとく無視し、犯罪組織との闘いの犠牲と称して実質的な破壊活動を行い、いまなお暴徒と化す危険をはらむ、偽善的な民兵組織にあるといえるのです」
 大臣が、次々に説明を読み上げてゆく。
「法律案、第1条。アーマードピジョンとその傭兵であるガーディアンたちは、日本国の治安を著しく乱す恐れのある、危険な破壊活動団体とみなす。第2条。この法律が定められるまでの間に、破壊活動を行ったガーディアンたちについては、その理由のいかんを問わず、ただちに拘束し、100年以下の懲役に処する。第3条。今後、アーマードピジョンとガーディアンの一切の活動を禁止し、これに違反があった場合……」
「ナンセンスだ。これまでデッドクラッシャーズの手から生命がけで市民たちを守り、首相官邸奪還にも多大な貢献をしたのは、アーマードピジョンのガーディアンたちにほかならない。在日米軍の果たした役割は、実際にはささやかなものだった。日本の公的治安維持機能がろくに力を発揮できなかったから、ガーディアンたちが代わりにやってくれたのだぞ。確かに彼らの活動は公的には認められないかもしれないが、だからといって彼らをとりしまり処罰する法を定めるなど、恩知らずもいいところだ。これが、本当に正義といえるのか? こんな法案に、国民が賛同するとでもいうのか?」
 滅入は、思わず拳を握りしめて、立ち上がり、壇上に向かって怒鳴りちらしていた。
 他の議員も、与野党を問わず、一様に難しい顔をしている。
 彼ら国会議員たちの後援会の幹部たちには、アーマードピジョンの支持者が多いのだ。
 もちろん、アーマードピジョンをとりしまるべきだという考えを持つ議員も、少なからず存在はしていた。
 だが、与党内部からも大きな反発の声があがる法案が、なぜ提出されるのか。
 滅入には、だいたいの見当がついていた。
「ローリー司令の意向だな。何を企んでいるのか」
 アメリカ政府が日本の政治にここまで介入してくるのが、滅入には驚きだった。
 まるで、第二次世界大戦直後のGHQによる日本統治のようだ。
 法律案の説明は続く。
「以上、治安維持機能の麻痺した日本の復興に向けた輝かしい政策の一環として、『対アーマードピジョン法』をここに成立させたく、本案を……」
 そのとき。
 ちゅどーん!
 突如、爆発音が外から聞こえてくる。
 グラグラグラ
 議場に激しい震動が起きる。
「何だ、何が起きたんだ!?」
 滅入は議場から出て、窓に駆け寄った。
 そこには……。

「臨時ニュースです。たったいま、東京上空に、宇宙から飛来したと思われる巨大な宇宙怪獣が姿をみせました!」
 テレビ画面に映し出されたのは、巨大なカマキリ状の生物によって破壊される、東京のビル街。
「でっど〜!」
 カマキリ状生物はビル街を圧倒するスケールであり、目から光線を出して次々に街なみを焼いていく。
 泣き叫び、逃げ惑う人々。
「あっ、みて下さい! さらに、巨大な円盤が、いくつもいくつも……」
 リポーターの指さす天空に、光り輝く円盤が次々に飛来し、空中からビームとミサイルで攻撃を仕掛けてゆく。
 自衛隊の戦闘機が出動したが、円盤の攻撃を受け、一瞬で塵と化した。
「ち、地球の大気圏上には、まだまだ、無数の円盤が待機しているとのことです。デッドクラッシャーズの勢力は弱まりましたが、これでは、もう、日本は、いや、地球は終わりです。うぎゃー!!」
 リポーターは、円盤からのビーム攻撃で倒壊したビルの下敷きとなり、中継はそこで終わった。

