「技能訓練@現代魔術研究所」(技能講座編)

ゲームマスター:夜神鉱刃

【これまでの経過】
マギ・ジスタン世界紹介 「聖アスラ学院のお化け退治作戦」 「レヴィゼル教会公園の新年祭に参加しよう!」 「ウマドラの卵料理が食べたい!!」 「赤い沙漠と緑の植林」
第一回予告◇  ◆第一回

【シナリオ参加募集案内】(第2回(最終回)/全2回)

 マギ・ジスタン世界に滞在中の異世界人たちは、昨日の技能訓練(アイテム演習)を経て、皆、それぞれ何かしらの進歩があったことだろう。

 だが、技能訓練は昨日のお買い物&演習だけで終わりであるわけではない。
 現代魔術研究所では、「技能講座」といった、新スキル獲得の講座も開かれているのだ。

 さて、訓練の翌日の朝、研究所のカフェテリアで2人の所員がお茶を飲みながらお話していた。

「ところで、シルフィー殿! 昨日のトレーニングで私は少し強くなったと思うのであるが、もっともっと強くなりたいのである! そうであるなあ……この目玉から怪光線をビビビと発射してウマウ・マウンテンを真っ二つに破壊できるぐらいになりたいのである!」

 巨大な目玉が爛々と輝き、張り切っているのは、萬智禽・サンチェック(PC0097)だ。昨日はチェス盤の演習場でゴーレム相手にひと暴れしてきたところだが、まだまだ訓練の続きがやりたいらしい。

「そうねえ……。怪光線なんたらはちょっと難しいと思うけれど……。ところで、うちの研究所で新しい技能を習得したい人たちのために技能講座が開かれているのは知ってる?」

 購買員の彼にそう諭すように教えるのは、調査部隊隊長のシルフィー・ラビットフード(NPC)だ。実は彼女、何気に世話を焼くのが好きであり、今みたいに所員の相談に乗ることもよくあるらしい。

「よし、次はそれをやるのだ! 新技能を身に着けて、より一層、魔術を極めるのだ!」

 目玉さんは、前向きに上昇志向のようだ。

「OK! じゃあ、さっそくだけれど、技能講座見学コースへ行ってみよう!」

 こうして、萬智禽は妖精隊長に連れられて、見学コースへと訪れるのであった。

***

 妖精と巨大目玉が最初にやって来たのは……。
 とある講座が開講されている研究所内の道場だ。

「そらあ! おまえたち! 気合だ、気合!! スライムになれ、なるんだ! はあ〜、うおおおおおおおおおお、うはあああああ、はあはあ…………俺は、スライム、ス・ラ・イ・ムだあああああああああああああ!!」

 無駄に熱い中年男の魔術師が、道場内に連れてきたスライムの真似をして、くねくねと寝転がりながら叫んでいた。

「先生、こうですか!? 俺は、スライム、スライム、はあはあ、うはうは!!」
「私はスライム! スライム! スライム! スラ…………」
「うおおおおおおおおおおおお! くねくね、ぬめぬめ、ぐはああああああああ!!」

 門下生たちも一緒になって、ひたすらスライムになるための訓練をしている。
 道場内で、みんなでくねくねと踊ったり、転がったりして叫んでいるようだ。

「シルフィー殿……。これは一体!?」

 道場内の奇行を見て焦る巨大目玉は上司に質問をする。

「『コピーイング』魔術と言って、敵のスキルをコピーする魔術よ。ちなみに、あそこでくねって叫んでいる熱そうなオヤジがマードック・コピーマン先生。当研究所の『コピーイング』魔術の第一人者で担当講師よ! おそらく今の授業は……みんなでスライムのスキルのコピーをしようとしているところね」

(フムン……。奥の深い世界もあるのだなあ……)

 萬智禽は怪しいスライム踊りのクラスをあとにして、果たしてこの講座を受けたいかどうか、今一度、真面目に考えてみたいと思ったようだ。

***

 次に2人が訪れたのは……。
 研究所内で異教のお寺を設けている一角があり、そこの本堂で人々が座禅をしていた。
 この講座の先生と思わしき坊主が、棒(警策(きょうさく))を持ちながら、門下生の周囲を巡回しているようである。

 しかし、ここで座禅を組んで瞑想をしている人たちだが、もう何時間やっているのであろうか?
 途中から見学に来た2人は知らないのであるが、おそらく3時間は経過したようだ。

 そんな中、居眠りして、コクリコクリ、とうな垂れる門下生もいて……。

 ぴしゃり!
 と、坊主に棒で頭を叩かれた!

