「マギ・ジスタン文化鑑定士試験」第2回(研修試験編)

ゲームマスター:夜神鉱刃

【シナリオ参加募集案内】(第2回(最終回)/全2回)


●マギ・ジスタン文化鑑定士試験の最終試験に向けて

 先日、マギ・ジスタン文化鑑定士試験の一次試験がともかく終了した。
 本日の講義でもウォルター先生(NPC)が愛あるスパルタ方式で教鞭を執る。

「さて、本日の授業では、気持ちを切り替えて二次試験、いや、最終試験の話でもしましょうか? 『最終試験』は『研修試験』という名称でも呼ばれています。研修では6国家の観光スポットに赴いて現地にて観光案内をして頂く事になります。早速ですが、当日の手続きや手順についてお話しましょう……」
 ウォルターが最終試験の案内をざっと講義した後、助手のコーテス(NPC)が補足する。
「以上が……本日の講義内容……でした。では、質疑応答に……入ります。質問がある方は……挙手してください……」
 コーテスが講堂で受講している者達に呼び掛けると5名が挙手した。
 開口一番、呉 金虫(PC0101)がサングラスの奥の瞳を光らせて質問した。
「最終試験は一次試験よりもどれぐらい難易度が高いのだろうか?」
 ウォルターが丁寧に板書しながら回答する。
「一次試験が暗記重視の試験であれば、最終試験は実践重視の試験となります。それぞれ試験内容が違いますので、どちらが難しいとは一概には言えません。ですが、最終試験というだけあって伊達ではありません。一次試験の知識を押さえた上での実践となる試験ですからそれ相応の覚悟は必要でしょう」
 続いて、マニフィカ・ストラサローネ(PC0034)も優雅に質問する。
「最終試験が特に難関であるというお話は理解できますわ。そこで質問ですが、合格率はどの程度でしょうか?」
 ウォルターがデータファイルを即座に提示しながら回答する。
「合格率は一次試験が20%程度、最終試験が10%程度と一般的には言われています。言い換えますと、一次試験は10人が受けて2人が受かるレベル。最終試験は10人が受けて1人が受かるレベル。いずれにせよ難関です」
 ビリー・クェンデス(PC0096)が熱意を持って挙手する。
「研修はどこの国でもええんかい? 選ぶ基準あるいは選ばれる基準はなんやろ?」
 ウォルターが熱意に応えて回答する。
「研修先ですが、6国家であればどの国でも構いませんよ。一次試験にパスした人は最終試験でお好きな研修先国家を1か所選べます。選んだ先の国家の観光スポットを案内して頂きます。研修先の選考基準は受験者本人に委ねられています」
 ジュディ・バーガー(PC0032)が大仰にアメリカンな挙手をする。
「研修内容デスガ、何するデース?」
 ウォルターが雄弁に回答する。
「文化鑑定士試験の知識を駆使してお好きな観光スポットをご紹介して頂きます。日程は『一日』のどの時間帯を使っても構いません。ですが、あまり危ない場所や機密情報が多い場所に関しては、研修先として認められない場合もありますから気を付けてください」
 姫柳 未来(PC0023)が凛々しく挙手する。
「研修の受け方で質問。仲間(NPC)を研修に連れて来てもいいのかな? 例えば、仲間が一次試験に受かっている場合、グループで観光案内をしても大丈夫?」
 ウォルターが微笑ましい思いで回答する。
「仲間(NPC)を連れて来られても構いません。例えば、先日の試験で受かった仲間がいる場合、グループで観光案内をする事も出来ます。あるいは、研修試験で登場する観光客(試験官ではないギャラリー)として仲間(NPC)に参加して貰う事も出来ますよ」

 最終試験に関する質問が一通り出たので、質疑応答はこのぐらいでいいだろう。
 文化鑑定士試験のゴールは目と鼻の先。
 研修試験という名の楽しい観光案内に向けて最後の一頑張りでもしようか?

【解説】


<成功条件>(第2回における)

・マギ・ジスタン文化鑑定士試験の最終試験(研修試験)を受験して合格する。

<失敗条件>(第2回における)

・マギ・ジスタン文化鑑定士試験の最終試験(研修試験)を受験して不合格になる。

<備考>

・合格者が参加者全体で何人かは判定の成否に問わない。判定結果はPCごとに出る。
・難易度は「普通」。
・第2回の合格は自動車運転免許で言う所の「免許」。

<概略>

 このシナリオは全2回のシリーズものとなります。
 全2回を通して「マギ・ジスタン文化鑑定士」という資格取得を目指します。

 第2回(今回)は「研修試験編」です。皆さんには研修試験を受けて頂きます。
 無事に研修試験に合格された方は「マギ・ジスタン文化鑑定士」の資格を得られます。

 なおこのシナリオシリーズは第1回の試験を受験して合格しないと第2回には参加できない仕様となっています。逆に何かしらの事情があって、第1回は合格したけれど第2回は参加辞退する、という事もできます。