「ついに始まったな。あれは、デッドクラッシャーズの先祖の出身であるデッド星の、デッド星人たちの円盤だな。あの宇宙怪獣はデッド星人とはちょっと違うようだが、以前宇宙にテレポートさせて倒したことになっていた超甲人機に姿が似ているな」
 中継をみていたガーディアンたちは、口々に騒ぎたてる。
「どうする?」
「どうするって?」
「何とかしなきゃいけないだろ。このまま、デッド星人に攻撃されるままでいいのか?」
「おいおい、アーマードピジョンはグレイト・リーダーが殺されて、組織としてはまさに解体するところなんだ。国会の中継もみただろ? 俺たちをとりしまる法律が制定されるんだ。こんな状況で闘えるか?」
「しかし……」
「あいつらを倒しても報酬は出ないだろ?」
 そのとき。
 ガーディアンたちの携帯端末が、いっせいに光を放った。
「これは!?」
 戦士たちは、端末のディスプレイをのぞきこむ。
 そこには、一人の男の姿があった。
「ガーディアンの諸君、はじめまして。私は、グレイト・リーダーに代わってアーマードピジョンの新しいリーダーに就任した。本名は明かせないが、ミスター・ゼットとでも呼んでくれたまえ」
 男は、冷たいが、高い知性をうかがわせる口調でガーディアンたちに語りかける。
「何だ、こいつは!? いきなり出てきて新しいリーダーだと? 冗談はよせって」
 ミスター・ゼットは、まるでガーディアンたちの声が聞こえているかのように、言葉を続けた。
「私のリーダー就任については、グレイト・リーダーの承認を生前に得ている。みたまえ」
 画面がきりかわり、先日消滅したばかりのグレイト・リーダーの姿が現れた。
「みなさん、これをみなさんがみているということは、私は何らかの攻撃で消滅していることでしょう。みなさん、万一私が倒れることがあったなら、そのときはミスター・ゼットに新しいリーダーの地位を任せようと思います。報酬等の契約条件はこれまでどおりです。ミスター・ゼットは、きっとアーマードピジョンをこれまでよりも一層発展させてくれることでしょう。では、さようなら。正義を忘れないで下さい」
 再び画面が変わり、ミスター・ゼットが姿をみせる。
「以上だ。グレイト・リーダーの遺志は確認できたかと思う。疑う者は、先ほどの映像を分析してみればいい。偽造などは全く行っていないとわかるはずだ。既に事務スタッフは、私を新リーダーと認めている。後ほどスタッフからの連絡がくるだろう」
「おいおい、俺たちの契約は、アーマードピジョンという組織とではなく、グレイト・リーダー個人と直接契約するというかたちだったはずだ。それを」
 またしても、ミスター・ゼットはガーディアンたちの声が聞こえているかのように言葉を続けた。
「後ほど、契約書を送付する。相手が私に代わっただけで、報酬等の条件はこれまでどおりだ」
「何だか強引だなあ。だいたいこいつ、何者だよ? まあそれいったら、グレイト・リーダーの素性も俺たちは全くわからなかったけどさあ」
 ガーディアンたちはぼやく。
「まあ、事務スタッフもリーダーと認めていて、報酬もこれまでどおり出るというのなら、構わないっちゃ構わないんだが」
 携帯端末のディスプレイ上で、ミスター・ゼットは、大きくうなずいた。
 やはり、ガーディアンたちの声が聞こえているかのようである。
「ぐずぐずしている暇はないぞ。ただちに、あの怪獣、スペースデッドカマキリと、デッド星人の円盤を迎え撃つのだ。それと、先日明らかになったデッドクラッシャーズの日本支部の基地を叩く。ドラゴン総統を倒すのだ。また、宇宙からの攻撃で街が乱れているのをいいことに、デッドクラッシャーズの性犯罪者部隊があちこちで女性を襲っている。彼らも殲滅して、ピジョンのイメージアップを狙いたい。なお、法案のことは私も聞いている。グレイト・リーダーは政治的な手腕がいまひとつだったようだ。私はこれから与党の滅入芸太郎氏と連絡をとるつもりだ。知っていると思うが、滅入氏は女性団体の厚い支持を受けている。諸君の中で、ピジョンの社会的地位向上に関わりたい者があれば、どんどん協力して欲しい」
「おいおい、闘うって、デッドクラッシャーズとならわかるけど、あの怪獣や、円盤とどう闘うんだ? 先日の闇の王もそうだったけど、デッド星人に俺たちの攻撃は通用しないだろ?」
 ミスター・ゼットは、冷静な口調で説明を続ける。
「在日米軍の武器、そしてローリー司令のゴッドクロスでは、デッド星人にたちうちできない。デッド星人たちはこれまで、宇宙の多くの星の文明を滅ぼしてきた。破壊と殺戮にのみ生き甲斐を覚える、危険な連中だ。全宇宙の評議会で、デッド星人殲滅の決議が出ている。だが、彼らはそう簡単には滅びない。きみたちのレッドクロスは危険な技術だが、大きな可能性を秘めている。また、私は、日本のいにしえの神々がデッド星人撃退に成功したことに関心を持っている。日本の神々の祝福を受けることで、敵を傷つけることができるはずだ」
「全宇宙の評議会とか、何でこいつがそんなことを知ってるんだ? それに、とどのつまりはこいつもデッド星人とどう闘えばいいか、よくわからないってことだろう。ヒントをもとに、俺たちにやり方を考えさせるわけか」
 ガーディアンたちはため息をついた。
「どうする? とりあえずこれまで相手してきたデッドクラッシャーズを叩くか?」
「そうだな。円盤との闘いは、やりたいやつにやらせればいい。聞いた話じゃ、フルメタルは円盤と闘いたがってるらしいからな。何らかの武装が隠されているのかもしれない」
 ガーディアンたちのやりとりをよそに、ミスター・ゼットは最後の言葉を放つ。
「闇の王とともに『扉』に吸い込まれて、デッド星に転送されたと思われるエリカについては、生存を絶望視する声もあるようだ。だが、私は、何とかして彼女を救出してもらいたいと考えている。ピジョンの地位向上には、彼女の協力がどうしても必要だ。希望者は『扉』を開け、デッド星にゆくのだ。危険だが、エリカを救出してすぐに帰ってくればそれでいい。大量の闇のエネルギーを浴びることになるが、精神力のある者なら、耐えることができるだろう」
 ブツッ
 そこで、通信は切れた。