「寝てはならぬ! 瞑想は眠ることではないのだ! 瞑想は、心を無へと返し、無我の境地に至るもの! その程度の精神力で『スキル・ブレイカー』が学べると思うのか!?」

 坊主は、棒でぴしゃり、ぴしゃり、と何度も門下生の男を叩いた。

「ひええええええ! 先生、ごめんなさい! 真面目にやりますんで!!」

 その後、今の門下生は姿勢を正して座禅を組み直したものの……。
 別の門下生たちが、足がしびれて倒れだした!
 ぴしゃり、ぴしゃり、と坊主の棒は容赦なく振られる。

「ウムン……。この講座は一体!? 出だしからなかなか厳しそうなのだ……」

 先ほどの講座とはまた違った意味で難しいものを感じる萬智禽であった。

「この講座は『スキル・ブレイカー』といって、敵のスキルを無効にするスキルを学ぶ講座よ。ちなみに、そこでさっきから警策を振り回してぴしゃぴしゃやっているお坊さんがウラジミール・ブレイコフ先生よ。先生は若いけれどこの道の第一人者ね」

 隊長がそう解説してくれると、所員の目玉はふうむ、とうなっていた。

(厳しそうな先生であるが……スキルの無効化とはまた興味深い魔術体系であるな……)

***

 さて、ここで一度、2人は研究所内部のグラウンドまで出ることにした。
 グラウンドでは、腰に巻いたロープで重りのタイヤを引きずりながら、必死で走っている人たちがいた。

 エグそうに汗だくで走っている門下生に向かって、竹刀を振り回しながら叫んでいる大男がいた。

「ヘイ、貴様たち! その程度のランニングで満足しますか!? ハヤブサみたいになりたいのならば……びゅんびゅん行こうぜ! 走れ、飛べ、若者たちよ!!」

 テンションが高い謎の男は、ハヤブサの仮面を付けていて、身なりもプロレスラーのようだ。しかし、竹刀を持っていることからして、剣術家なのかもしれない。

「ウムン……。みんな、がんばって走っているのだ。これは何の講座なのだ? それと、あの覆面男は何者なのだ!?」

 ランニングしている謎の講座について、目玉は妖精に尋ねてみた。

「この講座は『ブリンク・ファルコン』の講座ね。魔力を使って早撃ちする格闘技術を鍛えるための講座よ。どちらかと言わなくても戦士向けの講座だけれど。走ることで、敏捷性を高めているんじゃないかな? それとあのハヤブサの覆面男は……リーダー・ファルコン先生だね。『ブリンク・ファルコン』技能の師範であり、うちの研究所の用心棒のひとりよ!」

(なるほど……。先生がちょっと怪しいけれど、戦士向けの講座もあるのだな。私は戦士系ではないので、参加条件からして入れないかもしれないのだ……)

***

 最後に2人が訪れたのは、研究所内の実験室だ。
 実験室内では、老婆の魔術師が黒板に化学式を書きながら授業をしていた。
 どうやら、今から調合実験をやるらしい。

「……と、いうわけね。今から、実際に青いバラを作るので、私が説明した通りの手順で調合をしましょうね……」

 老婆がそう説明しているそばから……。

「へへへ、調合、調合、楽しいな♪」
「じゃんじゃか行こうぜ!!」

 ちょっと素行が不真面目な学生たちが、調合の手順を間違えて……。

 どかん☆
 どか、どか、どかん☆

 錬金術のお約束、実験失敗で大爆発!

 調合に失敗した学生たちは爆撃を受け、倒れ、保健室へ運ばれて行った。

「うふふ……。だからね、私はあらかじめ言っておいたのよ? 錬金術の調合は危険がたくさん伴うから、ちゃんと手順通りにやってねって……。いいかしら、残りのリタイアされていない皆さん? 調合は真面目に慎重にやりましょうね?」

 たった今、調合に失敗した者たちがどうなったのかを直に目撃した門下生たちは……。
 先生に逆らうことなく、「真面目に慎重に」調合に励むのであった。

「ウワ……。この講座もまた一段と激しい講座なのだな。ところでシルフィー殿、これは具体的にどういう講座なのだ?」

 待っていました、と目玉生徒の質問に妖精先生が答える。

「この講座は、『ブルーローズ』の講座よ。錬金術で『青いバラ』ってあるでしょう? あれを作る講座だね。授業では、調合に成功した後、実際に青いバラを使って色んな実技訓練を外でやるみたい。ちなみにあのばあちゃんの先生が、アガサ・マープル先生よ。聖アスラ学院からお招きしている錬金術で有名な先生ね」