<マギ・ジスタン文化鑑定士とは?>

 マギ・ジスタン文化鑑定士とは、マギ・ジスタンの文化について鑑定できる士業です。つまり、マギ・ジスタンの歴史や地理等、文化全般に精通している専門職です。この資格を持つ事で、他人にマギ・ジスタン世界を広く深く案内できる能力の証明となります。

 メタな事を言いますと、第2回終了後に合格者には世界共通のアイテムとして「マギ・ジスタン文化鑑定士合格証」を出します。この資格を持っている事で、当世界はもちろんの事、他世界であっても「マギ・ジスタン世界の文化的事情に詳しい専門家」という力を発揮できます。

 ですが、注意点もあります。他のGMシナリオでこの資格を使う場合は、各世界のGMによる判断も大きく影響すると思います。(判定が有利に働かない場合もありえます)

 マギ・ジスタン世界内では難関試験という位置づけですが、実は他世界にまで影響を与える程の効果絶大な最強資格ではありません。学園ものの試験イベントのロールプレイとして面白いかと思いまして、当シナリオを提案させて頂きました。第2回では観光案内のような雰囲気で一緒に試験を楽しみましょう。

<「アクション」について>

・第2回の試験内容は現地での研修となります。受験者の皆さんには、マギ・ジスタン世界の名所で観光案内をして頂く事になります。

・試験(一次試験科目の選択肢編)に6科目登場している通り、研修先は6国家のいずれかで行います。研修はどこの国でも出来ます。試験の点数が一番良かった国とか、そういうのは関係ありません。第1回の試験に受かった方であれば、お好きな国家で研修を受けられます。(国名はPLさんの自己申告となります)

・「研修」はマギ・ジスタン世界の文化(歴史・地理など)の知識設定を「PLさんが拡張できる」という美味しいシナリオです。今までのシナリオに登場した設定をさらに拡張する事が出来ます。世界観に合う範囲内で新しい設定を創る事もできます。

・今回は「ダブル・アクション」ではありません。文字数も800文字使用出来ます。「アクション」内容の書式は観光案内になっていればどのような形でも構いません。

●「アクション」例1 今までのシナリオに登場した設定を拡張する場合

 フレイマーズで研修を受ける。
 フレイマーズの「赤い沙漠の先」を紹介する。
 既存シナリオ「赤い沙漠と緑の植林」

https://main-baumsite.ssl-lolipop.jp/etc/y_yagami/y_2015/y_s1/y_s1_top.html

 以前は植林のイベントで来た場所だが、「赤い沙漠」を少し超えると「青い沙漠」もある。
 夜になると砂が青く光り出す「青い沙漠」の内容を観光客に説明する。

●「アクション」例2 新しい設定を作る場合

 イースタで研修を受ける。
 イースタには地下に電脳都市の研究所が広がっている。
(この設定は今までにシナリオがありません)
 地下研究所では先端科学による戦闘実験(ロボットバトル等)が行われている。
 ここで行われている戦闘実験の内容を観光客に説明する。

<その他 注意事項>

・当シナリオですが、「相談の掲示板」を利用する事ができます。どの国でどんな観光案内を行うか等について相談されても構いません。

・PC視線では、今回の試験日程は一日使う試験イベントです。「一日」という日程の範囲内で自由に観光案内の活動を行う事が出来ます。

・「リアクション」でPCさんたちの試験の点数が公開される場合もあります。あらかじめご了承お願いします。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【マギ・ジスタン文化鑑定士試験】




解説:文化鑑定士試験もいよいよ最終試験になりました! 最後の関門を突破出来れば、あなたもめでたく文化鑑定士です。最終試験の観光案内ではぜひ各国の良さを鮮やかにアピールしてみましょう。


【観光案内】



解説:マギ・ジスタン世界は観光資源に溢れたファンタジーな世界観です。6国家の範囲内であればお好きな観光スポットをどこでも紹介出来ます。ぜひ世界の絶景をご紹介ください!

【アクション案内】

y1.マギ・ジスタン文化鑑定士試験の受験を続ける
y2.その他

備考:「特別な関係にあるNPC」を受験のお供として連れて来る事もできます。

【マスターより】


 皆さんは旅が好きですか? 私もたまに旅行する時もありますが、絶景スポットを観光するのが楽しみだったりします。あるいは、ゲームやアニメなんかで、美しい絶景が登場すると思わず心が躍る事もあります。今回はどんな観光案内が出て来るのか期待しています。