 アーマードピジョンの事務スタッフたちがチャット会議にふけっている、電脳空間。
「ミスター・ゼット、これでガーディアンたちは本当に動いてくれるのでしょうか?」
 事務スタッフたちが、不安げに新リーダーに問いかける。
「私は報酬については保証した。だが、彼らが闘うのは、報酬のためばかりではないという点で、私はグレイト・リーダーと同意見だ。彼らが動かなければ、地球は滅びる。私は目的を示した。あとは彼ら個人個人で考えてもらう。だが私は、彼らの暴走の可能性も認めている。レスキューチームはこれまでどおり派遣するが、『破壊活動を行いそうなガーディアンを制止する』役割を与えたい。気になるのは、デッド星で最近革命が起こったという情報だ」
「革命が?」
「ああ。詳しいことはわからないが、例の『扉』をくぐって地球からやってきた存在が異常な力を身につけることに成功したらしい。だが、このことをガーディアンたちに知らせるべきかどうかは、思案中だ」
 スタッフたちは首をかしげる。
 革命を起こした存在とは、誰なのか?
 それ以前に、ミスター・ゼットはなぜそんな情報を知っているのか。
 グレイト・リーダー以上に謎めいたリーダーだった。

 在日米軍。
「フッ、あのような円盤、そして宇宙怪獣など恐れるに足りん。出撃だ。アメリカの威信に賭けて、奴らを追い払う! ガーディアンどもがまた出しゃばってくるなら、今度は容赦なく破壊してくれよう。フフフ。ゴッドクロスが完成した以上、レッドクロスはもうこの世になくていい。本国政府もレッドクロスの破壊に同意してきたのだ」
 ローリー司令は不敵な笑みを浮かべていた。

 一方、デッドクラッシャーズ日本支部の基地では。
「デッド、デッドォ! ついに我らが母星から援軍がきたぞ。我らの未来は明るい。援軍と連絡をとり、世界征服計画をすみやかに進めるのだ」
 日本支部の支部長であるドラゴン総統は興奮した口調で部下たちに語りかけていた。
 地球とデッド星をつなぐ『扉』を開いた結果、デッド星からの援軍を招き寄せることに成功した。
 あとは、本来の目的である世界征服を達成するだけだ。
 征服後は、地球の文明を徹底的に破壊し尽くし、デッド星人の植民地とする。
「闇の王陛下が降臨なさったときは、アーマードピジョンの通信網にサイバー攻撃を仕掛けることに気をとられて、陛下を助けることができないでいた。実に残念なことをした。ガーディアンどもめ、もし私の前に現れることがあれば、この格闘武術でボコボコに叩きのめしてくれる。あちょー!」
 咆哮とともに、ドラゴン総統は跳躍。
 どごーん!
 基地の天井を蹴りで突き破った。
 ひゅううう
 破れた天井の穴から暗い空がのぞき、冷たい風が吹き込んでくる。
「ほあああああああ」
 ドラゴン総統はさらに吠える。
 その身体が、炎のオーラに包まれていた。