 フムフムン、と頷く目玉であった。

「ところでこの講座、錬金術師でないと参加ができないのであるか?」

 気になるところをさりげなく質問だ。

「ええとね……。まず、錬金術師は問題なく講座を受けられるけれど……。他に、召喚魔術師や植物系技能を持っている人なんかも受けることができるみたいね」

 なるほどであるな、と考え直す巨大目玉。

(錬金術であるか……。ゾットスルー族の古代魔法体系ともまた違うもので興味深いであるな……。)

***

 さてさて、以上が、現在の現代魔術研究所で開講されている4つの技能講座である。
 どの講座を受けて、何を学び、今後はどう活かすのか?
 可能性の選択肢は、すべて参加者の皆様に委ねられている。

【解説】


<アクションの流れ>

1.講座が4つ開講されています。参加したい講座をどれか1つ選び、申し込みます。

2.講座の授業が開始されます。各講座、ステップに分かれて段階的に進行します。ステップごとに「アクション」を入力して行きましょう。

3.全てのステップをクリアすると、講座卒業・シナリオクリアとなります。次回以降のシナリオで、当講座で手に入れた技能を使っていくことができます。


<開講クラスの紹介>
当シナリオ第2回では、以下のような4つの講座を開講させて頂きます。
1PCの参加につき、参加できるクラスは1つまでです。

では、以下で各講座内容を詳しくご説明させて頂きます。

*4つの講座 共通の注意点

・このシナリオに登場する全てのモンスターは魔術で造られた疑似生命体です。いわゆるロボットあるいは実験動物のようなものです。

・各講座では、対魔術師、対剣客、対先生方の対戦がある場合もあります。訓練ですので、人対人の戦いは、武器を訓練用の武器に持ち替えて行います。(訓練用武器は無償で貸し出します)

例1:サンダーソード ⇒ 竹刀
例2:トライデント ⇒ 竹槍
例3:魔銃 ⇒ ソフトエアガン

講座名:「コピーイング」習得講座

講座内容:敵のスキルをコピーして、敵と同じスキルを10%〜50%の出力で繰り出せる魔術を学ぶクラス。(なお出力が高いほど魔力の消費も激しいので注意)

講座担当者:マードック・コピーマン(現代魔術研究所の職員。「コピーイング」魔術の責任者。55歳。男性。性格は無駄に熱いオヤジ)

実戦訓練内容:モンスターの技能をコピーする訓練を行う。実戦相手は、スライム、吸血コウモリ、ゴーレム、プチドラゴン、コピーマン先生。各ステップ、研究所内の道場で行う。

<ステップ1>
スライムになります。心から溶けてスライムになってください。

<ステップ2>
吸血コウモリになります。心から生き物の血を吸うコウモリになってください。

<ステップ3>
ゴーレムになります。心から芯が硬いゴーレムになってください。

<ステップ4>
プチドラゴンになります。心からドラゴンになって火を噴いてください。

<ステップ5>
訓練の総括をします。コピーマン先生に向かって習った技能の限りをぶつけて下さい。

訓練の注意点:ステップ1〜4に登場するモンスターたちは「倒す」目的で戦うのではありません。相手の技能を「コピーできた時点」でステップ・クリアとします。ステップ5のコピーマン先生のみ戦闘します。

習熟パーセント別の習得度:

10%:敵のスキルをコピーして10%の出力で繰り出せる。
30%:敵のスキルをコピーして30%の出力で繰り出せる。
50%:敵のスキルをコピーして50%の出力で繰り出せる。

注意:当訓練では50%まで行います。訓練終了後は、各自、シナリオで当技能を使いこなしていく度に、習得度が上昇し、より深化した技能を使えるようになります。

参加条件:特になし(初心者向け)

受講料:2万マギン

使用可能な世界:全世界共通

敵NPCデータ:

スライム

HP:小程度
MP:小程度
攻撃力:小程度
防御力:小程度
敏捷性:小程度
運:小程度
知能:低い

属性:無

全長:1m
体重:20kg

外見:水色のゼリー

攻撃手段:

アタック:ゼリー状のボールになって突撃。ダメージ小程度。近距離攻撃。

とろける:ゼリーを溶かして相手にまとわりつく。ダメージ小程度。近距離攻撃。

再生:破壊された部分をぷにぷに動いて再生して回復。ダメージ小程度回復。

参考:超ザコモンスター。1PCで十分過ぎるほどに片づけられる。

吸血コウモリ

HP:小程度
MP:中程度
攻撃力:小程度
防御力:小程度
敏捷性:中程度
運:小程度
知能:低い

属性:無

全長:70cm
体重:10kg

外見:真っ黒くて牙がある小さなコウモリ

攻撃手段:

牙攻撃:鋭い牙で攻撃。ダメージ小程度。近距離攻撃。

吸血攻撃:相手の血を吸って回復。相手にダメージ小程度&自分にダメージ小程度回復。近距離攻撃。

参考:ザコモンスター。1PCで十分に片づけられる。

ゴーレム

HP:大程度
MP:中程度
攻撃力:中程度
防御力:大程度
敏捷性:小程度
運:小程度
知能:まあまあ

属性:土

全長:5m
体重:5t

外見:砂の巨人

攻撃手段:

ゴーレムパンチ:ダメージ大程度。近距離攻撃。

ゴーレムバリア:防御力を高めて敵の攻撃力を削ぐ。

サンドボール:ダメージ中程度。土球の中距離・長距離攻撃。

参考:戦士系3人分の一撃必殺で撃破可能な装甲。

プチドラゴン

HP:中程度
MP:中程度
攻撃力:中程度
防御力:中程度
敏捷性:中程度
運:小程度
知能:まあまあ

属性:無

全長:5メートル
体重:300kg

外見:色は濃い緑で、それなりにいかつい普通の小さなドラゴン

攻撃手段:

ドラゴンクロー:クローの鋭利な一撃。ダメージ中程度。近距離攻撃。

ファイアブレス:火炎噴射。ダメージ中程度。中距離・長距離攻撃。

咆哮:強烈な雄叫び。浴びると行動1回分がスタン状態になる。射程は半径20メートル以内。

ヒット&アウェイ:急降下攻撃&戦線一時離脱。ダメージ小程度。近距離・中距離・遠距離攻撃。

参考:1PCでドラゴン1匹を撃破可能。ウマウマドラゴンや当シナリオ第1回に登場したドラゴンよりは弱い。

マードック・コピーマン

HP:大程度
MP:大程度
攻撃力:大程度
防御力:大程度
敏捷性:大程度
運:大程度
知能:高い

属性:無(ゴーレムのコピー時は土)

全長:180cm
体重:75kg

外見:熱そうな魔術師風オヤジだが筋肉はある。髪型は立てた金髪。青い目の白人。

攻撃手段:

コピーイング

(当訓練に登場した敵NPCの技能全てを10%〜100%まで使える)

参考:当研究所最強の魔術師のひとり。完全に倒すことは難しいので、先生から1本取ることを目的に挑むと良いだろう。

講座名:「スキル・ブレイカー」習得講座

講座内容:敵が使うあらゆるスキルを1回の戦闘で1度だけ全て無効にする魔術の習得を目標とする。実際に強いスキルを持っている魔術師やモンスターを相手に実戦訓練をする。

講座担当者:ウラジミール・ブレイコフ(現代魔術研究所の職員。「スキル・ブレイカー」魔術の責任者。27歳。男性。いわゆる若手の天才だが、性格は無我の境地を求める僧侶。)

実戦訓練内容:相手のスキルの無効化を狙うため、あらゆる攻撃を受ける訓練をする。

<ステップ1>

座禅を組む。研究所内にあるお寺のスペースで瞑想をする。瞑想中はあらゆる邪念を抱いてはならない。眠ってもならない。ひたすら心を無へ返すように心頭を滅却させる。

<ステップ2>

世界からの攻撃が無であることを体感するための戦闘訓練。ヘビ(サンドスネーク)にかまれようが、花粉(ドラゴンリーフ)を飛ばされようが、血(吸血コウモリ)を吸われようが、ひたすら耐える。あらゆるスキルの威力を半減まで削ぐことを目標とする。(訓練場所:廃墟スペース)

<ステップ3>

研究所の魔術師たちからあらゆる魔術攻撃を受け、跳ね返す訓練。それぞれ四大元素の魔術師たちがいる。様々な魔術攻撃を受ける中、魔術が世界に構成される特異点(あるいは攻撃のスキである弱点)を狙い、25%の威力で反射させる。(訓練場所:廃墟スペース)

<ステップ4>

ブレイコフの強力な魔術攻撃を受け、生きるか死ぬかを体感する訓練。今までの訓練の成果を踏まえて、あらゆるスキルを1度でも全て無効にすることができればクリア。魔術が無に還るゼロポイントを探し、無効化させる。(訓練場所:廃墟スペース)

