『十歳、おめでとう』

ゲームマスター:田中ざくれろ

【シナリオ参加募集案内】(第4回/最終回)

★★★

 『冒険者ギルド』の受付嬢『トレーシ・ホワイト』は遺産を受け継ぐ為に、薄幸の少女『フィーナ』と護衛の冒険者達を連れて『エリザベス・ティアマン』の館にやってきた。
 エリザベスの寝室で動く少女人形に襲われていた仲間とフィーナを助け出した冒険者達は、少女人形だけでなく、ベッドで自分達に受け答えしていたエリザベスさえも人形だった事を知る。
 その頃、水彩画の部屋では『デッサン』をヒントにとうとう謎解きの最後の答を解き明かし、大時計の仕掛けを動かす準備を整えていた。
 正午にとうとう大時計の仕掛けが動き出す。
 一旦、捻った固いネジが巻き戻される最中、この館の執事『アダム・ボーマン』が現わし、地下室への通廊が開く中、この館の暗黒の謎の真相を告げる。
 この館の主人であるエリザベスと執事アダムは、ある女神への信仰のもとにこの館に招いた大勢の子供達を拷問して殺害していた。
 今日、十歳の誕生日を迎えたフィーナも拷問の末に殺し、そしてエリザベスはトレーシを自らの魂を移す器にしようと企んでいたのだ。
 いよいよ明らかになった館の地下室では、今まで集められた子供達の死骸の山と沢山の拷問器具の群が待っていた。
 邪魔な冒険者達を殺そうと神秘的な武器を携えて迫りくるアダムは、この館の結界の中では無敵だという。
 更には嵐の様に叩きつける風が、冒険者達を翻弄し、固い石床に叩きつける。
 万事休すかと思われた矢先、「もしかして今の女主人と前の主人は同一人物なのでは」という呟きが、地下室の奥のステンドグラスにひびを入らせる。
 真実の指摘は敵のダメージとなる、と気づいた冒険者達へアダムは攻撃の足を速める。
 果たして、子供達の「ハッピー・バース・デー♪」が唱和される中、地下室の対決はどちらに軍配を上げるんのか。
 フィーナとトレーシの運命は果たしてどうなるか。
 冒険者達は強大な敵を打ち負かし、無事に帰途へ着けるのか。

★★★

【アクション案内】

z1.館の主人エリザベスに○○する。
z2.ボーマンと戦う。
z3.その他。

【マスターより】


 さて、次回は最終回です。
 最後の対決は、要は今までリアクションに書かれた事から推理して「お前、実は○○じゃないのか?」「その考えのここがおかしいんじゃないか?」という事をツッコんでください。
 基本的には『マスターの脳内当て』ですが、これまでのリアを読んで気づいた矛盾点や隠された性癖を指摘すれば隠れた相手へのダメージとなります。
 勿論、アクションの文字数制限の内ならPC一人が何回、指摘を行っても構いません。
 なお、バッドエンドになった場合の結末も用意している事もお知らせしておきます。
 まあ、アクション〆切まで気長に考えてください。
 ところでこれを書いている現在、私の地元の緊急事態宣言は解除されております。
 気楽になりましたが、まだマスクは手放せないし、完全に元の生活習慣になる事はないでしょう。
 皆さんも手荒い鵜飼(←変換ミスりましたがこの方が面白いですね)に気をつけて、もしかしたらの第二波、第三波に備えてくださいね。
 では、次回も皆によき冒険があります様に。