 東京、新宿。
「きゃー! こないでー!」
 女性たちの悲鳴。
 宇宙からの攻撃によるどさくさの中で、デッドクラッシャーズの性犯罪者部隊が活動を活発化させ、次々に女性を襲い始めていた。
 結成当時はたいした勢力でなかった性犯罪者部隊だが、その後続々と入隊希望者が現れ、東京の街をうろつくケダモノの集団となっていた。
 まさに、都会の癌といっていい存在になっていたのである。
「デッド、デッド、デッドキンギョォ!」
 巨大な金魚が宙を泳ぎ、ふっと姿を消す。
 性犯罪者部隊を率いる、超甲人機デッドキンギョだ。
「やめてー、つきまとわないでー!」
 ストーカーされた女性の悲鳴があがる。
 そして。
「マッチョ、マッチョォ!」
「うわー、なぜ俺を!? やめろ〜」
 少数ではあったが、マッチョマンを中心とするアニキ部隊も、か弱い男性を襲うのに夢中になっていた。

 富士の樹海。
 樹海の奥深く、空間の亀裂が不気味に浮かんでいる。
 いま、地球とデッド星とをつなぐ『扉』は、再び開きかけようとしていた。
 デッド星人の襲来により、日本中に人々の恐怖の声が再びわきあがらんとしているためだ。
 人々の恨み、嘆き、悲しみといったマイナスのエネルギーが満ちるとき、『扉』は開くのだ。
 『扉』は、ぶるぶる震えている。
 次に開くのはいつか?
 そして、今度もすぐに閉じてしまうのだろうか?

 そして、どことも知れぬ、深い闇の中で。
「うう……私は、もう、ダメなようです……さようなら、みんな。死んでも惜しくない人生でしたが、みんなのおかげで、私は……でも、もう一度、あの人に……目を覚まして下さいとだけ……」
 闇の眷属に取り囲まれたエリカの声が、虚ろに響いていた。

【シナリオ登場キャラクター(NPC)】

☆ドラゴン総統☆
 デッドクラッシャーズ極東支部の新支部長(倒したときの報酬は大幹部扱い)。巨大な龍の頭を持った大男の姿をしている。元ホンコン支部長であり、サイバー攻撃に長けているようだ。肉弾戦にも強いといわれているが? 必殺技「デッドカンフー」。

☆デッドナイト☆
 デッドクラッシャーズ所属だが、特定の支部には所属せず、自分の意向で自由に行動できる謎の戦士。黒い馬にまたがって空中を駆けまわる騎士型。単独でアメリカのペンタゴンを壊滅させたという実績を持つ。その正体は古代アトランティス帝国の王族で、アトランティスが海底に沈んだとき、秘術によって自らの魂をオリハルコンの鎧に封入し、不死の戦士としてよみがえった。ガーディアンとの闘いで鎧を破壊され、魂だけの姿となった彼は、地球とデッド星をつなぐ『扉』をくぐってデッド星に転送され、以後の消息は不明である。必殺技「デッドソード一閃」

☆スペースデッドカマキリ☆
 ガーディアンの力で宇宙にテレポートさせられた超甲人機デッドカマキリの変わり果てた姿。宇宙をさまよううちに巨大化、凶暴化を遂げた。その精神は狂っており、まともな会話はできない。デッド星人の円盤に導かれるように地球に舞い戻ってきて、日本を襲撃する。目から光線を放ち、巨大なカマで何でも切り裂く。必殺技「デッド大切断・宇宙斬り」

☆デッドキンギョ☆
 デッドクラッシャーズ性犯罪者部隊を率いる超甲人機。宙を浮遊する巨大な金魚の姿をしている。姿を消したまま金魚の糞のように相手につきまとい、精神的なプレッシャーを与えてから息の根を止めるストーカー攻撃を得意とする。その牙は鋭く、どんな装甲も噛み砕いてしまう。必殺技「デッドストーカーアタック」

☆グレイト・リーダー☆
 平和維持組織「アーマードピジョン」のリーダーであった謎の人物。その正体はネット上にしか存在しない仮想人格(人工知能AI)であり、デッドクラッシャーズによって家族を殺されたエリート刑事が自分自身の人格をネット上に移植したものだった。デッドクラッシャーズの送り出した恐るべきコンピュータウイルス、デッドワームによってその実体を破壊され、消滅した。
 