訓練の注意点:ステップ2〜4に登場するモンスター・魔術師たちは「倒す」目的で戦うのではありません。相手の技能を「スキル・ブレイク」することでステップ・クリアとします。

習熟パーセント別の習得度:

10%:あらゆるスキルの威力を半減まで削ぐ。1回の戦闘で3回まで使える。
30%:あらゆるスキルの威力を25%まで反射して返す。1回の戦闘で2回まで使える。
50%:あらゆるスキルを1回の戦闘で1度だけ全て無効にする。

注意:当訓練では50%まで行います。訓練終了後は、各自、シナリオで当技能を使いこなしていく度に、習得度が上昇し、より深化した技能を使えるようになります。

参加条件:特にないが、できれば補助系スキルが得意な方

受講料:2万マギン

使用可能な世界:全世界共通

敵NPCデータ:

ドラゴンリーフ

HP:中程度
MP:中程度
攻撃力:中程度
防御力:中程度
敏捷性:動けない
運:小程度
知能:それなりに頭は良いが、人語は解せない。

属性:土

外見:雑草で花部分の顔がドラゴン。

全長:2m
体重:50kg

攻撃手段:

花粉攻撃:半径20メートル以内に花粉を飛ばし、状態異常「混乱」を与える。

毒攻撃:半径20メートル以内に毒の霧を吐いて、状態異常「毒」を与える。

蔦攻撃:半径10メートル以内の敵に中程度のむち打ちダメージを与える。

雄叫び:スタン効果(1ターン動けなくなる)を与える。近距離&遠距離攻撃。

参考:1PCで撃破可能。

サンドスネーク

全長:1m50cm。
体重:10kg

HP:中程度
MP:小程度
攻撃力:大程度
防御力:小程度
速度:砂の中、地中、どちらも速い。
運:小程度
知能:低い

属性:土

見た目:砂の色をしている大きなガラガラヘビ

攻撃手段:

毒牙攻撃:ダメージ大程度。状態異常で「毒」も付着する。近距離攻撃。

巻き付け攻撃:ダメージ中程度。状態異常で「麻痺」も付着する。近距離攻撃。

砂場高速移動:地上であっても、地中であっても、高速度で移動する。時速は約50km。(当シナリオで砂場がないのでこのスキルは使えない)

参考:1PCで撃破可能。

吸血コウモリ

HP:小程度
MP:中程度
攻撃力:小程度
防御力:小程度
敏捷性:中程度
運:小程度
知能:低い

属性:無

全長:70cm
体重:10kg

外見:真っ黒くて牙がある小さなコウモリ

攻撃手段:

牙攻撃:鋭い牙で攻撃。ダメージ小程度。近距離攻撃。

吸血攻撃:相手の血を吸って回復。相手にダメージ小程度&自分にダメージ小程度回復。近距離攻撃。

参考:ザコモンスター。1PCで十分に片づけられる。

研究所の魔術師たち(中級レベル)

四大元素ごとに専門の魔術師たちがいる。

炎の魔術師
風の魔術師
水の魔術師
土の魔術師

属性強弱表:火>土>風>水>火

HP:中程度
MP:中程度
攻撃力:中程度
防御力:中程度
敏捷性:中程度
運:中程度
知能:まあまあ

全長:150cm〜180cm
体重:35kg〜100kg

外見:20代から40代の魔術師の男女。

攻撃手段:

ファイアボール:火属性の魔術。ダメージ中程度。中距離・長距離攻撃。

ウォーターボール:水属性の魔術。ダメージ中程度。中距離・長距離攻撃。

ウィンドボール:風属性の魔術。ダメージ中程度。中距離・長距離攻撃。

サンドボール:土属性の魔術。ダメージ中程度。中距離・長距離攻撃。

ウラジミール・ブレイコフ

HP:大程度
MP:大程度
攻撃力:大程度
防御力:大程度
敏捷性:大程度
運:大程度
知能:高い

属性:無

全長:165cm
体重:50kg

外見:細身の僧侶風の男。頭は坊主。黒い目の白人。

攻撃手段:

スキル・ブレイカー:あらゆるスキルを無効化。

フレアキャノン:爆発系の必殺魔術。ダメージ大程度。中距離・長距離攻撃。

ゴッド・プレッシャー:神秘系の必殺魔術。ダメージ大程度。近距離・中距離攻撃。

デビル・ワーズ:神秘系の必殺魔術。呪われてHPがじわじわ削られる。確率で状態異常もランダムで付与。近距離・中距離・長距離攻撃。

参考:当研究所最強の魔術師のひとり。完全に倒すことは難しいので、先生から1本取ることを目的に挑むと良いだろう。

講座名:「ブリンク・ファルコン」習得講座

講座内容:武器に魔力を宿らせて、迅速な攻撃を繰り出せるようになることを目指すクラス。目標は、3連続攻撃・先手攻撃率90%・敏捷性上昇5倍を目指す。(属性は基本的に無属性。PCの持っている属性によって属性を加算できる。例えば、水術使いなら水属性の加算、火術使いなら火属性の加算)

講座担当者:リーダー・ファルコン(現代魔術研究所の用心棒。「ブリンク・ファルコン」の師範。35歳。男性。性格はハイテンション。)

実戦訓練内容:「ブリンク・ファルコン」の使い手である剣術師範、弟子たち、そしてラットたち相手に稽古をする。ちなみに「ブリンク・ファルコン」とは、「世界一速い鳥であるハヤブサのごとく、まばたきをする一瞬で攻撃が終わる」ということを意味しているスキル。

<ステップ1>

走ります。敏捷性を3倍まで上昇できるようにひたすら走ります。
研究所敷地内のグラウンドを重りと共に走り、敷地内のお寺の階段(1000段)を駆け上がり、敷地内の森林をマラソンします。

<ステップ2>

早撃ちの練習をします。ザコモンスター(ラット)100匹を相手に、ひたすら攻防を繰り返します。大漁のザコをひたすら撃ち続けることで、2連続攻撃や先手攻撃率上昇のコツを学びます。敏捷性は4倍程度の速度で発揮されることが求められます。(訓練場所は森林)

<ステップ3>

巨大体育館で乱戦をします。ファルコン先生と弟子の剣客たちを相手にひたすら早撃ちします。3連続攻撃、先手を高確率で取る、敏捷性を5倍程度まで上昇させないと、太刀打ちはできません。コツは、魔力を武器に流し込み、気を張り巡らせ、神経を研ぎ澄まし、筋肉を増強させて、反応速度を上昇させることです。

訓練の注意点:ステップ2では、可能な限り、ラットを全滅させます。受講生全員で100匹を倒すのではなく、1人(1PC)につき100匹となります。ステップ3では弟子たちを可能な限り倒すこと、そしてファルコン先生から1本取れたらクリアとなります。

習熟パーセント別の習得度:

10%:敏捷性を3倍まで上昇して攻撃が繰り出せる。
30%:2連続攻撃・先手攻撃率60%・敏捷性上昇4倍の攻撃が繰り出せる。
50%:3連続攻撃・先手攻撃率90%・敏捷性上昇5倍の攻撃が繰り出せる。

注意:当訓練では50%まで行います。訓練終了後は、各自、シナリオで当技能を使いこなしていく度に、習得度が上昇し、より深化した技能を使えるようになります。

参加条件:武術に心得がある方(武器・格闘技の種類は問わない)

受講料:2万マギン

使用可能な世界:全世界共通

敵NPCデータ:

ラット

HP:小程度
MP:小程度
攻撃力:小程度
防御力:小程度
敏捷性:中程度
運:小程度

属性:無

全長:30cm
体重:10kg

外見:ちょっと大きめのドブネズミ

攻撃手段:

毒牙攻撃:ダメージ小程度。当たると確率で毒状態になる。近距離攻撃。

前歯の一撃:ダメージ中程度。近距離攻撃。

仲間を呼ぶ:ラットの仲間が増える音波を出す。

参考:1PC=ラット5匹分の強さで換算

ファルコンの弟子たち(5人)

HP:中程度
MP:中程度
攻撃力:大程度
防御力:中程度
敏捷性:中程度
運:小程度

属性:無

全長:160cm〜2m
体重:50kg〜100kg

外見:剣客姿のゴツイ男たち

攻撃手段:

抜刀:通常の剣術攻撃。ダメージ中程度。近距離攻撃。

峰打ち:打ち所が悪いところを狙って麻痺させる。ダメージ小程度。近距離攻撃。麻痺付与。

ブリンク・ファルコン:早撃ちの必殺技。ダメージ小程度の連続打撃。近距離・中距離攻撃。

10%:敏捷性を3倍まで上昇して攻撃が繰り出せる。
30%:2連続攻撃・先手攻撃率60%・敏捷性上昇4倍の攻撃が繰り出せる。
50%:3連続攻撃・先手攻撃率90%・敏捷性上昇5倍の攻撃が繰り出せる。

