【シナリオ世界観】


 龍人の世界で神龍・聖龍(主に舞台となる国の守護神。聖龍は火・水・土・風属性の長がいて神龍は世界を統べる光の象徴)と邪龍・黒龍(邪龍は闇の象徴で黒龍は聖龍と同じくエレメントにわかれています)をあがめています。

 神龍国ドラグニールと聖龍国ドラグネスは同盟関係で邪龍国と黒龍国とは対立関係(邪龍国と黒龍国は同盟関係にあり神龍国と聖龍国と二対二で戦っています)

 剣と魔法の世界でモンスターや魔獣などが生息します。

 そのほかにも家畜となる動物や温厚な動物、魔法を使うものが力を借りる精霊や時にいたずらをしたりする妖精など龍人に対し比較的友好的な種族もいるが魔獣や狂暴な獣も存在します。

 庇護されている世界ではありますがもともとこの世界に生まれ落ちた魔獣や野獣に対しては生き物として生きる保証という庇護が同様に世界から与えられているため人々は魔獣除けの結界を張ってお互いのテリトリーに踏み入らないように気を付けています。

 ほとんどの人は聖龍の加護をまたは黒龍の加護を受けて生まれてきて神龍と邪龍の加護を受けるものは稀。神龍主、邪龍主(ともにドラゴンマスター)と呼ばれ神龍国と邪龍国の救世主(=相手国にとっての不倶戴天の敵)となっていて歴代のドラゴンマスターは「他方が生きる限り一方は生きられない」という定めのもと戦ってきました。

 神龍主は銀の髪に蒼い瞳の女性、邪龍主は黒い髪に赤い瞳の男性が常に加護を受けて生まれてきます。

 髪の色、目の色によって身分などが決まるため平民の家に貴族の跡取りの色を持つ子供が生まれた場合は養子として引き取られます。

 予言によって寿命や得られる財産、つくべき職業などが決まっている世界です。

 一般的に平民(財力が乏しいもの)ほど長生き、王族や貴族といった財力で恵まれているものは短命というバランスのとられ方をしています。

 異なる世界(天使や神の住まう天界や魔族や堕天使の住まう魔界、獣の血を濃く受け継ぐ獣人界、そのほか植物とともに生きる世界やエルフの世界など)と時折世界が重なり合って異世界の人が落ち人として来訪したり、他の世界に龍人界の住民が落ちてしまうことがありますが珍しい存在を見る目で見られることがあってもあまり迫害はされません。

 ただし龍人界では予言がもっとも重要視されるため「いつ訪れた落ち人は迫害される」「この世界からきた落ち人は手厚くもてなす」「国に災いをもたらすが追放してはならない」などその人の人生において他世界の住民に関する予言があった場合は長い目で見て有用であれ危険人物であれ予言に従うことが大前提です。


【国王の狂気】


 国王の逆鱗に触れる噂をしていた民などをとらえて「土にかえることで命を巡らせる」という土葬が主流のドラグニールでは一番重い罪である火刑に処すなどの暴虐を行っているようです。

 また探し人がいるのか噂を監視すると同時に探し人を探すために近衛騎士団を街に派遣しています。

 邪龍国とのいさかいだけでなく王の狂気により内乱の危機を抱えています。

 とある事件が起きるまでは民の意見を聞き悪逆な貴族を罰する名君だっただけに民の失望と困惑は大きいです。



【レジスタンス】


 このままでは国が内側から瓦解していくタイミングで邪龍国と黒龍国の同盟によって国が亡ぶ、同盟先の聖龍国が離反するかもしれない。そんな思いから秘密裏にレジスタンスが集まっています。

 彼らもまた誰かを探している模様です。

 火刑台の焼死体を兵と争って奪還、人の寄り付かない森を墓地の代わりとして埋葬したり抗議のデモなどを行っています。


【マスターより】


 秋月雅哉と申します。今回の 「誰がための物語」からお世話になります。こちらのシナリオは小説家になろうに投稿させていただいたものの「IF」のお話になります。龍人の世界、楽しんでいただければ幸いです。


【シナリオ登場キャラクター(NPC)紹介】


カイン



 20代半ば〜後半に見える男性。

 ドラグニールの国王です。何か目的があるようです。










イラスト/はるきち
画像加工・合成/礁


魔法陣フリー素材より/
あやえも研究所:http://ayaemo.skr.jp/