☆ミスター・ゼット☆
 グレイト・リーダーに代わるアーマードピジョンの新リーダーとして登場した謎の男。宇宙的スケールでものを考えられるらしい。知的でクールな印象を与える彼だが、その正体はグレイト・リーダー以上に謎に包まれている。
 
☆エリカ☆
 デッドクラッシャーズのアジトで亜細亜博士の助手を務めていた少女。光のクリスタルを持って組織を脱出したがネコ男爵につかまり、瀕死の重傷を負ったがレッドクロスの力で復活、武装メイドに変身できるようになる。アーマードピジョンではレスキューチームのリーダーだった。想いを寄せるガーディアンが闇の力に心を奪われたことに衝撃を受けたまま、地球とデッド星をつなぐ『扉』に、闇の王とともに吸い込まれていった。彼女の生存は絶望視されている。

☆ローリー・コンドラチェフ☆
 在日アメリカ軍の総司令官。普段は東京湾の巨大空母に控えている。「ロリコン」と呼ばれると怒る。本国政府の意向か、アーマードピジョンとガーディアンを弾圧する構えだ。レッドクロスにヒントを得た新兵器「ゴッドクロス」を装着し、戦場を縦横無尽に暴れまわる。
 
☆滅入芸太郎(めいる・げいたろう)☆
 国会議員であり、与党である自衛党において第2番目の規模の派閥を率いる。アーマードピジョン支持派であり、アメリカ政府主導で提出された「対アーマードピジョン法」法律案に強い反発を示している。

【アクション案内】

i1.デッド星人の円盤を追い払う。
i2.スペースデッドカマキリを倒す。
i3.デッドクラッシャーズ日本支部の基地を襲撃し、iドラゴン総統を倒す。
i4.デッドクラッシャーズ性犯罪者部隊を蹴散らし、iデッドキンギョを倒す。
i5.デッド星への『扉』を開けて、エリカ救出に赴く。
i6.在日米軍のローリー司令と闘う。
i7.対アーマードピジョン法成立を阻止する。
i8.レスキューチームとして活動する。

【報酬一覧】

・超甲人機を倒す 1体につき1、000万円
・大幹部を倒す 1体につき5、000万円
・スペースデッドカマキリを倒す 2、000万円
・デッド星人の円盤を追い払う 2、000万円
・エリカを救出する 5、000万円
・一般市民の救助活動に多大な貢献をする 1、000万円
・破壊活動しそうなガーディアンを制止する 1、000万円
・ローリー司令のゴッドクロスを破壊する 1、000万円
・対アーマードピジョン法成立を阻止する 2、000万円
 そのほか、作戦中の功績に応じて随時報酬が支給されます。
 特に功績がなかった方にも、日当として5万円だけ支給されます。

【マスターより】

 ついに宇宙編開始です。まだ地上ですが、もし宇宙にあがっても、レッドクロスの力で呼吸可能というすごい設定も考えています。デッドクラッシャーズ日本支部の基地は多摩丘陵の中にあります。基地を襲撃するガーディアンには場所が通知されると考えて下さい。なお、アクションが全て失敗という場合は人類滅亡の結末も考えています。みなさんの健闘に期待します。

【次回サブタイトル】(予定)

「神の力だ! レッドクロスが宇宙にはばたくとき!」

【たとえばこんなPC&アクション】

・ヒーローは、敵と闘うばかりではない。レスキュー系のヒーローを作成し、救助活動専門で活躍するのもよいでしょう!(レスキューシリーズって特撮ものにありましたよね♪)
・開発担当として、科学者等のPCで参加することも可能! 超兵器を開発して戦場に華を添えよう! 
・人間のPCでなくてもOK。ロボットでもいいし、宇宙人・妖怪などでも可(笑)。レッドクロスがなくても変身できたりして?
・行政が頼りにならないなんて、そんなことはないぜと、刑事等のPCで参加も可能! その場合でもピジョンに所属させることは可能! あえて所属の傭兵にはせず、レッドクロスも必殺技もなしにすることもできますが、戦闘は難しいかも?
・せっかく用意してくれた女性NPCと仲良くならないなんて、俺のPCの道に反する(笑)というわけで、エリカを守って、後のラブラブを狙え〜! ストーリーの大筋を無視してひたすら愛の世界に!