参考:1PC=1人分の強さで換算

リーダー・ファルコン

HP:特大程度
MP:中程度
攻撃力:特大程度
防御力:大程度
敏捷性:大程度
運:大程度

属性:無

全長:2m
体重:95kg

外見:ハヤブサの仮面を付けているプロレスラーみたいな男。剣客。

攻撃手段:

抜刀:通常の剣術攻撃。ダメージ大程度。近距離攻撃。

峰打ち:打ち所が悪いところを狙って麻痺させる。ダメージ中程度。近距離攻撃。麻痺付与。

ブリンク・ファルコン:早撃ちの必殺技。ダメージ中程度の連続打撃。近距離・中距離攻撃。

10%:敏捷性を3倍まで上昇して攻撃が繰り出せる。
30%:2連続攻撃・先手攻撃率60%・敏捷性上昇4倍の攻撃が繰り出せる。
50%:3連続攻撃・先手攻撃率90%・敏捷性上昇5倍の攻撃が繰り出せる。

注意:先生は100%まで技能をマスターしているが、この訓練では50%までしか使わない。

参考:当研究所最強の戦士のひとり。完全に倒すことは難しいので、先生から1本取ることを目的に挑むと良いだろう。

講座名:「ブルーローズ」習得講座

講座内容:錬金術で生成できる「青いバラ」という植物を召喚できるようになる技能を学ぶ。

講座担当者:アガサ・マープル(聖アスラ学院錬金術学部の老教授。「ブルーローズ」研究で現代魔術研究所から非常勤で雇われている。70歳。女性。性格はおしとやかな老婆。)

実戦訓練内容:クラスでは青いバラの種の調合実験から始まり、実際に魔界から青いバラを召喚して実戦訓練をする。

<ステップ1>

青いバラを生成します。実験室で、まず、「赤いバラ」の種を配布します。(赤い種で大きさは8ミリ程度)しかし、「青いバラ」は魔界に生息していますので、通常の世界には存在しません。ですので、「赤いバラ」の種を使って「青いバラ」の種へ化学反応をおこします。具体的には、魔界とルートをつないで、「青いバラ」を練成します。

以下、錬金術の調合では・・・。

・赤いバラの種 1粒
・魔界開通の符を液体化したフラスコ 1瓶
・魔界植物活性化酵素 試験管 1本
・世界霊魂の祈りが込められた金粉 1箱(小サイズ)

を混ぜましょう。
赤い種がみるみると青くなって行きます。

<ステップ2>

練成した青いバラを使って、ロープやムチとして使いましょう。
(青い種の段階から魔力を注ぎ込むことで、バラの花に成長させて変化させます)
森林部へ行き、青いバラをロープにして、トンネルを降りて行きます。
トンネルの下には、スライムがいますので、バラをムチにして打ってみましょう。

<ステップ3>

青いバラから花粉を出して、ばらまく訓練をします。
森林部で、ラットたちを放ちますので、ラットたちを毒&花粉状態にしましょう。

<ステップ4>

複数の青いバラを召喚し、茨のバリケードを造ります。
物理攻撃・魔術攻撃を防ぐ盾が出来ることが目標です。
森林部で、ゴーレムを放ちますので、ゴーレムの攻撃を防ぎましょう。

訓練の注意点:ステップ1は調合実験のみです。ステップ2〜4で、実際に青いバラを使いこなす訓練をします。敵を全滅させる必要はありません。飽くまで青いバラの使い方を学ぶだけです。なおマープル先生と戦闘訓練をすることはありません。(念のため書いておきますが、マープル先生は聖アスラ学院最強の魔術師のひとりです)

習熟パーセント別の習得度:

10%:青いバラの蔦をロープにしたりムチにしたりして操れる。
30%:青いバラの花粉をばらまいて敵を毒&花粉症状態にする。
50%:複数の青いバラの蔦を召喚し、茨のバリケードを造り、物理&魔術攻撃を防ぐ。

注意:当訓練では50%まで行います。訓練終了後は、各自、シナリオで当技能を使いこなしていく度に、習得度が上昇し、より深化した技能を使えるようになります。

参加条件:「錬金術」あるいは「召喚術」もしくは「植物系技能」の素養がある方

受講料:2万マギン

使用可能な世界:全世界共通

敵NPCデータ:

スライム

HP:小程度
MP:小程度
攻撃力:小程度
防御力:小程度
敏捷性:小程度
運:小程度
知能:低い

属性:無

全長:1m
体重:20kg

外見:水色のゼリー

攻撃手段:

