ゲームマスター:夜神鉱刃
【シナリオ参加募集案内】(第2回/最終回)
●臨床錬金術ゼミの実習案内 本日、深緑が美しい季節のサウザンランドのアトリエ別荘でゼミ2日目が開かれる。 錬金竈が煮える実習室にて、マープル先生(NPC)による実習案内の講義が開始される。 「さて、全員お集りのようですね。これより箱庭練成の実習ゼミを行いますが、お手元に錬金粘土はありますか? まずは錬金粘土を手前の錬金竈に投入して煮込む所から始めましょう」 アンナ・ラクシミリア(PC0046)は手前に輝く錬金粘土の塊がある事を確認する。 そう、この錬金粘土の塊こそが、昨日、アンナ自身で苦労して採取した粘土である。 竈前のテーブルには各種薬剤も置かれているので手順を確認したい所だ。 「錬金粘土ですが、ともかく、この塊を竈に入れれば良いのですわね? 竈は既に点火していますので、火加減を見ながら調整していきますわ。各種薬剤の試験管等も頃合いを見ながら、順番に竈へ投入して調合するのですわね。手順はそんなに難しくないはずですから、ぜひチャンレジしてみますわ」 マープル先生は本日の練成手順の講義を淡々と続ける。 まだ錬金粘土が煮え立った段階ではないが、見通しを立てる為に説明を加える。 「錬金粘土が竈で煮えたら、次は竈から錬金粘土を取り出します。テーブルの上にある魔法装置で錬金粘土を軽く冷ましてから、人形をこねてみましょう。それと、今から、箱庭の箱を配りますね。後ほど、箱の中に人形を入れてみましょう。きっと、人形の方から箱の中で物語を生成しますよ」 リュリュミア(PC0015)は箱庭の箱を配布されると、ふと、考えてみた。 一体、どんな物語がこの箱庭の中で創造されてしまうのだろうかと。 「うふふぅ、楽しみねぇ〜。錬金粘土で作ったぁ、お人形さんをぉ〜。この箱の中に入れるだけぇ〜。す・る・とぉ、あらぁ、不思議ぃ? 箱の中でお庭が出来ましたぁ〜。み〜んな、箱の中の楽園でお遊戯していますぅ〜」 ところで、箱庭が練成されたらその後のゼミの流れとしては、どうするのだろうか? マープル先生がそんな疑問を解消するべく補足する。 「皆さんの箱庭が練成できましたら、ゼミ発表の時間に入ります。各自、個別でもグループでもかまいませんので、練成した箱庭についてプレゼンテーションをして貰いますね。お互いにどんな箱庭を作ったのか教え合うのもまた勉強になりますよ」 萬智禽・サンチェック(PC0097)は、錬金粘土や箱庭を見比べて迷っていた。 そもそも錬金術の魔法仕掛けなので、どんな箱庭の物語が出来るのかわからない。 心の奥の無意識の世界から創造される物語を知られるのはちと恥ずかしいかもしれない。 「むむむ……。箱庭を練成するという事は、私の心の世界が外へ顕在化されるという事でもあるのだろう。トムロウ殿(NPC)程ではないと思うが、HENTAI魂みたいな物が飛び出さないように気を付けるか……。その後、プレゼンも控えているのであるし、いかに他人に見せるかも意識した方が良いかもしれんな」 マープル先生が本日の実習案内のまとめに入る。 「臨床錬金術の理論と実践は色々と難しい所もあります。ですが、まずは、難しい事を考えずに実際に手を使って練成してみましょう。臨床錬金術の練成の楽しさを覚えれば、心の世界が広がります。そして、恥ずかしがる事なく、自らの心の世界を箱庭で開いてみましょう。心の世界が開ける事で、皆さん自身が新しい気づきを得られる事でしょう」 |
【解説】
<成功条件>(第2回における) ・「錬金粘土」を利用して錬金術の「箱庭」を練成する。 <失敗条件>(第2回における) ・「箱庭」練成の失敗。 (普通に真面目に取り組めば「失敗」する事はまずありません) <備考> ・難易度は「易しい」。 ・判定結果はPCごとに判定します。 <概略> このシナリオは全2回のシリーズものとなります。 全2回を通して「臨床錬金術における箱庭療法」を学びます。 第2回(今回)は「調合実習編」です。皆さんには第1回で採取した「錬金粘土」を利用して「箱庭」を練成して頂きます。実習場所は、サウザンランドに位置するマープル先生のアトリエ別荘の調合室です。 内容的にはイベントシナリオとなります。 「アクション」選択肢は、基本的に「調合」一択となります。 今回は「ダブル・アクション」のシナリオとなりますが、詳細はまた下記で説明します。 なお前回の「文化鑑定士試験」みたいに特に試験があったり免許が出たりはしません。 また、参加にあたり前回参加していないと今回参加できない訳でもありません。 (参加する回は任意で選べます。もちろん、全2回通しの参加も大歓迎です) <シナリオ参入フック> 皆さんのPCさんは一律に同じ学校で同じ学年な訳ではありません。 通常の場合、同じ学校の同じゼミで同席する事は難しい場合もあります。 ですが、マープル先生の「臨床錬金術」ゼミは学外にも開放されています。 それぞれの所属を鑑みて、参入理由をこしらえましょう。 (参入理由は「アクション」に必ず書かないといけない訳ではありません) 例えば、以下のような参入設定が考えられます。 ・聖アスラ学院大学部=そのまま大学の授業として取る。 ・聖アスラ学院高等部=「特別課題」という高校の授業で大学の授業を受けられる。 ・聖アスラ学院教員=他の教員の授業に参加して教職の研修をする。 ・現代魔術研究所=研究員の研究能力を向上させる研修の為に授業に出られる。 ・マギ・ジス大学等の他大=他大の授業を学術交流として受けられる。 ・ワスプ=ギルドの冒険者として腕を上げる為の研修として授業に出られる。 <「アクション」について> ●今回は、「ダブル・アクション」になります。 1つめの「アクション」は「調合実習の様子」を書いて送って頂きます。 文字数は400文字までです。 2つめの「アクション」は「練成」に関する文章を書いて送って頂きます。 こちらも文字数は400文字までです。 どちらの「アクション」も合計「800文字」までにまとめて送りましょう。 ●1つめの「アクション」が「リアクション」内でのPCさんの行動の描写となります。 ・ご自身のPCさんが「調合実習している有様」やその後の「ゼミ発表の様子」を想像してみましょう。 ・「調合」の主な流れは、錬金粘土を竈(かまど)で煮た後、粘土人形をこねて箱庭の中へ入れます。その後、人形が箱の中で動いて「物語」を生成してくれます。箱庭の中に他の物も入れても問題ありません。 ・「ゼミ発表」では、アトリエ別荘の調合室にて、練成した箱庭を1人ずつ(1グループずつ)紹介していきます。 ・「調合実習の有様」あるいは「ゼミ発表の様子」をどちらか1つに絞り込んでの「アクション」でも問題ありません。 ・1つめの「アクション」は、「アドリブ歓迎」と一言だけ入れて、GMに全振りする事も出来ます。 (面倒な時、時間が取れない時、GMのアドリブを観たい時などにご利用どうぞ) ●2つめの「アクション」が「練成」という特殊な「アクション」となります。 「練成」は以下でご説明します。 <「練成」について> 「練成」とは、「箱庭の物語」=「ショートショート」を作る作業です。 400文字で「ショートショート」の原案を「フォーマット」に書いて送って頂きます。 (PLさんには「箱庭」内で登場するお話の設定とNPCを考えて貰います) それを元にしてGMが「ショートショート」を「リアクション」内で作成します。 以下の「フォーマット」を用意しましたのでご利用くだされば幸いです。 *** ・タイトル ・キャラクター ・プロットの「起」「承」「転」「結」 ・その他 *** 上記の「フォーマット」記入を元にして「ショートショート」をGMが書きます。 ●2つめの「練成アクション」の例 ・タイトル「猫の駅員」 ・キャラクター 猫のモコ 駅長のおじいさん ・プロット 「起」ある日の夕方、モコが田舎の駅で駅員をしながら鳴いている。 「承」駅は夕方に賑わう。駅員をしているモコに乗客達が挨拶をする。 「転」駅長とモコが夕飯を食べる。駅長はモコがいつも大変そうだと労ってくれる。 「結」モコのモノローグ。駅は絶好の人間観察のポジションだと笑う。 ・その他 季節は冬 ノーザンランド 上記の例のような感じの「アクション」が「リアクション」内で「ショートショート」になります。 この「ショートショート」は現実的にはGMが作中の小道具として執筆するものです。「リアクション」のお話の中では、PLさんのPCさんが錬金術で錬成した「箱庭」として「物語」が登場します。 つまり、「リアクション」の中に「リアクション」が入っているような構造になります。 <その他> ・今回の「リアクション」ではPCさんたちの課題内容を点数という数値では評価しません。(ゼミ合宿への真面目な出席と貢献が成績を左右します) |
【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。
【調合実習】 ![]() 解説:いよいよ今回の目玉である調合実習の日程に入ります。錬金粘土を竈(かまど)に放り込んでゴトゴトと煮込みましょう。竈には、上記お写真のような怪しい液体が入りますので、後は煮込むだけでOK! 【箱庭の練成】 ![]() 解説:調合実習ゼミの最終段階として箱庭を練成します。錬金粘土で錬成した人形を箱庭の中へ入れる事で物語が発生します。あなたのPCさんの心の中では、どんな物語が創造されるのでしょうか? |
【アクション案内】
y1.調合実習で錬金術の箱庭を錬成する。 y2.その他 |
備考:「特別な関係にあるNPC」を合宿のお供として1人だけ連れて来る事もできます。
備考2:必要あればマープル先生(NPC)から調合のやり方を個別に教えて貰えます。
【マスターより】
先日は、臨床錬金術ゼミ初日の素材採取、お疲れ様でした。 前回はチームワークが素晴らしく見事に成功判定でした。 無論、第2回のゼミ開催となりました! ところで、皆さんは「箱庭」や「人形」を作った事はありますか? 私も昔、プラモデル等で作った事はあるのですが、工作は楽しいですよね。 実際に手や頭や心を使う工作は、セラピー効果があると聞きます。 PBWの世界もある意味でセラピーの世界かもしれません。 |