ムーア世界のこれから 青い海の瞳を持つ少女リク・ディフィンジャー。東トーバを脱出したリクは、意思を同じくしたムーア世界の若者たちと、“今後どう動いていくべきか”について話し合ったリク。リクは、大志を持つ若者を集めて様々な部隊を結成することを提案する。 まず遊撃部の結成。これは商人の銃や大砲などを主として戦う隊。 「隊員は、今ここのいる若者と希望者で。各地にいる武器商人の手伝いをしながら武器の扱いを教わってもらうよ」 「それと歩兵部。歩兵部は皆が言っていたムーア兵にしようと思っている」 まだ敵である兵をリクが自分自身で説得をしに行くつもりで言う。 「あと、医療部も結成。これは、戦えない人達にやってほしい事だから」 それは主に怪我の治療が出来る人を今のうちに育てておくというものだった。大まかにこの3つに別れて行動する事を提案するリクは、集った若者たちに言う。 「あたしはこんな風にまとめてみたんだけど、どうかな? 武器があるのは結構ビックリしたけど、これを使えるようになったら結構有利だしね。あと、怪我したとき治せる人いたほうがいいからね。治療員育てて今後の為に・・・ね! また、皆とはバラバラになっちゃうけど・・・頑張ろうね!」 このリクの提案は、若者たちを大いに喜ばせることとなる。折りよく、ムーア世界すべての者が夢から醒めている。 リクナビで部隊参加者を募集しつつ、民や兵にも直接声をかけてみるリク。その言葉は、魔物におさえつけられているムーア世界の中で大きなうねりになりつつあったのだ。 こうしてリクは、リクナビで各部隊参加者を募集して各地で腕を磨き、いざという時に任意の目標地点へ集結する形を完成させたのだった。 夢魔の力を失ったムーア世界。 夢から醒めた人々は、今も修羅族を中心とした亜由香側と、上級魔族側の魔族に支配されることとなる。しかしムーアを統べていたはずの亜由香が本来の姿に戻るという中、上級魔族の野望も動き出す。 それでも、押さえつけられた人々が決起する機会を待つようになったムーア世界。その未来はまだ見えない。 |
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