アタック:ゼリー状のボールになって突撃。ダメージ小程度。近距離攻撃。

とろける:ゼリーを溶かして相手にまとわりつく。ダメージ小程度。近距離攻撃。

再生:破壊された部分をぷにぷに動いて再生して回復。ダメージ小程度回復。

参考:超ザコモンスター。1PCで十分過ぎるほどに片づけられる。

ラット

HP:小程度
MP:小程度
攻撃力:小程度
防御力:小程度
敏捷性:中程度
運:小程度

属性:無

全長:30cm
体重:10kg

外見:ちょっと大きめのドブネズミ

攻撃手段:

毒牙攻撃:ダメージ小程度。当たると確率で毒状態になる。近距離攻撃。

前歯の一撃:ダメージ中程度。近距離攻撃。

仲間を呼ぶ:ラットの仲間が増える音波を出す。

参考:1PC=ラット5匹分の強さで換算

ゴーレム

HP:大程度
MP:中程度
攻撃力:中程度
防御力:大程度
敏捷性:小程度
運:小程度
知能:まあまあ

属性:土

全長:5m
体重:5t

外見:砂の巨人

攻撃手段:

ゴーレムパンチ:ダメージ大程度。近距離攻撃。

ゴーレムバリア:防御力を高めて敵の攻撃力を削ぐ。

サンドボール:ダメージ中程度。土球の中距離・長距離攻撃。

参考:戦士系3人分の一撃必殺で撃破可能な装甲。

【参考イメージ】注意:写真は飽くまでイメージです。実物の商品・実際のサービスとは異なることもございますので、あらかじめご了承ください。


【コピーイング】
   
解説:今までシナリオ内で戦ってきた敵たちはいずれも強敵でしたよね。もし、あのとき自分が敵と同じスキルを持っていたら……などと思ったことはありませんか? 某ゲームの青魔術ではありませんが、敵のスキルをパクって、あなたもモンスターになってみたくはありませんか?


【スキル・ブレイカー】


解説:あらゆるスキルを無効化できるのは最強のスキルかもしれません。敵の一撃必殺を一回でも無効にできたらどんなに戦闘が楽になるか……などと考えたことはありませんか? スキルそのものを無に還すとは、まるで宇宙の始まりと終わりみたいなスキルですね。


【ブリンク・ファルコン】



解説:解説:戦闘シナリオで必要なものは、体力? 魔力? 腕力? 防御力? いやいや、「速度が全てです」と言うハヤブサのようなあなたに朗報です。このスキルがあれば、連続攻撃や先手攻撃がウソみたいに素早くできてしまいます。先手必勝を目指す方におすすめなスキルとなります。


【ブルーローズ】


解説:青いバラは錬金術で有名ですが、スキルとしては一見して地味なものかもしれません。ですが、バラが青く美しいだけでなく、ロープやムチになったり、花粉をばらまけたり、茨の防壁を造れたり、と地味ながら多様です。錬金術・召喚術・植物系技能を極めたいあなたにおすすめです。

【アクション案内】

y1.「コピーイング」の講座へ参加する
y2.「スキル・ブレイカー」の講座へ参加する
y3.「ブリンク・ファルコン」の講座へ参加する
y4.「ブルーローズ」の講座へ参加する
y5.その他

*アクション案内補足

補足1:各講座、1PC単独での参加が基本となります。ですが前回同様、グループアクションとして、連携アクションで申込むことも可能です。

補足2:講座によっては参加条件があります。特に「ブリンク・ファルコン」の講座と「ブルーローズ」の講座は条件が厳しいのでご注意ください。

補足3:今回の講座もマギンを消費します。中には所持金が0かマイナスになる方も出て来るかもしれません。しかし、次回以降のサウザンランドのシナリオでお金を稼ぐイベントがありますので、マギンのご心配はされなくても大丈夫です。

【マスターより】

 いよいよ技能講座開講となり、当シナリオ最終回となりました! さあ、特色豊かな4つの講座が皆様へ向かって開かれています。参加条件で選ぶか、弱点の補強で選ぶか、長所を伸ばすために選ぶか、好みのスキルタイプで選ぶか、講座の難易度で選ぶか、好きな先生で選ぶか、などと色々な選択肢が広がっていることと思われます。ぜひ、いずれかの講座へ申し込み、無事に新技能を獲得し、次回以降のシナリオでご活用ください。マスターとして、皆様がより一層、強くなられることを期待しています。

PS:今回からさっそく「新企画:募集案内に登場しよう!」が採用されます! 次回以降も応募されたPCさんたちが続々と出て来ますので乞うご期待!